ディープインパクト@まこっさん

まこっさんの心の叫び(ハーツクライ)をどうぞ。

ディープインパクト凱旋門賞失格

2006-11-17 | POGと競馬
ディープインパクトの薬物検出事案に対する
フランスギャロによる処分の決定について

(JRA発表)

要約すると
1.ディープインパクトは凱旋門賞失格。
2.調教師には制裁金。
3.ディープインパクトの今後のレース出走はO.K。

調査結果は
1.日本人獣医師は、フランス人獣医師に相談をし吸入治療を推奨された。
2.日本人獣医師は、吸入治療に必要な薬品「イプラトロピウム」を薬局で購入した。
3.日本人獣医師は、9月21日(木)~9月25日(月)の5日間、
  フランス人獣医師から借りた吸入器を用い、ディープインパクトに吸入治療を行った。
4.ディープインパクトの関係者およびフランス人関係者は、
  ディープインパクトがイプラトロピウムを第三者から
  不正投与され得る状況にはなかったと申立を行った。
5.池江泰郎調教師は、日本人獣医師と担当きゅう務員から
  「5日間の吸入治療中、ディープインパクトが暴れた際に
  ディープインパクトに装着したマスクから容器が外れ、
  霧状化したイプラトロピウムが馬房床に噴霧したことが、2回あった。」
  と薬物検出後に報告を受けた。
6.池江泰郎調教師は、吸入治療を行った際に馬房床に噴霧したイプラトロピウムが、
  敷料や乾草に付着して競走当日まで馬房に残り、
  ディープインパクトが競走の前日から当日の間に
  それを摂取した可能性があると申立を行った。
7.原因は明確には特定されなかった。
  池江泰郎調教師は、
  9月21日から9月25日までにディープインパクトに対して行われた
  吸入治療において馬房内に飛散したイプラトロピウムが
  敷料や乾草に付着したにも拘わらず、それらを入れ替えずに放置し、
  競走前日から当日の間にディープインパクトがそれを摂取したことにより
  尿検体が陽性となった可能性があり、
  その不注意の全ての責任は自身にあると申立を行った。

よって管理責任者である池江泰郎調教師は、
禁止薬物事案を未然に防止すべき調教師としての責務を十分に果たさず、
その結果、ディープインパクトの尿検体から禁止薬物が検出されたことについて、
調教師としての規律違反があったものと判断された。

これで分ったことが3つある。

1つ目は
「馬は悪くない」ということ。

2つ目は
「関係者の不注意が原因であり、意図的に
競争能力を高めたり落としたりする目的ではなかった」こと。

3つ目は(これ重要!)
ディープインパクトの気管支が
(一時的にせよ)治療を要する状態であったこと。

ハーツクライも「のど鳴り」を発表したが
ディープインパクトも気管支に異常があることが分ってしまった。

両馬の今後の競争能力に影響があるのか
また種牡馬としての遺伝能力に影響はないのか
生産者ならずとも心配だろう。

ちなみに秋の天皇賞に勝ったダイワメジャー号は
「のど鳴り」の手術を行い完治した馬であり
昔とは違い「治療可能な疾病」であると考えられています。

ディープインパクトの場合
異国の地で、治療のためとはいえ
軽率な行為であったといわれても仕方ないだろう。

「ドーピング」というダーティなイメージを払拭するためにも
JCと有馬記念で外野を黙らせるような走りを魅せてもらいたいものだ。