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会社全体を劇的に変える現場改善の方法とは

2006-04-29 08:38:50 | その他

もの作りの現場に、会社の問題が全て現れている

 まず、もの作りを行っている会社の経営者の方々には、
製造現場の環境を改善することの大切さを理解していた
だきたいと思います。現場には会社の特徴がすべて現れ
ます。設計や営業、経営状態までもが製造現場を見ると
わかるのです。

 たとえば、製造現場に部品や在庫が散乱している状態。
これは一見、製造現場で働く方々だけの問題に思われが
ちですが、「なぜ散乱しているのか?」をつきつめてい
くと、「設計をもっとこうして欲しい」「営業のやり方
がこうなると助かる」といった、他の部署の問題点も見
えてきます。

 なかには、経営や設計といったもっと上の部分から改善
していくことが大事だと考えている方もいらっしゃると
思います。上のほうから改善していって、徐々に現場や
営業など下のほうに着手するという方法です。

 しかし、私の経験上から言わせていただくと、これは
もの作りの会社においては実行するのが難しい。という
のも成果が出るのに時間がかかるのです。今の変化の激
しい時代にスピードを期待できない改善では思った成果
を出すことは難しいと思います。

 その点、製造現場における改善は、すぐに目に見える
成果が現れます。そしてそれらが生産部門の問題だけで
なく、全社のほとんどすべての部門にかかわる問題であ
るのです。目の前に起きた変化を、否定する人はいませ
ん。改善の努力が報われていくことを全社で実感できる
のです。(柿内幸夫)


柿内幸夫の「現場改善100話」
http://www.jmca.net/booky/netuniv/kaizen/kaizentop.html