From 1000m

ゆる山歩きも いいんじゃないかい?

2014 星穴岳 星穴新道    あぶね~な~・・・ 終わりかな~ 重要情報アリ

2014年04月27日 | 日記

 

この時期、低山の締めくくりにしている 恒例の星穴岳  3年ぶり?星穴新道は4回目です。 昨年9月、台風の暴風雨でこの山域もかなり被害が出たはず・・・・ また今年の豪雪の雪害で、倒木・崩落は確実にあることは到底、想像つきます。心しての入山・・・なのだ。

 

この山域の性質上、かなり危険が伴います。  尚、ワタクシ簡単に記録しておりますが、同じコースでも体力・経験の差でかなりのタイム差が発生いたします。ビバークされる方もいるようです。また道迷い・ルートミスなど容易に考えられます。安易な入山は、事故に直結いたしますのでご注意を。 

  記録として残しますが、自己のご判断で参考にされてください。     よろしければこちらもご覧くださいませ・・・以前の記録。

星穴岳 星穴新道~星穴岳~星穴沢  失われた道を行く

 

 

 

早朝、妙義湖からの星穴岳  右尾根が星穴新道・・ 天気のせいか山容が穏やかに見えます・・・  でもないか~

朝、5時30分に自宅を出発。空気が澄み、気持ちの良い山行日和なのでした。

 

 

 

7時に国民宿舎前を出発・・・ ん?女性2名のクライマーらしき方が、登山計画を書いていると 、私の横を通り過ぎて行きました・・・ さては星穴に向かうの?

  慰霊碑に手を合わせ入山。 周辺が堰堤工事で綺麗になっていました。

 

  

さて・・・ 女坂分岐から星穴尾根に取り付きます。 新しい踏み跡らしきものは無く久しく入山者もいない様子。 先ほどのフル装備の女性2名はどこへ向かったのだろう・・・

 途中で花のトンネルが! ツツジが綺麗!! 花のトンネルをくぐり、荒れ尾根を直登し高度を稼ぎます。 

 

 

ああしたり~こうしたり・・・   久しぶりにこの場所・・・ 何度来てもいにしえの時代を思い浮かべます。 さあ星穴劇場の始まりです。

  

P1基部からの鎖は相変わらず触る気になりません。補助程度に使いながら登ります。 「あ・そ・こ」 だけは体重を掛けないと登れません。「ロシアンルーレット・・ 神様通らせてくださいませ・・・ 」  なんとかよじ登れた! 誰かが崩れかけた浮石にアンカー打って、テープで補強してありました。でも安心なんてできません。

  ヒヤヒヤでP1をなんとか通過しP2の基部に。 ここで有名なコップ状トラバースを通過・・・ 鎖も切れ踏み跡など無し・・・興味もなく写真だけ撮ってさらに上のテラスへ直行です。

 

  

P2下降のテラス  ここで初めて休憩、水分補給して装備を装着です。今日は赤ヘルなのだ。  ん~下降ポイントの潅木にシュリンゲの束が・・・ こんなにいらねーだろ! この支点おの潅木 多分枯れました・・・ 今まで何人の体重を支えてくれたのだろう・・・ いずれ使えなくなる予感。ご注意くださいませ。

 今日は下降器をハイドロボットを使いました。これね・・多少重いけど落とすことも無く、使いやすくていいんです。 お気に入り。

 

 

P2は特に難儀せず通過 主稜線に這い上がると いよいよ迫力の山容がお出ましです。細尾根を鎖と藪を掴みながらP3基部へ。

 

 

  

 P3基部から15m懸垂下降し、鎖を補助に40m大トラバースです。 ここは何回通過しても気持ちが悪い・・・  生への執着を感じさせるにはこの上ない場所でしょう。

平成26年4月27日現在、鎖はこんな感じで劣化の一途をたどっています。

 

星穴新道  遠目に見るとこんなところ。

 

真ん中のとんがり岩がP3   基部を横切ります。 拡大するとトラバースルートが見えます・・・    わかるかな~ わかんねーだろな~ 古!

 

  

嫌なグサグサの急登を這い上がり 星穴岳山頂へ。 つ・・・疲れた!  国民宿舎から3時間ほどで山頂到着です。 30分ほど山頂でコーヒータイム。 誰か星穴にいるのか、下で声がしていました。   

帰路は 星穴岳西岳ルート~西岳~中之嶽~鷹戻し~女坂~国民宿舎・・・ フルコースなのでした。    

 

 

 

さすがGW連休だね。  金洞山から先は、岩場で順番待ち・・・ 鷹戻しも大騒ぎで賑やかでした。 そして主稜線から女坂を駆け下り 国民宿舎へ・・・ 女坂の荒れ方がひどかったね! 「荒れた女坂」  人の通過した気配も無し・・・ 倒木・崩落・・ひどいひどい。

 

 

ドスの効いた視線を感じるのです・・ 女坂からの星穴岳。 帰路を見送ってくれました。   女坂~林道を だらだら歩いて、国民宿舎 14時30分着     

 

今回の山行での感想。 及び 重要情報(星穴新道→西岳ルート)

やはり昨年の台風被害の影響で、崩落・倒木が目立ちました。 星穴新道に関しては、倒木・浮石・崩壊・崩落・鎖劣化

・・・ 近い将来、「必ずまた悲劇が訪れます」 

また心無い登山者が、中央山頂北面(大きなピナクルの下) 山頂直下の潅木をのこぎりで切り倒してあり、木登りでなんとか通過できた最後の垂壁超えからの主稜線に出る難所が、新道方面から主稜線に登る足がかりがなくなり 現時点で通過不能です。最悪です。腐れロープが垂れていますが体重をかけた時点でアウトと判断します。 

西岳ルートから、星穴新道側に懸垂下降するときは非常に邪魔な立木・・・ でも新道側から主稜線に登り上げるには、あの木登りの木があったから通過できたんです。 

今回は、腐れロープに命を預け通過しているのですが、腹立たしいのと、恐ろしすぎて思い出したくもない!! 書きたくもない!!!  落ちれば場所的に 「鬼の涙」です。

 また西岳方面から主稜線に登り上げるところにあった手がかりになる松も切られておりますまた。同じ登山者と思われますが、ロープの残留・不要と思われるアンカーのベタ打ちが目に付き  「大切な何かをなくしてしまった」  感じがしました。  西岳コースも同じく  倒木・浮石・崩壊・崩落・・・ 悪くなっております。

 

これから星穴岳に入ろうとしている皆様、 一言 言わせていただくと・・・ 行くなとは言いません   「今までと違います」  

深い意味と感じ取って頂き ご注意の上ご判断くださいませ。  星穴新道 地質のモロさゆえ自然が造形してくれる奇怪な山容が望める  素晴らしいルートです。

 

 

何回も、十分遊ばせてもらったね~   訪れる度、怖さが増してゆく不思議な場所でした・・・   ヽ(`~´)ノ アブナ~イ!!  

古き良き星穴岳は 終わりの予感・・・  昔のままの、いにしえのルートを歩けてよかった!

 テープだらけ・・・ アンカーだらけ  のつまらない星穴岳なんて  終わったね!!   もう  (○`ε´○)・・・  いかない!!  

 


千ヶ平 (せんがたいら)  西上州の名脇役なのだ  残雪と大荒れのガレ沢をゆく

2014年04月24日 | 日記

 

 

荒船山と、物語山に挟まれた「千ヶ平」というお山。 地図にも登山道はなく、三角点だけ記されてます。以前から気になっていたのですが、中々登る機会もなく、近くて遠いお山なのでした。 確か毛無岩方面から見たときは、小岩峰が連なる中々の山容だった記憶が・・・・    今回は思いつきで決定。    

 登山道はないけれどゆる山らしい・・・ ということで 山行の楽しみと登山ナビゲーション「山ナビ」のお試し山行です。

道平川ダムから見た千ヶ平・・・  奥のもこもこです。

 

 

朝、5時30自宅を出発。下仁田・三ッ瀬  天神平グラウンドゴルフ場に登り、 千ヶ平林道(仮称)を数百メートルほど入ります。下はコンクリート舗装ですがひどく悪い!今回軽トラの4躯でのアプローチでしたが  乗・用・車  の乗り入れはできません。  たぶんこの冬の豪雪被害か・・・ 昨年9月の台風の被害か・・・ 杉の倒木で通行止め。  先日の物語山と同じく、崩壊が著しい・・・ ご注意くだされ。  その先はでかく林道が崩落しています。

路肩に駐車してここから山行開始です。

 

 

豪雪の影響だね!この時期、西上州にしては珍しく、沢筋に多くの残雪が残ります。ガラガラのひどい沢の作業道跡を遡上・・・がらがら・ガラガラ・garagaraなのです。

 

 

このまま沢を詰めると主稜線に出るようです・・・が、  天邪鬼なワタクシは左の岩峰が気になるのでした。  

浮気して藪をかき分け ある程度、高度を稼いだところで左の尾根に這い上がりました。   おもしろーい!

 

 

踏み跡などない主稜線に登り上げます・・・・  右手に、道平川ダム荒船湖

 

 

西上州の藪山らしい 岩尾根を楽しみながらひとつピークを超えると・・・

三角点のある「千ヶ平」山頂に到着。視界が効き、なかなかのよい山です。

 

花の季節だね・・・ ヤシオツツジと晴天のスカイブルーのコントラストが泣けるほど素晴らしかったのでした。  と・・・ ここで携帯に仕事の電話が・・・ はいはい戻ります。

このまま、毛無岩ピストンの予定でしたが、お楽しみはお預け・・・  のらりくらりと、正規のルートで下山します。

 

 

 ほどよくクラスとした残雪を踏みしめ、下山。    10時30分・・・  早!  そのまま仕事で打ち合わせしました。

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今回、山ナビの実力検証なのですが・・・ 感想としてはこんなところです。 まだ初めての使用なのでこれから良きパートナーになってくれると思います。

 

●良いところ   ほぼ正確・・ さほど持ち歩きには支障がない。 開けているところは位置情報・高度が正確にわかり安心感がある。

●悪いところ  とにかく日差しが反射して見づらい。 沢・樹林帯は位置測定ができない。 

 

されど 夜の道迷い・・・ 最強かも・・・  ザックに忍び込ませておきましょう。

 

 

 


 野辺山 滝沢牧場さんにて  見事な昇龍!

2014年04月17日 | 日記

 

快晴・・・ 穏やかな小春日和なのでした・・・が

たぶん、1キロぐらい先 北の空に、龍の如く 竜巻! が発生!!  (ノ゜ο゜)ノ オオォォォ- 高さ100m以上でしょうかでしょうか・・・ 見事な昇龍は天高く消えてゆきました。

野辺山 滝沢牧場さんにて。

 


2014 物語山~阿唱念の滝(あしょうねんの滝)  般若心経一読 修験行者の聖地にて

2014年04月13日 | 日記

 

時間が空いたので、思いつきで久しぶりに 物語山へ・・・

 

駐車場の桜が満開! 空気も気持ちいい! 8時に山行開始です。

 

 

昨年の台風の大雨の影響で、アプローチの林道はズタズタなのだ・・・ 回り道をしながら1時間ほどのアルバイトで物語山 基部に到着。

 

 

物語山は、林道歩き→植林帯急登→鉄平石ガラガラ帯 の3つの歩き方が楽しめます。林道が終わると植林帯の急登がお出迎えしてくれます。ワタクシ、ヒーヒー言いながら数えました・・24のクネクネでした。  「24曲がり」勝手に植林帯の急登を命名いたします。 抜けると鉄平石にガラガラの急登に・・・ いにしえの炭焼き窯がお出迎えしてくれるのでした。

 

物語山のコル に到着。 双頭峰なのでお好きなほうに登れます。 東峰(主峰)は山頂東側に祠があります。 西峰は北側の視界が優れ、東信濃~西上州の山並みが素晴らしいのでした。風もなく穏やかな西峰山頂で景色を見ながら ゆっくりコーヒータイム・・・( ・∀・) イイネ!

 

さて・・・ 物語山を駆け下り、体に余力があったので 前から気になっていた「阿唱念の滝」まで足を伸ばします。入口にバリケードが置かれ嫌な予感・・・

 

林道を数百メートル歩き右の沢に入るのでした・・・ 数段のコンクリート階段を登ると・・・ 完全壊滅の沢がお出ましに。 

ズタズタの荒れ沢を残雪を踏みしめ ひたすら歩くこと50分

 

 

  

三方を不動明王の石仏に囲まれ、20mほどの高さの滝が目の前に・・・ 水量はないが威厳を感じる滝です。修験道の聖地なのです。

あまり感じることがないんだけどね・・・ ここね・・・ なんかいます。  パワースポットのオーラを感じるのでした。

般若心経を一読し、一礼  沢を駆け下りました。

 

「阿唱念の滝」へ入られる方は、沢が崩壊しています。最近人が入った気配もありません。 十分ご注意の上、入山してくださいませ。