廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

ターニングポイント@呉

2020-02-08 23:23:23 | Weblog
 今日の中国新聞に呉の製鉄所が3年後に閉鎖されると大きく載った。 既に一部で情報が漏れていたのかネット等でニュースとしては流れていたが会社側からの正式発表が遂に昨日、出て3年後に呉の製鉄所は閉鎖となるらしい。 ニュース映像で見たが製鉄所の敷地は呉市内中心部が丸ごと入る程の広大さで、これが廃止となり”跡地”になると言う事は広島市ならマツダの宇品工場が無くなるくらいの規模だし、従業員3000人が仕事を無くすか転勤になると言う事は、呉市内に在住し消費者としてお金を使ってくれる人が家族を含めて5000人以上、呉市内から流出する可能性もあると考えると、これも広島市に例えれば三菱重工業の観音や江波の工場などが無くなるのと同じくらいで地域経済への影響が大きい、これから呉の街はどうなって行くのかと呉市出身の母も心配そうにニュースを見てました。


 今回、廃止になる製鉄所は戦前まで呉の海軍工廠が在った場所だとか。 それが日本の敗戦で旧海軍が解散となり街から海軍関連の仕事も無くなって職業軍人だった祖父も大変だったみたいですが。 それでも呉の街は海軍の船を造ったり整備したりして来た技術力の蓄積で造船の街として立ち直り、それが最初のターニングポイントで一時は人口が50万人越えで広島市に次ぐ大都市になった事もありましたが海外との競合で造船が厳しくなると衰退して現在は周辺町村との合併で市域は拡大しましたが人口は20万人前後まで減っているそうで、その状況で基幹産業の一つが失われる訳で新たなターニングポイントとなりますね。 製鉄所の広大な跡地をどうするかが課題で理想は工場だが人件費の高騰する日本で新規の誘致は難しいですし、元が海軍工廠だっただけに国や防衛省に掛け合って過密な海上自衛隊の横須賀基地(アメリカ海軍も居るし)から機能の一部を移転して貰うとかが現実的なのだろうか?


 呉の産業としては観光もありますけど『大和ミュージアム』(呉海自資料館)と『てつのくじら館』(海上自衛隊資料館)は頑張って集客もしていますが街そのものの魅力発信は出来て無くて観光客の足も大和ミュージアムと呉駅の往復だけになっている現実も見て来ました。 今回の製鉄所閉鎖がどんな影響が出るのかは分かりませんが街中の魅力は地元の人達が街中に集まり利用や消費をして活気を生み出さない事には一部の有名店に集まるだけになってしまいますし。 私も関心を持って行きます。

 ...以上です。

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