お気楽ご夫婦日記

ええかげんなダンナと天然のカミサンの心温まる?日々の記録です。

二度目の飛鳥 ・・・・

2010-07-25 | Weblog
そのときのおばあちゃんの第一声がどんなだったのか?

おやまぁあんたら
 、だったのか
えらいことやったなー
 、だったのか
ぬれてしもてなぁ
 、だったのか

もうすっかり思い出せませんが、
ありがたくほっとしたのは、まだ奥のホウにしっかり残ってます。


カミサンが大慌てで、大声で、大急ぎでお礼を言っている。
ダンナも大慌てで、大声で、大急ぎでお礼を言いました。


おばあちゃんは、

「こっちに入り」
と、
母屋から波板の屋根伝いにある作業小屋のほうに、

ふたつ椅子があって、そこでおじいちゃんが農作業をしているのだろう

土間の小部屋に誘ってくれました。


「ふいてふいて」
タオルを借りて、

「ちょっとまっててな」
ぶどうジュースを出してくれて、

「えらい降りやったなぁ~」
ねぎらってもらって、


あぁありがたいありがたい。



雨はなかなか止みませんでした。

ひとしお「どこから来たの?」「伊勢からです」「あぁ伊勢かな」、、、


小さな大人しいおばあちゃんでした。

余分なことを聞くわけでもなく、自分のことを話すわけでもなく、

ただ日常の
そうはある事ではないけれど、珍しい事でもない一幕を、

一時代を築いた女優の、晩年の枯れた名演技の如くタンタンと

演じる

そんな風に思いました。


しばらく静かにハナシを進めた後、ころあい

「ちょっと待っててなあ」


ボクラもようやくひと段落して、

よかったナ
よかったー


それから10分、15分、

少し小降りになってきて、


おばあちゃんは未だ戻らず。

そろそろお暇しようか?
おうちのこともあるだろうお邪魔しちゃいけない。


ボクラは揃って小屋を出て、おばあちゃんにご挨拶をしようと勝手口から声をかけ、

「おばあちゃーん、おばあちゃーん」
「ありがとうございましたぁ、おいとましますぅー」


あれあれちょっと待って待って、


もうしばらく間をおいて、

奥からおばあちゃんが出てきてくれて、

「すっかりお邪魔しました、ありがとー」とご挨拶をして顔を上げると、


無造作に折りたたんだ一本の傘

差し出して、
これもってって


まだ振ってるけど、これくらいなら大丈夫

いーよいーよ使ってない古い傘だから


ありがたくお借りしました。

本当に助かりました。
ありがとうおばあちゃん。


そして、おわかれ。

いつもの小旅行用インスタントカメラが手元にあったので、

カミサンとおばあちゃんの記念撮影をお願いしました。


くしゃくしゃの笑顔のおばあちゃんと、
こちらもクシャクシャの笑顔のカミサン。



この時のクリーム色の折りたたみ傘。

お礼と一緒に返しにいこうと、


いつダンナが「いくぞ!」と言っても、すぐ持っていけるように
カミサンは玄関におきっぱなしにしております。


早くいってこいよ。^^;


     


先週、晩御飯の後、昔の写真の整理をしていたら
この写真が出てきて、、、



一年ぶりの書き込みは

そのせいです。













最新の画像もっと見る