遊びぬ 美さー・・・・

2004年05月20日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
● 遊びぬ 美さー、人数ぬ 備わい。 ●
  (アシビヌ チュラサー、ニンジュヌ スナワイ。)

■直訳
遊びの美しさは、人数のそろい(次第)。

■解釈
アシビのときには、歌のうまい人、三味線の上手な人など、
人数がそろうことによってその内容もより充実したものとなる。
みんなで何かをやろうというときは、大勢の人が集まってこそ楽しいという意。

■僕的補足
沖縄の特色なのかもしれませんが、とにかく遊ぶ時は人を集める傾向にあります。
それはやっぱ「みんなで遊んだ方が楽しい」っていう思いがどっかにあるんですよね。
なので友達の飲み会~とかに行くとぜんぜん知らない人等と飲む事になるのですが、
その出会いが楽しいんですよ。
マジいろんな人がいるので暇しません(笑)

それとめでたい事の時はとにかく人を集めます。
特に結婚式はやたら集まりますね!

遊びの美らさーといちゃりばちょーでーが重なったら
おそらく鬼に金棒でッス(=^^)9イエェー  

みんな楽しくやっていきまっしょう(^^)

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ティンミー カミティ・・・

2004年04月15日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)

●ティンミー カミティ ゥンマリトーン。●
 (天命 担みてぃ 生まりとーん。)

■直訳:
天命(を)担って生まれている。

■解釈:
天から与えられた運命、天運をいただいて生まれているという意。一般人の子で天才や、特に力のあるユタなど、特別な力を持つ者に対していう。

■語注:
カミ=ユン いただく。頭上におしいただくの意。長上からもらう意の敬語。(カミティ 中止形)

■僕的補足
カテゴリー「沖縄不思議ワールド」でいくつか不思議な話を紹介していますが
主に彼等(ユタ、カミンチュ)の人たちに対して言われている言葉です。
僕の周りにもそんな親しくはないんですけどちらほらいたりします。
でも見た感じはめっちゃ普通ですねー、
一見どこにでもいるおばちゃんとかなんですけど
話を聞いていたりすると興味深い話が出てきたりして。。

そんなカミンチュ達がちょいと集まってるホームページがあります。

火の神☆クラブ

どうさわっていいかわからない話なんですけど
こういうのもあるんだなぁと見に行っても良いかもしれません。
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ちちじむどぅ かなさじむ。

2004年04月13日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)

● 付ち肝どぅ 愛さ肝 ●
~ちちじむどぅ かなさじむ~

■直訳:
付き肝こそ愛し肝。

■解釈:
近づいてくる者は可愛いという意。
自分が嫌えば、相手も自分のことを嫌うものだが、
自分から相手を好きになるようにすれば、
相手も自分のことを好きになってくれる。

■語注:
チチヂム 近づいてくる人の心。
慕ってくる人の心。
カナサヂム かわらしい、いとおしいと思う心。

■僕的補足
これは人付き合いのコツを説いた言葉なのですが、 
人間って確かに「あの人自分の事嫌いだろうなぁ~」ってのなんとなくわかるじゃないですか。
そんなんだとこっちもギクシャクしてしまいますよね。

でも逆に自分の事に興味を持ってくれる人
「おもしろいなぁ」といってくれる人に対しては
こっちもなんか嬉しいですよね?

だから良い関係を築こうというのなら
相手の事に興味を持って自分から
その人を理解していこうと。
そこら辺の大切さを説いたウチナ-言葉でした。

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くちんかい。。。

2004年04月06日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
●口んかい食ワァーリ●
( くちんかいくわーり )


■直訳
 口に食べられる

■解釈
 それは自分の口から出てしまった言葉にやられてしまう、
 という意味です。
 たとえば冗談でも悪い事を口にしていると
 本当に悪い事がおきてしまうとか。
 だから変な口にするなという先人の教えですね。

■僕的補足
 昨日僕の上司がお昼に「じゃんけんをして弁当を買いに行かせるやつを決めよう」
 と言い出しました。そして突如じゃんけん大会が始まったのですが、
 見事この上司が負けてしまって買いに行く羽目に(^^;
 で課長が上司に「くちんかい食ぁーりたん」と・・・・
 そんな日常の一コマから 拾ってきたねたでございまっす(^^)
 口から出る言葉を大切に使っていこうという事なんではないでしょうか。←沖縄情報満載画像一覧新着記事

いちゃりば

2004年04月03日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
●行逢ば 兄弟、何 隔てぃぬ あが●
( いちゃりばちょーでー ぬーふぃだてぃぬあが )

■直訳
 出会えば兄弟、なんの隔てがあるのか。

■解釈
 見ず知らずの人であっても、縁あって親しくなれば、
 お互い兄弟のようなものである、
 そこには何の隔てもないという意。
 人との出会いの大切さを説いたことば。

■僕的補足
 沖縄では超メジャーなことわざで
 今やいろいろなところで使われています。
 ホントひとつひとつの出会いを大切にしていこう
 という事じゃないでしょうか。
 
■僕的蛇足
 兄弟っていう言い回しですが
 僕が小学校の頃は地域の歳の近い目上の人の事を「に~に~、ね~ね~」(兄兄、姉姉) と呼んでいました。
 沖縄では大体小学生から中学生にかけて大体呼ばれるかんじなのですが
 これは沖縄独自なんでしょうかね?
 
 韓国人の友達がいるのですが彼等は今でも
 目上の人に対して「おにぃさん、おねぇさん」と普通によんでいます。
 そこらへんは儒教的な風習なのかなって思います。
 琉球も「守礼の国」ということで。
  
 僕は比較的田舎な環境なのでそうだったのかも知れませんが
 そこに沖縄の昔ながらの習慣がまだ生きているんだなって思いました。

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にんとーしぇー

2004年04月01日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
■寝んとーしぇー 起くさりーしが、寝んたーふーなーや 起くさらん■
(  にんとーしぇー    うくさりーしが、    にんたーふーなーや    うくさらん ) 

■直訳
 寝てる奴は起こせるけど 寝た振りした奴は起こせない.

■解釈
 今まで気づかなかったことを注意や指摘されたりすると直せるものだが、
 わかったふうに勘違いしている者は違う。 
 わかっていても起きる気が無いから誰に怒鳴られ、
 蹴飛ばされても相手にしない。 
 その気の無いものにどう働きかけてもムダである。という諺。
 そういう者を指導してくれと頼まれた場合に、
 ムダであることを伝えるのに用いられる。

■僕的補足 
 これを発見した時はちょと笑ってしまいました.
 あぁ確かに寝てる人は起こせるけど
 寝たふりを決め込んだ人は起こせないなぁと。
 そんな例えが沖縄らしくていいなぁと
 僕自身勉強になりました。

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ゆらりあちねー

2004年03月29日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
● ゆ ら り 商 ●
  ( ゆ ら り  あちねー ) 

■直訳
 さぼり商い

■解釈
 直訳は道草をくう商売というような意味ですが、
 真意はそうではない。
 たとえば得意先に行って仕事がない場合、
 ふつうはあいさつだけしてすぐ帰ってしまいがち。
 しかし、そういう時こそ世間話などユンタク(おしゃべり)をする。
 話をするうちいろんな情報が得られるものである。
 せっかちになるより、ゆったりかまえて商売せよという教え。

■僕的補足
 先の「公設市場のねた」で変な商売魂を出している人らの話に
 なりましたが、沖縄で昔から言われている商売の方法は
 この「ゆらり商(あちねー)」です。
 沖縄の人の伝統的な考え方から言いますと
 こういう風にゆんたくしながらゆったりと構えて
 商売をしてきたって事なんですよ。
 ただみんなゆんたく好きってのもありますけど(爆)
 今時代が時代だけにこのような方法が通じなくなっているのかもしれませんが、
 その心もちは大切にしてほしいなぁとおもいます。
 それが沖縄人らしいところなので(-^^)9 

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問いかな・・・・ 

2004年03月26日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)

●問いしなかいん 恥ぬ 有み●
 (とぅーいしなかいん  はじぬ  あみ)

■直訳
 問うのにも恥があるか。

■解釈
 わからないことを聞くのに、恥ずかしいということは無いという意。
 疑問は恥ずかしがらず、積極的に解決するべきであるということ。

■僕的補足
 人に物をたずねる時って何か気恥ずかしい時がありますよね。
 でもわからない事をわからぬまま放置しておくより
 積極的に聞いて解決していくほうがいいよ~という言葉
 わかった分だけ自分の役に立つのですから。
 僕も恥じと思わずガシガシいろいろな人と接して、
 いろいろな事を吸収していこうと思います。(=^^)9イエェー

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慶良間ー 見しが・・・

2004年03月25日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)

● 慶良間ー 見しが、 睫毛ー  見らん ●
   (けらまー   みぃしが   まちげー  みぃらん)

■直訳
 慶良間は見えるが、まつげは見えない。

■解釈
 遠くにある慶良間列島は見えるが、最も近い睫毛はみえない。
 自分のことや身近な物事は意外とわかっていないということ。

■僕的補足
 沖縄の西海岸、特に中南部地区から海を見ますと
 大体どこからでも慶良間諸島がよく見えます。
 夏とかだとほんとよく目に付くんですよ。
 そんな地理的条件がこの言葉を生んだのではないでしょうか。
 意味的には「灯台もと暗し」とほぼ同義です。

 自分の周りを改めて見てみようという戒めですね。

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黄金言葉(くがにくとぅば)@沖縄

2004年03月24日 | 黄金言葉(くがにくとぅば)
沖縄には黄金言葉(くがにくとぅば)というものがあります。
それは親が子供を戒める為に使う言葉であったり、
人と人との関係、琉球という地域社会で培われた人生訓のようなものなのです。

そんな黄金言葉(くがにくとぅば)を立ち上げてみました。
子供の頃言われた事ある言葉や心に染み込んだ言葉。
そんな「言葉」という単純にして根本的な伝承メディアを生かせるようにと。

・・(^^;カッコヨクイイスギタカナ

それではいってみませう!
第一回目はうちなーんちゅ(沖縄人)なら誰でも一度は
言われた事がのあるのではないでしょうか,
超メジャーな言葉!!!


家習れ~外習れ~(やーなれ~、ふかなれ~)


■直訳

 家での習いこそ外での習い

※やーなれ~ 家でのしつけ

■意味

 家庭でのしつけは、外に出たときにあらわれるという意。
 家庭でしっかりしつけられている人は、外に出ても礼儀正しく良い行動がとれる。
 自分の子どもが外で恥をかかないように、家庭できちんとしつけなければならないということ。

■僕的補足
 この言葉は的を得ているなぁと僕は思います。
 家で習った事,もしくは日常的にやっている事は外に出ても出来ますけど
 ふだんやっていない事は出来ないですからね.

 例えば親元で家事をした事がない人が
 一人暮らしを始めて突然家事をばりばり出来るわけがないと。

 だから家庭内の「しつけ」というのは大切なのではないでしょうか?
 学校に任せっぱなしでは・・・・

 家庭教育の大切さを説いた黄金言葉でした。
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