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丸紅 中国段ボール事業拡大 台湾榮成紙業の事業に出資

2006-10-28 05:22:34 | 段ボールについて
丸紅は中国国内での段ボール原紙・段ボール加工事業に
出資、中国を中心としたアジア市場での製紙関連事業
拡大を推進する。
 同社は、販売代理店契約を結んでいる台湾榮成紙業(股)
公司(榮成紙業)が中国で展開する段ボール原紙および
段ボール加工事業の持ち株会社・玉瑪國際(開曼)有限公司
が実施する第三者割当増資の一部、46億円を出資すると
発表した。出資比率は15%。榮成紙業は段ボール原紙および
段ボール加工生産設備の大幅増強計画を進めており、玉瑪
國際はその子会社。第三者割当増資でこの資金を調達する。
 中国市場は家電向けなどの需要が大幅増、段ボール原紙の
需要は06年2000万トン超、成長率も引き続き年率10%超
がそれぞれ見込まれ、また段ボール生産量も日本を抜いて、
米国に次ぐ世界2位になっている。
 榮成紙業は中国で段ボール原紙工場の無錫榮成紙業有限
公司(無錫榮成)と段ボール加工5工場を展開し、江蘇省、
浙江省、上海市を中心に家電や食品メーカーなどのユーザー
に供給している。引き続く中国市場の拡大に合わせて、同社
は09年時点で中国における段ボール原紙生産能力を現在の
年産30万トンから4倍の120万トンに増強する計画を進めて
いる。具体的には無錫榮成が09年稼働で年産25万トンの
新設備を導入し能力をほぼ倍増させる。また浙江省平湖市で
年産能力65万トンの臨海型工場・浙江榮成紙業有限公司を
08年初に稼働させる。原料の古紙調達も、ヤードをほぼ5倍
の24カ所に増強する計画である。
 一方、シートの生産も08年までに現在の年産1億2000万
平方メートルから4倍近い規模にまで拡大する。
 丸紅の段ボール原紙事業は興亜工業と福山製紙の生産会社
2社で年間70万トン規模、2社以外の取扱分も含めて年間約
100万トンを取り扱う。丸紅は榮成紙業と02年に販売代理
店契約を締結。中国・アジア市場で販売を伸ばしている。
無錫榮成は日系ユーザーのニ-ズにマッチした品質と環境
対策も要請に応える生産管理体制を確立しているという。
丸紅は今回の増資引き受けを機として、中国市場をメインに
アジア市場での事業拡大をねらう。
(紙之新聞 10月23日)

http://www.marubeni.co.jp/dbps_data/_material_/maruco_jp/data/news/2006/pdf/061017.pdf
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0143654_01.pdf