「おいでよ どうぶつの森」は、北米では「Animal Crossing Wild World」という
タイトルで12/6に発売されたんだけど、事の発端は↓のBlogに載った画像。
http://cheesegod.com/2005/12/animal-crossing-speaks-out-against.html
博物館地下の喫茶店でとたけけ(英語名 K.K. Slider)のコンサートを聴いて、曲をもらう時のセリフ
Those industry fat cats try to put a price on my music,
but it wants to be free
fat catというのは「金持ち」、特に「金にものをいわせて政治家に取り入る輩」
というような意味合いがあるそうで、上記のセリフは
大規模なロビー活動で自分達の利権を拡充しようとしているレコード業界/RIAAへの
皮肉とも受け取れる表現になっている。
日本でJASRACが嫌われているみたいなもので
RIAA(Recording Industry Association of America)も北米では嫌われている為
「任天堂がRIAA批判」というネタには、多くのBlogやニュースサイトが食いついた。
有名どころでは
Boing Boing: Nintendo game features sly jab against music industry
Slashdot: Nintendo Promotes Music Piracy?
Digg: Animal Crossing Speaks Out Againt the RIAA
Kotaku: Animal Crossing Blasts CD Companies
Joystiq: Animal Crossing speaks out against the RIAA
などで取り上げられ
RIAAの活動を非難している
BOYCOTT-RIAA.comでも
報告されていた。
更に、Blogでの盛り上がりを見て、New York Timesが
12月19日の紙面でこの話題を取り上げている
http://www.nytimes.com/2005/12/19/technology/19link.html
記事中では、この話題に言及しているBloggerや、
BoingBoingの編集者、知的所有権の啓蒙団体などがコメントしていて
そしてもちろん、任天堂からのコメントも取っている。
取材を受けたNintendo of AmericaのPerrin Kaplan女史は
「政治的/社会的なメッセージは一切含まれていません」
「彼(K.K. Slider)は犬ですから、「fat
cat」にとやかく言われたくないというだけでしょう」と
ネットの盛り上がりをよそにクールな返答。
まあ当然、任天堂が何らかの批判的な意図でこのセリフをゲーム中に入れる訳は無いだろうし
発端のcheesegod.comもネタ半分に煽ったみたいだけど
この話題を取り上げた各地のBlogでは「任天堂よく言った!」「中の人、グッジョブ!」といった
任天堂を賞賛するコメントが書き込まれていて、局地的に任天堂の好感度が急上昇。
そして「なんか気になったから、このゲーム買おうかな」と、どうぶつの森の認知度もUP
大手Blogで取り上げられた影響か、それとも元から北米で人気が高かったのか
米Amazon.comのゲームセールスチャートでは
「Animal Crossing Wild World」はここ1,2週間かなり上位に位置していて
昨日まではゲームソフトとしては据え置き機も含めた全機種中トップにランキングされていた。
(今は売り切れ中の為かランキング下降中)