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 MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

少年時代 16

2015年04月07日 | 少年時代

タッペイちゃんの忘れ物

タッペイも4年生になる。 そりゃそーだ

3年生の時は、MOK (もっとも怒られた小僧大賞)を、ほぼ手中に収めていたものの、
進境著しいアサカワ兄弟によって、直前で持って行かれたタッペイ。 う~ん 残念

ちなみに、アサカワ兄弟の追い上げは凄まじく、
さすがのタッペイも、追いつかれたと思う間もなく追い抜いていった兄弟を見送るしかなかった。
アサカワ兄弟が凄いのは、2人チカラを合わせてではなく、
それそれ単独でタッペイをぶっちぎったことだ^^

さて日曜日
南ブロック大会の試合。

われらがU-11、Bチーム、8人制2試合しかないのに18名の陣容を誇る(うち、女子2名)
オリンピックの開会式、人数で圧倒するアメリカか中国のようだ。
アメリカや中国は獲得するメダルの数も多いが・・・・・・私たちはそんなことは気にしない。

初戦はヤマシロ 強豪校。
この時代に1,000人を超す児童を持つマンモス校だ。
分母がデカい。 中国に匹敵する。 しかも中国より強い^^ (中国、相変わらずフッボル弱いじゃん)

練習グラウンドに現れたヤマシロを、18名中10名ほどが目を輝かせて見ている。

「ファンか? おまえらヤマシロのファンクラブ会員か?」

と、一喝すると へへへぇ~みたいな照れ笑いを浮かべている。
試合する前から負けている^^ 

4年生チーム(5年生ふたり、今日は不在なのだ)、まだキーパーを決めていない。
4人ほどで持ち回りなのだが、もっとも不向きなタッペイが1番熱心ときている。
まともにキャッチしたためしなんかないくせに・・・

ただタッペイはキッパリと男らしい。

  「トレセン、行ってみるか?」 

  「うん!」

キッパリうなずく。
調子がいいと、うんうんと2回キッパリうなずく^^
トレセンて、ナショナル・トレーニングセンターの略って知ってるかぁ
リフティング、たぶん10回くらいしかできないのに・・・

  「キャプテン、今日はおまえやれ」

  「うん!」

いつも先頭きって騒いでるくせに・・・
MOKの候補だったくせに・・・

というわけでタッペイ、本日キャプテンでキーパーだ!  う~ん怖いですねぇ


案の定 ヤマシロの猛攻にさらされる。
タッペイ、正面にくるボールをファンブルしまくる。
ベンチをあたためる下級生たちの悲鳴がユニゾンでハモる。

とにかく キャッチできない^^ 

「キャー! フ~~ キャー! フ~~ んもうタッペイく~~ん ヤダー」 

悲鳴と安堵のため息が交互にやってくるベンチ。

・・・・・・笑える 
あそこまで見事にポロポロすると、笑みが溢れる。
さすがタッペイ 期待を裏切らないヤツ

んが、ハーフタイム 私の非常な宣告が待っていた

「タッペイ マサキと交替」

「うん!」


 そんなこんなで、大負けと接戦をものにした勝利で一勝一敗でした。
上等、上等 城東一丁目。

「タッペイ みんな集めて本部にあいさつしてこい」

「うん!」

てんで、キャプテンの役目をとどこおりなく済ませたタッペイ。
18名の先頭に立ち、帰って行きました・・・・・・が
しばらくして本部にいたオオクニの監督がやって来た。

「忘れ物。 これあのタッペイのでしょ・・・」






  



少年時代 15

2014年11月29日 | 少年時代

スイスはヤングボーイズの久保が2得点した後のコメント

「アシストしてくれた人のゴール」 その通り! 謙虚でよろしい

それをふまえて・・・・・・
昨夜、小学校1年生のアシストでヘディングシュートを決めた私。
年齢差 52! なんと素晴らしいことでしょう。

ミニゲームでミニゴールとはいえ、ネットを揺らす快感になんの違いもない。

コーチしている立場上、アシストすることは多々あるものの、
ゴールのお膳立てをしてもらうことはあまりない。
わたしの担当、低学年だしね。

それが、セットプレー4本中、3本を私の頭に合わせてきた。
最初の1本目はコーナー。あまりのいいボールに空振りする^^
わりぃわりぃ・・・で2本目は低すぎて合わず。
「かんとく、すいません・・・」と、謝る1年坊主^^

ジャストミートした3本目、ゴール前に固まる2年生たちに当たってはね返る。
そして運命の4本目(笑)はフリーキックから。

ジェスチャーで額を指さす・・・ここ、ここ、ここへ上げろ と。
コーキ(1年坊主の名前)、パーフェクトなボールを蹴る。

軽く頭を右に振ると・・・ボールは無人のゴールネットに(ミニゴールだけど^^)
おもわずガッツポーズして、そのままコーキと両手でハイタッチ!

2年生のマっつんが、目を輝かせて言う
「いまの、すごかったね・・・」 タメぐちだが嬉しい^^

んでも凄いのは、1年生でインステップをコントロールできるコーキだ。
4本中3本です。 決してまぐれではありません。
う~~~ん 早熟過ぎるか?!

言葉使いも右肩上がりだし、コーキよ、成長早すぎね?
ま、園児の頃から上手かったのは確かなんだけど。



※ 一番左の黒い長パンが、今回の主人公コーキ
   エラそうに訓示たれてるのが私。
   おっと、ホメたけど、コーキちょっとよそ見してます^^



少年時代 14

2014年06月30日 | 少年時代

日曜日は、親子サッカー&体験入団の日。

今年は、ちっちゃいのが7人ほど集まりました。
女子もふたりは入りそう・・・・・・?  そーはいっても女心はわからんぜ^^

お父さんお母さんをまじえてのゲームもたくさんやりました。
3年生2チームを相手に、
ワタシとお父さんひとり、ママサカ6人で10分ハーフ。

ママさん、年は若いが動きは鈍い^^
「はい、シュート!」と、何度もアシストするが、ボールが通過してから蹴ってるし^^
ここは男ふたりで必死こくしかないが、相手は俊敏な小僧どもだ。

0-4になったところで、ハーフタイム。
う~~~ん、不甲斐ないことこの上ない。
やられっぱなしじゃ、どこかの代表と同じじゃないか・・・

というわけで、戦闘力を30%上げることを宣言し、後半に突入。

小僧ども「コーチ、大人げない!」 を連発するが、
うるせい!と返しつつ、いっきに4点ぶち込み4-4まで持っていく。
残り時間あとわずか・・・・・・

緊迫する校庭^^

5点目を3年生のエースが決めたところで、笛を吹く。
終了~~ 最後は子供らに花を持たせる・・・・・・
見事なエンディング。 素晴らしい脚本^^ 自画自賛じゃ

と言いたいところだが、ホントは5点目を取りにいったのだ。 大人げないなぁ
んが、もはや子供エースのスピードに追いつけなかっただけのはなし。
しかも、3発ほどどフリーを外しております  

お父さんとふたり、しばらくゼェゼェしつつ言葉も出なかった^^
梅雨の合間の暑さも身にしみるお年ごろでございます・・・・・・。

さて、体験に来てくれた子には、もれなくサッカーボールがついてきます。
マジックで名前を入れてあげます。

はると かなた 2年生の男子ふたり

りりか ゆう   4年生の女子ふたり

汗びっしょりかいて、いまのところ4人ともやる気満々です^^
おいでね。またボール蹴ろうね・・・


少年時代 13

2014年05月22日 | 少年時代

水曜の夜はいつもの通り、小僧たちとサッカー。

午後まで降った雨の影響で、グラウンドは半分しか使えない。
6年生は修学旅行。
雨が降ると、欠席する子供もいるので、 今日はいつもよりメンバーが少ない。

なので 速攻、ゲームになだれ込んでいく。 
みんな、なによりゲームが好きなのさ^^ 大人も含めて。

上級生と下級生の試合だ。
U-12 対 U-10 ね。

下級生の方にコーチ陣3人が入る。 

あきらかなゴールキックなのに、「コーナー!」と、Kコーチがアピールするので、
私がホイッスルを高らかに吹き「コーナーキック!」 と宣言する。
5年生3人ほどが猛抗議に来る^^ イタリア人並のジェスチャーとともに。 

審判は絶対なので、抗議など無視してコーナーキックだ。

しばらくすると、またあきらかなゴールキックをKコーチが「コーナー!」とアピールする^^
私がホイッスルを高らかに・・・・・・

このやりとりを3回ほどくり返す^^ 

3回目ともなると、ほぼ全員が両手を広げながら猛抗議にやって来る。 
・・・ギャグはかぶせないとね。

Kコーチの蹴ったコーナーが、ボクの方へ飛んでくる。
ヘディングするほどではないので、頭上を通過させてから落ち際をカカトでシュートする。
この時、カラダの後ろにあるボールを見ないのがミソだ。 

要は感覚と、空間認知能力、それにキャリアね。 無駄に積んだ  ほっとけ 

何の気なしにやったこれが思いのほかウケた。 

「コーチ カミってる」
「かみってる!」 

かみってるとは、「神ってる」
つまり、彼らにとっては最大級の賛辞らしい。 

最大級の賛辞らしいのだが・・・

練習も終わり、ビブスを袋に詰め込んでいた3年生のショウちゃんが、
壊れて閉じなくなったチャックを見て、「これ かみってるなぁ」 と言う^^

う~~ん ビミョーだ^^ 


少年時代 12

2014年04月28日 | 少年時代

豊田と大久保が活躍した日・・・・・・

ボクはガキんちょたちと半日サッカーをしていた。

土曜日、通常は御年70になる団長の出番なのだが、
近所の不幸のために、急遽ワタシが出張ることになった。

土曜は練習メニューなしで、ゲームオンリー。
とはいえ、33人の小学生を相手にするのは頭痛が痛い。

校門を入ったとたん、
木の上に乗っかったボールを落とそうと、6.7人がキャーキャー騒いでいる。
無言で近づき、野球部のトンボを使い突っつき落とす。

「さすがコーチ!」
「その手があったか!」
「今やろうと思ってた」

・・・・・・

珍しく肩から下げるメッセンジャーバッグを持っていったら、
もうさっそく中味を知りたがる。 やかましいなぁ おめぇらは・・・

後のお楽しみがあるから、中味を見せないワタシに、
「あぁ、エロホンだ」「コーチがエロホン持ってるって」「ウソー やっぱり」
・・・・・・やかましい!

「もうエロホンなんか買わねぇって。エロDVDならたまに見るけど」
と、思わず言ってしまう^^

しばらくうるさい^^

ベンチに座るワタシのひざの上に乗っかり、
「ボクは絶対にエロホンは見ないよ」と言うショウは3年生だ。
そうだな、まだ3年生だもんな。 まだ正義の味方だな・・・


よし、始めよか 整列して挨拶だけはさせる。
ルーティーンワーク ってやつだ。

整列はしたものの、ふたりしかいない4年生がジャレあっている。
仲が良くていいのだが、今朝はどうした?周囲が引くほどのイチャイチャぶりだ^^

無言で近づき、裏拳でスナップを効かせ、指ゲンコツを1発ずつお見舞いする。
フルでやると素晴らしい音がして、強烈に痛いのだが、6割程度にしておく。

新学年になって初めて顔を見せた問題児 カズヤがこちらを見ている。
ここはリクエストに応えねばなるまい。

膝蹴りのフェイントから、両手で顔をはさんで
「カズヤ~久しぶりだなぁ~」 と言いつつ前後に30センチほど5.6回揺さぶる。

カズヤ、目を白黒させつつ「お久しぶりです」と、礼儀正しい。

さて、8✕4で32名 あまり1 と。
4チームを、オレンジ、黄色、青、緑のビブスに分けて試合開始だ。
もうここまでくると、ボクの仕事はない と言っていい。

トーナメントが始まる。

せっかくだからレフェリーくらいはしましょうね。
いつもはレフェリーなしで、自分たちで勝手にやるんだと。

試合のない2チームも、ミニゴールを使ってそれぞれ練習している。

縛り(しばり)の無いゲームは、個性が噴出する。
いつもは見ることのない(見せない)プレーや、性格や気質まで垣間見える。

そう、今日は怖い怖い団長も監督もいないのだ。
大人といえば・・・・・・どことなく上品で頭の良さそうなコーチだけだ。
言うまでもないと思うが、ワタシのことだ^^

おっと、久しぶりのカズヤがまたシュートを打とうとしている。
そばに低学年のちびっ子がいるのにもかかわらず だ。

「カズヤぁ てめ ちびっ子に打たせろ!ちったぁ考えろ!」

と、静かに諭す。

しばらくすると、またカズヤにシュートチャンスが巡ってくる。
カズヤ、ちびっ子にパスを出す。
正確に言うと、パスのようなものを だ。

技術が稚拙なので、『さあ、どうぞ』というようなパスは出せないのだ。
それでもちゃんとパスを出したカズヤをホメ・・・・・・なかったか^^
ま、いいヤツだってことは知ってるし。


なんだかんだで、優勝はオレンジチーム(カズヤもいた)
もう昼じゃん。 

「トキぃ 整列させてとっとと終わろうぜ」 と、キャプテン・トキに命じる。

「よし、終わりましょう。 優勝チームには賞品があります」

と、メッセンジャーバッグからセブンイレブンで仕入れた
タケノコの里と、のど飴を授与する^^

この日いちばんの盛り上がりをみせる^^ 

たったひとつぶののど飴に、心の底から喜ぶ彼らを見るのは楽しい。

そう いまのうちだ。

エロホンを絶対見ないと言えるのも、
タケノコの里に目を輝かせるのも。


さてと、ボクも家に帰ってランチにしましょう。


少年時代 11

2014年03月09日 | 少年時代



3人EXILE

シュン、ヒカル、シュン  おつ


  「少年老い易く、学成り難し」・・・
  これを頭の隅に入れておかないと、 
  ボクのように「少年いつの間にか老い、学まったく成らず」 となります^^
  気いつけや~


雪の影響で最終戦が延期に次ぐ延期。
6年生最後の試合は、結局 前日の夜に1回練習しただけでのぞんだ。

折り悪く、監督も風邪と仕事の都合で出席できなかった。(これも雪の影響)
ずっと見てもらっていた3人も残念だったはず。

しかも、いつもならリーグ戦で最低でも3試合はできたのが、
日程上トーナメントになり、しかも15分ハーフという短さ。
ま、それはどの学校もクラブも同じだから仕方ないけれど・・・

物足りなかっただろうなぁ

ラストマッチ、実力はほぼ互角だ。

ヒカルがこぼれ球に反応して先制ゴールを決める。
自ら申し出て最終ラインに入ったサトシュンが体を張る。
GKのオザシュンは声もよく出て、安定している。

前半を1点リードして終える。

いけるんじゃね・・・

ハーフタイム、オザシュンに声をかける

「おまえほどのキーパーなら、声だけで勝てるぞ」

お世辞でも何でもなく、彼は小学生レベルをとっくに超えている。
んが、気持ちが付いていっていない。まだ幼いのだ。
的確な指示を大きな声で出せれば、ほとんどの失点は防げるのに・・・・・・

おっさんがいくら歯がゆく思っても、こればっかりは本人次第だもの。

なんてことを思っていたら・・・

ほら~~やっぱりぃ

DFのパックパスをかっさらわれ、同点にされる。
そこ、声かけないと・・・・・・ (ま、キーパーのミスってわけでもないが)

DF 百万倍うなだれる。 (彼の名誉のために匿名にしておく)

同点にされたが、ここからが勝負だぜっ!
となればいいのだが・・・・・・


・・・・・・ならなかったのね (T_T)

結果は1-2
あっという間の30分。
時計を見た時に、残り1分20秒に愕然としましたもの。
あっという間の15分。

負けたので、次の試合に線審をしなければなりません。
余韻もへったくれもあったもんじゃなく、あわただしく着替えるワタシ。

線審をして帰ってくると、子供たちは2名が号泣(T_T)
半数が目を真っ赤にして、数名はいつも通り^^ オーケーオーケー

昼メシを食べ終わる頃には、全員いつものクソガキ・・・明るい少年に戻っていた。

ちなみに、百万倍うなだれていた彼も、復活していたので安心さ。
ちなみに、号泣していたのはキャプテンと、次期キャプテンでした。

少年よ、また明日から練習だ。



少年時代 10

2014年02月02日 | 少年時代

ジュンタの憂鬱

U-9 3年生以下の大会に出場。

この大会の趣旨は、みんなでワイワイ明るく楽しくサッカーしちゃいましょう~
なので、勝敗も得点も記録されません。

ついでに幼稚園児の参加も可。
なので、わがチームのスーパー園児・コーキもメンバー入り。
ちゅーか、すでにベテランの風格。

いつもキーパーをやるタッペイ、ユウマが不参加のため、
2年生4人に交代でやるように指示すると、ジュンタの目から早くも涙が・・・・・・
GK、よっぽどやりたくないらしい。

学校から会場の小瀬までの車中、延々とエンエン泣き通し。
ウォーミング・アップ中も涙果てしなく^^ 

 ・・・気持ちはわかる。
 わたしのガキんちょ時代も似たようなものだった。

んんんが、ここは鬼になる。
他の子の手前、示しがつかない。

「やらないなら帰っていいよ。みんなの邪魔になるから・・・」

と、言ったつもりが実際には

「てめ やんねぇんなら もう帰れ! 邪魔くせぇなっ!」

いかんなぁ、いかん、いかん。
小学2年生に対してほぼ恐喝じゃん m(_ _)m

少年、「帰れ!」には弱い。
だってサッカーが好きだから。 やりたいから。
帰れ と言われて帰った子はいない。

ちょっと姿を消してから、まだ涙目のジュンタやってくる。

「は・・・い  っ  て・・・も・・・いい?」

「やんのか?」

「・・・・・・」 うなづく。


大騒ぎをしたわりには、結果ジュンタ1回もボールに触らず^^
わがチームの方が攻めていたので、キーパーまでボールがいかなかったのだ。
・・・そんなもんだよなぁ

そして2試合目。
リードされた場面でジュンタにボールが渡る。
ハーフラインからドリブルで独走し、キーパーとの1対1を冷静に決める。
ワラゴール! 素晴らしいスキル。 

味方のエンドに帰ってくるジュンタに、ヨシオカ・コーチから声がかかる。

「ジュンタ! もっとよろこべっ!」

う~~ん、ヨシオカさん アイツ今日は無理かも^^



少年時代 9

2013年12月05日 | 少年時代

新しいお友達は・・・・・・親方だった^^

1年生のカイトは、見た目小さなゴリラ m(_ _)m
足をおっぴろげてボールの上に座っている姿は、土方の親方だ。
いまにもふところからタバコを出して一服しそうだ。

ちなみに親方、子供たちからは“おにぎり君”と呼ばれている。
ニット帽が、もろおにぎりカラーだったのだ^^

親方と一緒に入ってきたハルトも1年生。
1日1回は必ずイジける^^  1日1回砂遊びもするぞ^^

もひとりの新人、ミッキーと3人、今日は基礎の基礎の基礎のお勉強だ。
そのあいだ、2年生4人と、ひとりの1年生は ほったらかす。
ま、低学年のなかではベテランだもの、なんとかするでしょう・・・・・・

親方、ハルト、ミッキー、にたずねる。
「ボールはどこで蹴る?」

「ここと、ここと、ここと、ここ」

最後のここ ちゃんとカカトを指さしている^^
でも、インステップは指していない(つま先を指してやんの)

さてと、どーしてる? アイツらは

遠く遠く離れた向こうのコートで ゲームをやっている・・・・・・? うん? ゲーム?
フルコートを使って、小っちゃいのが5人 3対2で確かに試合をしている。

ワハハハ おもしろい! 
走る距離 長っ  持久走か? 揃いも揃ってバカか?

そーはいっても、さすがにコートがデカすぎる。
コーンを2こ持って、1/3くらいに訂正しながらハルに聞く

 「おまえら3対2 やってんの?」

 「うぅうん、2対2 ジュンタ君 フリーマン」


おぉ! バカはオレの方じゃん

僕には、たった5人でフルコートで試合をする、という発想がない。

5人だからひとり余る。
だから2・2にしてひとりをフリーマンとする・・・・・・かしこい!

1.2年生といえどもサッカー小僧だ。
本ちゃんの試合では人見知りするくせに、地元じゃ負け知らずだ^^

なるほどねぇ 
チビはチビなりに工夫し、楽しそうだ。

今回は コーチ感心するの巻 でした。
まったねぇ~



少年時代 8

2013年11月11日 | 少年時代

お通夜か?

まあーわが教え子たち(3年生以下)の静かだこと このうえなし。

人見知りか?

いつも元気なテル・ハルが、「ベンチでいい・・・」 とか言う。

少子化の昨今、伊勢だけではチーム構成が不可能になり、
今回は大国小学校と合同チームとなっての初の公式戦だ。  

いつもの練習通りにやればいいのに・・・・・・

内弁慶か?

MVPは、わがチームの・・・ と、言いたいところだけど 
残念ながら大国の翼くんだった。
もう名前からして申し子ですから。

4人5人と抜いていく。 ゴリゴリ突破していく。
無人の野を行く如く だ。 クーッ カッコいいこと このうえなし。

負けた後、体育座りして汗をポタポタさせながら、一点を見つめている。
ひとり敗北を背負い込み、カラダ全体から悔しさを発散させている。
おぉ なんと美しいサッカー小僧だろう。
男が男に、いや男が少年に惚れる・・・・・・えーと、マズいか(^^)

大国の監督が言うことには、
「アイツの推進力は凄いです」

推進力か・・・
自分だけじゃなくチームまで引っ張るもんなぁ、たいしたもんだ・・・・・・

・・・と、かたわらを見ると
わが教え子たちが、ニコニコしながら聞いてくる・・・

「ねぇ もう終わりなの?」 
「つまんなぁ~い」 
「もっとやりたぁい」

う~~ん、この違いはどうだろう^^

「次なんかねぇよ、負けたんだから。 メシ食ってとっとと帰るぞ!」

「ええぇー!」

だから、なんのええぇー!だよ^^ 今ごろ調子出してきやがって。
まあね、すっかり情が移ってますから、カワイイんだけど^^

かたや〈推進力〉
かたや〈ベンチ希望〉

彼我の差はデカいようにみえる。
んが、実はたいしたことはない。

人見知りたちが、その気になりさえすれば差は埋まる。
アッという間に差はなくなり、追い越してしまうことさえできる。
技術は劣っていないのだから。

ただ、ただ、ただぁ それがムズカシイ^^
人の、ガキんちょの心持ちをどうにかできる と、考えるほど傲慢じゃないし。
もうね、ひたすらその気になるのを待つのみさ。

ま、ほとんど1.2年生だからね・・・・・・
いつになるやら



少年時代 7

2013年09月23日 | 少年時代

まわるまわる ルーレット

ソータが回っている。
マルセイユ・ルーレットに目覚めたんだな。

1試合で3回はまわる。つづけざまにまわることもある^^
いつもより多めにまわっております・・・

ダイキはリフティングの際、背中にボールを乗せたがる。
首で角度をつけ、できた凹みに乗せるのが正解だけど、
ほぼ両腕ではさんでいる^^

その弟のコーキはまだ幼稚園児だけど、すでにダブルタッチができる。
まだ足が短か過ぎて、前へ出ようとすると自然にそうなるのだ^^
んが、れっきとした園児のくせに、ゴール前では誰よりも風格が漂う。

園児のくせに男前だけど、女の子はまだ苦手。
「コーチは女の子好き?」と聞かれ
「好き好き、大好き」 と答えると、

「コーチは女子が大好き~~」

と、見学しているママさん達の前で叫ぶ^^
油断も隙もないぞ


双子のハルとテルは、
機嫌が悪いと、お互いを「ブス」と「ジジイ顔」と呼び合う^^ コレコレ


 さて、昨日の体験入部には、2人が参加してくれた。
3年のコーダイ君、お父さんがとても真面目そうで好感が持てる。
本人もインステップが両足で蹴れる。 素晴らしい。

「コーダイ またおいで。 一緒にやろうね」

と言うと、恥ずかしそうにうなずいてくれた。
よし! ひとり確保。 なんせ3年生がひとりもいないのだ。

最後に5.6年生のAチームと、試合をする。
こっちは、監督以下コーチ陣と、お父さんたちの混合チームだ。

容赦なしのボレーを1発 叩き込む。
終了間際、中央突破しあとひとり、キャプテン・サトシュンを抜きにかかる・・・
・・・・・・足がもつれ、キャプテンの「イエー」の声を背後に聞く (T_T)

というわけで、今も体のあちこちそちこちが痛む。
ストレッチが役に立たないカラダになってしまった・・・・・・。

まあ ガキんちょ達は元気だこと





少年時代 6

2013年04月30日 | 少年時代

お~お~ 上手くなっとる

久しぶりに見たAチームは、なかなかだった。(私の担当は低学年のBチーム)

足は速いが、なんかいまいちだったヒカルがことのほか良い。
スピードスターの新しいポジションはスイーパーだった。

そーか、その手があったか・・・

現代サッカーではとんと見かけないほどの深い位置取り。
ひとりだけ後ろに残って待機^^(どーやら、本人の考えらしい)

シュルツか?

 ※ 西ドイツの名スイーパーだったが、ベッケンバウアーに淘汰された。
    んなこと、古すぎて誰もピンと来ないぞ^^

ところがヒカル少年、最後尾から右に左にピンチの芽を摘み取っていく。
速い速い  5メートルくらいの差はかるく追いついてしまう。 オーマイガッ

おぉ! 生きる道を見つけたな
フォワードでもサイドでも、いつも不完全燃焼気味だったヒカルが、文字通りピカピカ輝いている。

「いちばん良かったのはヒカルだ。素晴らしかった」

試合後のミーティングで おもっきしホメておきました。
ホメられ慣れてない本人、どういう顔をしていいのか迷ってましたが^^

あとはフィードじゃ。
これに関しては、まだまるっきし^^ そりゃそーだ そうそう上手くはね。

   そうそう、ミーティングといえば監督が・・・

   「~~~じゃあそういうプレーは
いつやるの?」 と聞くと

   ガキんちょたち、「今でしょ!
」 と声をそろえる^^
   
   えーと、本日3回目、同じパターンのやり取りだ^^
   監督、吹きつつ怒り 
  
   「前でしょ! それはパスする前にやるんだろ! なんでもかんでも今じゃないだろ!」

    そりゃ監督、あんたの聞き方が悪い と、ひとり思うボクでした^^


試合は、ボランチに上がったレーヤのロングシュートが決まり1-0で勝利 
これもヒカル効果がでたといえる。

 
 さて2試合目は、対戦相手の都合でフレンドリーマッチになった。

緊張感の失せた小僧たちは、活気も元気もどこかに置いてきたらしい。
さすがに小学生のチーム。 まあ分かりやすいこと

ハーフタイムに「喝」を入れるが・・・・・・
子馬の耳に念仏でした^^  

そんな状態で、負けずに引き分けたのが成長の証 ともいえる。


 閉会式も終わり、ギャーギャー騒ぎつつ 帰路につくガキんちょたち。

そんな中、ママのクルマの後部座席からナンブが静かに手を振っている。 
かるく微笑み、こちらを斜めに見ながらかるく手を上げて・・・・・・

皇族か! 
ダイアナか!

まったく笑かすわ
リフティング、100回の山が超えられないくせに・・・
90を超えると、プレッシャーに耐えられなくなるんだと^^


少年時代 5

2013年03月10日 | 少年時代

腰痛再発! 

正確には再々々々々々々々々々々々・・・・・・々々々々々発 くらいか^^

というわけで、
「オレ、今日はあんまり動けんぞ」 と、ガキんちょ達に宣言。

「だから、練習キャプテンを決めろ」 と、言うと・・・
我も我もと、立候補者多し。

今日のところは、一番前にいたアタル君を任命する。
アタル、張り切る^^

仲間を集合させ、コーンやビブスをどんどん準備する。
ちょっとした責任を与えると、どこかのスイッチが入るらしい。
『いいねぇ う~ん、こりゃ楽でいいや』

さて、練習1発目は「シッポ取りゲーム」だ。

手をつないで輪にならせ、ひとりのジャージのオケツにビブスを突っ込む。
ひとりがオニになって、そのビブス(尻尾)を取ったらオニの勝ちだ。

尻尾を守るために、輪がグルグル回る。
オニ、まさに鬼の形相で取りに行く・・・

唯一の1年坊主、マサキがチビだから振り回されて転倒する。
手が離れたり、転倒したらオニは交替だ。

「マサキが転ばないように回れ」

というと、ちゃんとチビをいたわりつつも、ブンブン回る^^

さて、2発目はボールを使ってパスの練習をしよう・・・
と、そこへピアノのお稽古を終えて、リョーヤが登場。

「コーチ、どーしますか?」

「おお、おまえとソータは今日からBチームだから、向こうへ行きな」 

CからBへ そう、昇格だ。

ところがリョーヤ、なかなか行かない。 むしろ不満顔だ。
あらま、喜んですっ飛んでいくと思ったら・・・・・・少年の心は複雑だ。

監督がやってきて、

「リョーヤ、ソータ、コーチに言われただろ 早く行けよ」

いつもはメンチの切り合い、レイトタックルの応酬をくりひろげるふたりが、
今日はうつむき加減に目配せしつつ、なんかブシブシ小声で不満をもらしている。

まあ、こっちにいれば”お山の大将”でいられたからなぁ
向こうに行けば、今度はいちばんの下っぱだし・・・・・・

少年よ 成長するってことはたいへんなのさ。


少年時代 4

2013年03月01日 | 少年時代

卒団していった3人の6年生。

とはいっても、中学へ入るまでは練習には参加している・・・
・・・キャプテンだったケースケ・10ひとりは。

クリス・9とケン・11ときたら・・・・・・^^

彼らの最後のゲームは、ニッサングリーンカップ。



場所は小瀬の球技場。
ゲートボール場にもなるから、土のグラウンドだ。

  向こうに小瀬のスタンドが見える。
  おぉ J1もいよいよ始まるなぁ。

ラストマッチはいい試合をして、4-1で勝利 

試合前、さんざんハッパをかけた甲斐があった。
いい子揃いなもんで、開始直後になんとなく点を取られるパターンが多かったのさ。

トキ(4年生)など、ボールを要求するのに

「クリスく~~ん こっちこっち」 とか言うもんね^^

まどろっこしいなぁ 『クリース、よこせっ』 でいいだろがっ と、心の中で罵倒する^^

トキはめっちゃいい奴で、鼻血止めのティッシュを捨てられないんだから。
グラウンドにゴミは捨てられません・・・・・・てね。 マジメでしょ。

もう試合が始まろうとしているもんだから、
「捨てろ!そこへ捨てていいから!」
と、村上ショージの「ドゥーン!」みたいなジェスチャーを交えながら叫ぶも・・・

結局、取りに行きましたよ、血の付いた鼻ポッチを。 オレが^^

「捨てろや ちゃちゃっと」
と言うボクのことを、犯罪者を見るような目で見ていたトキ君でした。


あと、卒団式(これが立派なのさ)で、
入場する(もちろん、BGM付きで)6年生のプロフィールがアナウンスされ・・・

「好きな選手はベッカム! 好きな芸人はキンタロー!好きな言葉はママ~」

  そう、クリスのパパはイタリア人。
  マンマ好きは日本人以上。

「好きな芸人はキンタロー!」のところで爆笑を取る。

さて、次のケースケは・・・

「好きな選手はイニエスタ! 好きな芸人はキンタロー!」 大爆笑であります^^


キンタロー 恐るべし^^

 


勇気凛々

2013年01月27日 | 少年時代

「八重の桜」 からの 「パッキャオ」 と。

よし、これは録画してあとで観ましょ。

母の風邪も快方に向かっている・・・・・・かな。
年寄りの風邪は、なかなか手ごわいから、長~~い目でみないと。

したがって家庭内労働、家事ともいうが、ほとんど私がやる。
別に自慢することではなく、当然のことさ。
母は寝るだけ。 そうさ、風邪は寝るに限る。

なんだろうと、ちゃちゃっとやると気持ちがいい。
ついでに水切りカゴの下やまな板の下など、
いつもはスルーしている場所までクリーニングアップ! アップ!
ピッカピカは気持ちがいいわい!

 そうそう、「卒団文集」の原稿も仕上げないと。
6年生が、間もなくSSS(サッカー・スポーツ・少年団)を卒業・卒団するので、
その記念に監督、コーチ、下級生が贈る言葉を書くのだ。

去年の文集を見せてもらったが、これがなかなかのもの。
試合日の接待ワークといい、伊勢の父兄はホント、いい仕事をするのだ。
こう見えて、感謝しております m(_ _)m

新人コーチの私は、結果的に6年生とはいちばん短い付き合いになった。
彼ら3人との思い出は、ほんのわずかしかないけれど、多分一生忘れないだろう。

ケイスケ、ケン、クリス、 またどこかで会おうね。
できれば勇気凛々、正しいサッカー小僧になってちょうだい。