お気楽ご夫婦日記

ええかげんなダンナと天然のカミサンの心温まる?日々の記録です。

円通寺へ

2008-07-13 | Weblog
今回はずっともう最近、7月11日の話です。

この間能登、そのあとまた一日京都の下鴨神社に行ったりしているのですが、それらを一度飛ばしてみます、
まずまず特別の理由はないんですが。

まぁあえて言うなら、ずっと時間軸に沿って書き進めているリズムをちょっと変えてみようと、するとどーなるか試してみよ、と、いうことですね。


さてそんなわけで
円通寺

どゆお寺さんかというと、、、行くまで全く知りません今回。

よくモノを知ってる後輩から、ぜひ行って見てくださいと薦められて、これはしめた!と、ヒトからの情報は毛色が違うので楽しみなのです。

そいつが言うには、そのお寺には見事な借景庭園があって、でもその風景もこの付近の開発が認められて、じきに見れなくなってしまうのだということでした。


まずはいつものルート、インクラインを右手に南禅寺から白川通りで銀閣まで、そのままこの道を北上するのは初めてだったのですが、ここからはこの通り、一気に様相がかわります。

狭い二車線の真ん中分離帯に、名前の知らない緑の噴水のような広葉樹が連なり、そして左右両側には歩道を分ける銀杏並木が、秋に色づくころよりもきっと今が一番綺麗だろうと続く。

京の大掛かりな街並みは少しずつ薄まり、北山通りに曲がってからは木立の中にシャレた店々がならぶ通りをしばらく走り、このあたりかな?という角を曲がってまた北に、
するとそこには円通寺

はなく、ふつーの古い住宅地田んぼもあるような。

道を間違える^^;

運良くこの辺りの案内看板があって、もすこし東、通り越した、細い道をずこずこ戻ると深泥池の看板発見!
「そのちかくです」と教えてもらったのを思い出し、そちらに踏み込む。

車が入っていいのかな?と思うような道はくいっと曲がってそのまま、その国の天然記念物のお池はすぐわきに広がっていました。

素人目にもそこは、貴重な生物や植物の宝庫であるとわかる、様々な水生植物の葉や茎や小さな花が水面すれすれに広がって、少し水のツラが広がる場所にも湖面直ぐ下にはナニカの影が見え隠れしている。

すっきりしない雑然としたその湖面は、まとまりのない調和、という矛盾した言い回しでしか表現できないほど美しいものでした。

岸辺の切りは極めてファジーで、水から続く湖底がゆるゆるといつの間にか陸になるその場所には、葦だか蒲だか残念ながらダンナにもむろんカミサンもわからない、しかし田舎の湖沼のそばで見た覚えのあるようなしゅっとした草々、そこに胴の細い糸トンボやハグロトンボに似たカワトンボが一様にひらひらと舞っている。

このお池は氷河期のころからここにあって、しかも流れ込む川のない、雨水と地下水だけで維持されている奇跡のような場所なのです。

それがヒトというどの生物よりも獰猛な種の生活圏のど真ん中に、あらよっと出てきたのが不思議な感じでした。

あとで調べてみるとやはりブラックバスやブルーギルという、当人(魚?)達に罪はないのですが、外来の悪役連中も生息しているらしい。
ましてや、岸辺3メートルの小道は車も通れる、そこでエンジンかけてエアコン入れてどっかのおっさんが車中の昼寝を決め込んでいるという、

これは周囲せめて100メートルは車両通行不可にして、入場料金を取って公園整備をせんといかんやろ!と、オレが(宝くじに当たったら)きっと実現してやろうじゃないかと、ダンナが見当違いに意気込むほどの状況ではありますが、

当のダンナもそこをぶいぶい車で通り抜けているのだから、だめですなこれは。


でもここは後に回して、まずは円通寺はどこじゃろかい?と思っていたら看板。

深泥池からさらに山手に、細い道を住宅の間を縫って迷いながらようやくたどり着きました。

そのお寺のことは次回に。

しかしまず、こちら昔の風景を一度、ご覧になっておいてください。