段ボールWatcher

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新しいBフルート開発

2006-10-30 22:56:45 | 段ボールについて
王子チヨダコンテナーは中しん使用量を減少させた
新Bフルート段ボールを開発した。段繰率が従来の
Bフルートの約1・37から1・24になり、中しん使用量
が9%削減できる。段高は2・4~2・6ミリと従来の
B段と同じで、自動製函機の間隙調整をする必要がない。
今年8月、食品メーカーにて、ラインテストを行ったが、
不具合などはなかった。大手飲料メーカー等に提案を
行なっており、早急に本格生産に移りたい考えだ。
 商品名は「NB段ボール」(特許出願中)。段ロール
を交換するだけで生産可能。中しん使用量が従来の
Bフルートより少ないため、梱包後の箱開封性が向上
する。また生産性も試験段階だが1割近く向上した。
印刷性はBフルートと同様で、段山数が50から40に
減少したことで、ケイ割れ防止にもつながる。
 欧米では缶飲料などの製品自体に強度がある商品は、
段ボール包装だけでなく、トレーシュリンク包装のものが
多い。日本では「フィルムは汚れが目立つ」「回収ルート
がない」などの理由で段ボール包装が用いられてきたが、
段ボール自体の箱圧縮強度は特に求められていなかった。
 このことに注目して、本商品を開発した。これまで段ボール
のフルートはJIS規格で定められている範囲でしか生産でき
ないとされてきたが、コルゲータ性能や段ボール生産技術
の向上で、NBフートの生産が可能になった。箱圧縮強度
は従来品よりやや低くなるものの、輸送時の保護適性な
どは「問題ない」という。
 隈部正博王子チヨダコンテナーCS本部包装技術部担
当部長によると「缶飲料やスナック菓子向けに適している。
B段の約1/3はNB段に変わる可能性がある」と話す。
同社では軽量段ボールも開発し、環境対応とコストダウン
をユーザーに還元している。NB段は一層の環境対応と
コストダウン要因としてユーザーに提案していく方針だ。
(板紙・段ボール新聞 10月27日)
http://www.e-occ.co.jp/product/index09.html


http://www.yamada-cc.co.jp/costdown/index.html