香具山は 畝傍をおしと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし
古も 然にあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき (巻一 十三)
中大兄皇子
天香具山 畝傍山 耳成山
有名な大和三山を一望したくて甘樫丘に登りました
天香具山
畝傍山
耳成山
来た!見た!負けた!…暑さに…(盆地の夏はハードです)
でも 感動ひとしおでした!
そして
近くの
犬養孝先生の万葉記念館をたずねて
著作「万葉の旅」平凡社 を買いました
この本の大和三山の項に載っていた歌が冒頭の長歌です
“3”という神秘の数字を中大兄皇子はこんな風に思ったんですね
先生曰く
「作者みずからの“うつせみの恋”の苦悩なしには考えられない歌だ。」
皇子さまは弟君と妻争いをした史上有名な三角関係?のおひとり…
のどかな風景でしたけれど…
見るひとの心次第でかわるのかもしれません
うつせみ…うつそみ…空蝉…
万葉集では挽歌や相聞の歌に詠みこまれているそうです
なきひとを偲ぶ…ひとをこい慕う…
古代の人々は
伝えきれない思いを こう表現したのでしょうか
涙がかれはてたあとの
がらん…とした気持ち はかなくて…

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