洞窟物語/Cave Story Remix Project

ちょっと前にRadioheadのオフィシャルBlogで紹介されていると言う話題を取り上げた
開発室Pixelさんのフリーゲーム『洞窟物語』の音楽を
VGMixのRemixer達がRemixしたのが、この"Cave Story Remix Project"

公開されたのは結構前なんですが、最近また洞窟プレイしてるんで、今更ながらご紹介。


前のエントリでは「傑作だ！」みたいなことを書きましたが
実は私、このプロジェクトを見るまで、開発室Pixelさんも
洞窟物語というゲームがあることも知りませんでした。（有名なのかな？）
VGMixでプロジェクトスレを見つけたときに、「なんで海外Forumで日本のフリーゲームが話題になってんだ？」と
不思議に思いながらも、その後"Cave Story"の名前を気にしながらネットの記事を見ていると、
大小様々なメディアで取り上げられているのが分かってきました。


まずは海外ファンが立ち上げた、Cave Story Tribute Siteがあって
有志による英訳パッチのおかげで、プレイに言語の壁は無くなっているという事。

1UP.comでは、「ゲームのアンダーグラウンドシーンで、近年最も成功した作品」だと紹介され
大人気ウェブコミック『Penny Arcade』作者のBlogでも触れられていたり
アメリカのゲーム会社がPSP移植を計画中（*1）で、
それに関連して、英国のゲーム雑誌「PLAY Magazine」に写真つきで掲載されたりと
海外では、ネットを中心に熱心なファンが居るみたいです。

そのファンが集まる、LiveJournalのCave Storyコミュでは、
Cave Storyのファンアートやコミックが描かれていたり
主人公とカーリーのコスプレ（→Flickr）をしている人が居たりと
インディペンデントなゲームとしては異様な盛り上がりを見せています。

Fan Art



Cave Story Comic → http://f-ram.net/cavestory/





ゲーム音楽アレンジコミュニティでフリーゲームがフィーチャーされるのも珍しいんですが
このようなネット上での知名度と、フリーなので手軽に遊べるという間口の広さも鉄だって
Cave Story Remix Projectは、プロジェクトスタートからリリースまで３,４ヶ月と
この手の企画としては珍しく短期間のうちに完成しています。

完成後、開発室Pixelの掲示板に　「Remix Album作ったよ」　という報告が書き込まれると
その書き込みに、制作者のPixel氏が日記でコメントを返すという交流も見られ
これには、参加したRemixerさんやLiveJournalのファン達も喜んでました。


今回のRemixは、最初ネタ元である洞窟物語を知らずに聴いたので
個人的にあまりピンと来る物が無かったんですが
後で洞窟本編をプレイしてから、もう一度聴いてみると
元々チープな原曲を更にChiptuneライクにした"Cave Story"や
物悲しい"Mimiga Vibe"、ラスボス戦の激しさと悲壮感を感じさせる"Never Die"

など幾つかの曲が気に入りました。
このプロジェクトが無ければ出会えなかったであろう
洞窟物語の原曲（サウンドトラックはコチラ）も素晴らしいの一言で
原曲・アレンジ両方を違った気分で楽しめました。


（*1）ただし、このPSP移植はPixel氏の了解を得ないで進められていたらしく、
ちょっとした騒動になってます　（→Kotaku）
PSP版以外だと、ファンが移植したGBAとDS向けの非公式ROMが存在するそうです。




[関連]
RadioheadのBlogで日本のフリーゲームがオススメされてる