廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM!2003年6月

2020-08-22 23:23:23 | Weblog
明日の光(前編)
at 2003 06/03 00:00 編集


 ホークス期待の新人・新垣投手がファーム落ちしてしばらく経つ。 近々ファームの試合に登板するそうだが、復帰は近いのだろうか? 以前、新垣投手がプロ入り初勝利を挙げた時に涙を流したが、「感動した。」と言う声もあれば「本当に泣きたい人は他にいるはずだ!」と言う声もあって複雑な状態だ。 4年前、彼がブルーウェーブのドラフト指名を拒否し、交渉を担当したブルーウェーブ・三輪田スカウトが亡くなられた事は今でも覚えている。 マスコミはその事に触れまいとしているが、それでは新人獲得を巡っての問題は何も変わらないのではないでしょうか...? 私はいくつかのメールマガジンを購読しているが、この問題について書かれているコラムがありますので、申し訳無いですがお借りして引用させて頂きます。
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 □■□ まさひろ。の伝説の名選手 □■□ <連載・NPB>


まさひろ。


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4月15日、ダイエーの期待の新人、新垣が待望の初勝利をあげました。力強
い本格派のピッチング・スタイルで将来の大器を思わせる見事な投球内容でし
た。


あの悲劇から4年。順調な成長をとげて、我々ファンの前に勇姿を披露してく
れたのです。しかし、私は新垣の初勝利のニュースを聞いて真っ先に思い浮か
べたのはオリックスの三輪田スカウトのことです。この思いはあるいは私だけ
かもしれません。しかし、新垣が活躍すればするほど三輪田の名前が折りに触
れて語られることでしょう。新垣はそのような宿命を背負って投げ続けねばな
らないのでしょうか。


新垣は試合後のインタビューで涙を流していました。勿論、初勝利をあげた喜
びの涙でしょう。でもそれ以上の深い意味をこの涙から感じ取ったのは私だけ
でしょうか。


新垣は大学時代、何度も野球をやめようと思ったそうです。心無い野次が容赦
なく新垣に向かってとびました。「オリックスにはいったらどうやねん」とい
う類の野次は日常茶飯事だったそうです。彼はその野次に反論することも出来
ず、黙々と投げ続けるしかなかったのです。幾度の挫折を乗り越えて新垣はダ
イエーに指名されます。普通は喜びの記者会見なのですが、この席でも新垣は
涙を流します。晴れがましい舞台での二度の涙。私は新垣の背負っている荷物
の重たさに愕然とせざるを得ないのです。


今回はあの事件の時に尊い命を失った悲劇のスカウトの物語です。




 第13回「三輪田勝利」




それは衝撃のニュースでした。
「オリックスの三輪田スカウトがビルより飛び降り自殺をしました」


1998年11月27日の夕方、テレビではトップ・ニュースでこのことを伝
えていました。緊張したアナウンサーの顔つきがいやが応でも事の重大さを知
らしめました。三輪田がオリックスのスカウトで沖縄水産高校の新垣獲りに奔
走していたのはしばらく前よりスポーツ紙で伝えられています。


「オリックス拒否」そのような記事が一面を飾っていました。新垣はダイエー
入りを希望。ダイエーに指名されなければ大学進学するとのこと。その新垣を
オリックスは敢然と指名したのです。


「新垣はダイエー入りの意志が固そうだし、オリックスに勝算があるのだろう
 か?三輪田スカウトも苦しいだろうな」


そう思っていた矢先の出来事。私はテレビ画面に釘付けになりました。しばら
く放送を見ていましたが、そのうち三輪田の華麗なピッチング・フォームが脳
裏に浮かんできました。




三輪田は愛知の名門、中京商業の出身です。甲子園には二年の春、夏と三年の
夏に出場しています。二年の時はもっぱら控え選手。でも夏の大会では準決勝
まで進み、その年、春、夏連覇した作新学院に惜しくも敗退しています。三年
生の時は三輪田はエースでした。三輪田の力投で愛知県予選を勝ち抜き、晴れ
の甲子園。この年、中京商は三回戦で横浜に敗れています。


三輪田は早稲田に進学。先輩に江尻(大洋)八木沢(東京)などがいました。
三輪田は真面目な性格でした。黙々と練習に励みます。彼の努力が実ったのが
三年生の秋。一年先輩の八木沢と両輪として投げぬきました。勝利数は合わせ
て10勝。勝ち点5の完全優勝でした。三輪田は登板した7試合にすべて勝ち
ました。


当時の東京6大学は大変な人気でした。特に早慶戦の雰囲気は華やかそのもの。
いつもテレビで見ていてわくわくしたものです。超満員のスタンドからはテレ
ビの画面を通じて「陸の王者、慶応」と「都の西北」の応援合戦の歌が期せず
して聞こえてきました。


三輪田のピッチングもはっきりと覚えています。本格派のピッチング・スタイ
ルでしたが、やや癖があり、球威に少し物足りなさを感じました。当時はその
球威を補ってあまりある気迫と駆け引きで勝ち星を重ねていったのでしょう。


三輪田は後に現役時代を振り返って語っています。
「やはり大学3年の時が一番良かったと思うよ。球も走っていたしなぁ」


大学卒業時には近鉄から指名されます。くじ引きにより指名順位が決められま
した。近鉄は4番くじを引いたのです。そして三輪田指名。しかし、三輪田に
は前持って何の連絡もありませんでした。三輪田は近鉄の指名を拒否します。
彼は中日以外だったら大昭和製紙と決めていました。そして、中日に指名され
るものと確信していたのです。


考えてもいなかった近鉄指名にとまどい、悩み、そして拒否したのです。三輪
田は自身のそのような経験があったからこそスカウトとなってからは誠実に選
手と接触し、慎重に根回しして指名することを心がけていました。


大昭和製紙に入った三輪田はフォームを崩して苦戦します。しかし、二年目に
ある程度の成績を残し、その年12番くじで阪急に入団します。しかし、大昭
和製紙の時には明らかに全盛時のストレートのノビはありませんでした。スラ
イダーなどの変化球を多投することでストレートを速くみせていたのです。


阪急入団の決断は意地と憧れの混じったほろ苦いものだったかも知れません。
阪急ではやはり芽が出ませんでした。懸命に練習し、ある程度のピッチングは
するのですが、いかんせん、チャンスが与えられなかった。当時の阪急は米田、
足立、山田など投手王国を誇っていました。三輪田の出る幕はほとんどありま
せん。


「自分なりに頑張ったんだけどなぁ。何と言って当時の投手陣の層は厚かった
 からなぁ。二軍で好投してもなかなか上に上げてもらえなかったよ」


三輪田はプロ生活でスポットライトを浴びることはありませんでした。プロ4
年間での勝利はリリーフでの4勝のみ。初めての挫折だったのです。そして引
退。


これから先の人生を模索していた三輪田に上田監督から声が掛かります。
「スカウトをやらないか?」


三輪田の中京商、早稲田、大昭和製紙という華麗な球歴は大変な財産です。阪
急は三輪田の人脈を生かしたかったに違いありません。三輪田はスカウト転向
を決意します。球団の思惑は別にして彼自身の誠実でひたむきな性格はスカウ
トという職業にぴったりでした。こつこつと実績を積み重ねていきます。


そして、イチローと運命的な出逢いをしたのです。愛工大名電のイチローの一
年先輩に伊藤という投手がいます。三輪田はその投手を観に愛工大に行きます。
そこでミートのうまい二年生に目を奪われたのです。イチローの類い希なバッ
ティング・センスを見抜いた三輪田はイチローを徹底的にマークします。他球
団が投手としてイチローを評価している時、三輪田はほくそ笑みます。


「イチローの身上はバッティングだよ。投手として観るなら、他球団の評価は
 あまり高くないな」


ドラフト会議で三輪田はイチローの3位指名を主張しました。しかし、当時の
土井監督は即戦力の投手を希望していました。結局、イチローの指名は4位に
なりました。三輪田は思っていました。


「いくら他球団がイチローを高く買っていなくとも絶対に3位以内に指名する
 チームがあるはずだ。折角の大器をみすみすもったいないなぁ」


しかし、神は三輪田を見捨てていませんでした。イチローが4位まで残ってい
たのです。イチロー指名の一報を聞いた三輪田の喜びは想像を絶します。イチ
ロー入団後、三輪田が彼のよきアドバイザーとして蔭でイチローを支えていた
ことは良く知られています。


三輪田の入団した阪急はすでにオリックスに身売りをしていました。オリック
スは阪急とは社風が全然違う。ドラフトでも裏金は出さない主義だったのです。
「正攻法でせめろ!」が井箟代表の口癖でした。彼は公募で選ばれた異色の人
です。オリックスは独立採算を目指したのです。


契約金と年俸の上限を守ることが徹底されました。どんな優秀な選手でも契約
金1億円、年俸1300万円。たしかにオリックスの選手獲得法は正論です。
しかし、実際のドラフトはもっとどろどろしたものです。特に逆指名が認めら
れてからは裏金の存在が公然と囁かれています。


このような時にオリックスは新垣を敢然と指名したのです。三輪田は新垣指名
を心配していました。自分が関係者の誰とも接触していなかったのです。九州
担当の山本スカウトに聞くと、「大丈夫だ。任せてくれ。いまは三輪田さんの
出番ではないよ」とのこと。


三輪田はしぶしぶ新垣指名に納得しました。そして、沖縄に飛んだのです。そ
こで三輪田を待っていたのはあまりにも過酷な現実でした。後援者と面会まで
はこぎつけましたが、5000万要求されたという噂です。三輪田は耳を疑い
ました。しかし新垣獲得の厳命を受けている彼は勇気を振り絞って独断で球団
の経理に聞いています。


「裏で5000万は実際にいくらになるんだ?」
「一億円ですね」
信じられない答えが帰ってきました。


その後、どのような思いが三輪田の脳裏に去就したのか?
でも彼が身を投げたのは事実です。




現在、球界ではこの問題をオリックスと三輪田個人の問題として忘れようとい
う風潮があります。でもわたしには当時、三輪田の下でスカウトをし、現在退
職して九州に住んでいる山本スカウトの言葉が印象に残っています。


「ドラフトが悪いんだ!皆で作った制度なのに誰も守らないのだ!」




参考文献「名スカウトはなぜ死んだか」


編集・執筆/Baseball Monthly STAFF他 http://reggie.cside.com/BM/ ======================================================================


 読んでいて私が気になったのは新垣投手の”後援者”なる人物がブルーウェーブ側に対して裏金を要求して来たくだりです。 毎年のドラフトの度に莫大なお金が使われたと言う噂が流れて来ますが、それが全部選手本人に渡ったと言うのなら私もまだ(無理に)納得するが、実際には”後援者”(仲介者?)が選手本人以上のお金を手にする事さえあるのでは...? そして選手本人にはいつまでも”裏金の噂”が付きまとい、一方で仲介者は世間に名前も出る事すら無く、また次の”獲物”を求める...


 先日、ホークス身売り騒動があった際、コメントを求められた元ブルーウェーブ球団社長・井箟氏は「新人獲得に異常な大金が掛かるシステムを改革しないと球団を手放そうとする企業は今後も続出するだろう。」みたいな事を語っていたが、私も同感です。 特に裏金は名目上は動いていないお金であり、税金が取れないのだから”脱税行為”にすらなりかねない。 下手をしたらプロ野球に大打撃を与えるスキャンダルになるかも知れないのだ...(続く)






明日の光(後編)
at 2003 06/06 23:55 編集


 不調により再調整の為ファーム落ちしていたホークスの新垣投手が一軍に復帰したそうだ。 近々、先発で登板して来るかも知れないが、どんなピッチングをしてくれるだろう... ところで、前回(無断)引用させて頂いたコラムでは詳しく触れられていなかったが、三輪田スカウトとイチロー選手との関係について私はあるサイトで知ったのだが、そのサイトが閉鎖されてしまい、原文が入手できないので私が簡単に紹介させて頂きます...


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 イチロー選手は高校時代はピッチャーをやっていて甲子園大会にも出場した。 ブルーウェーブのスカウトだった三輪田さんはイチロー(鈴木一朗)選手を「ピッチャーとしては話にならないが、バッティングセンスは抜群で、野手として育てれば素晴らしい選手になる。」と考えて上司に進言したものの、「(鈴木選手は)プロの野手としては(身体の)線が細過ぎる。」と相手にされなかった...


 人間には思い込み(迷信とも言える)と言うものがあるが、プロ野球にもそれはある。 例えば、スワローズの古田捕手は「メガネを掛けたキャッチャーはプロでは大成しない。」と言う迷信の為に大学卒業時にプロ入り出来なかったのは有名な話です。 もちろん今ではメガネを掛けたキャッチャーは何人もいますけど。 イチロー(鈴木)選手もそんな”迷信”の為にプロ入り出来ないかも知れなかったのだ...


 三輪田スカウトは「とにかく、一度だけでも良いから彼のバッティングを見て下さい!」と何度断られても上司に頼み込み、5回目にやっと上司が認めてくれてドラフト4位で”野手として”ブルーウェーブに入団した。 そして入団以後も三輪田スカウトはイチロー選手の良き相談相手になった。 それだけに三輪田スカウトが亡くなったあの事件はショックだった。 イチロー選手がFA権獲得を待たず、ポスティングシステムでメジャー移籍したのは「これ以上こんな日本球界に居たく無い。」事も理由だったのかも知れない。 シアトルに出発する日、イチロー選手が最後に立ち寄ったのは三輪田スカウトのお墓だった...


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 新垣投手のプロデビュー、そして初勝利におけるマスコミ報道を見ていると新垣投手を”悲劇のヒーロー”仕立てにして、余りにも一方的ではないかと私は思いました。 彼は確かに苦労して事件から立ち直ったのかも知れませんが、決して”被害者”では無いと思います。 彼が(ブルーウェーブを)断らなければ三輪田スカウトはあんな事にはならなかったと思いますし、また断るにしてもやり方があったはずです。 新垣投手は(”仲介者”の指示通りに)三輪田スカウトと一度も会わなかったのだから。 新垣投手が三輪田スカウトに一度でも会っていたらどうなったのだろうか...? そんな誠意や情熱が通用しないのが今のドラフトなのでは...


 物事に”IF”は禁物ですが、もしイチロー選手が今でも日本でプレーしていたらどうなるのだろう? 新垣投手は他の投手みたいに「イチローさんと勝負してみたい。」とはとても言えないし、イチロー選手も表面上は”大人の対応”をするが心の中では「俺の前に出て来るんじゃない!」と思うのかも知れない。 とりあえず、しばらくは二人が直接対面する事は無さそうだ。 でも、二人が分かり合える事はこれからも無いのだろうか...?


 誰にだって間違いや過ちはあります。 私の勝手な想像ですが、新垣投手は「俺に任せておけば希望通りにダイエーに入れてやるから言う通りにしろ。」と言う”悪魔のささやき”に負けてしまい、あんな取り返しのつかない事になってしまったのではないでしょうか。 何とかして償う事はできないでしょうか? 確かに命を元に戻す事は出来ませんが、でも何かあるのでは? (朝ドラマの主人公の台詞ではないけど)みんなが一緒に幸せになれる方法が...


勇気と闘志を前面に出し、みんなに勇気を与える選手。
驕り高ぶらず謙虚で、みんなへの感謝を忘れない選手。
弱者、敗者への思いやりがあり、本当の優しさのある選手。


 前回に引用したコラムの中で、新垣投手が活躍すればする程、三輪田さんの名前が折に触れて語られる宿命にあるとありましたが、もし新垣投手が野球ファンみんなに愛され、尊敬されるピッチャーになったら... どうしても一緒になって語られてしまう三輪田さんの名前もまた輝いて行くのではないかと思います。 それは三輪田さんの名誉を守る事にもなるのではないでしょうか...?


「新垣は本当にすごいピッチャーだ。 彼を発掘した三輪田スカウトの眼力も大したものだ...」


 もちろんこれは事実と違います。 三輪田スカウトは新垣投手と直接会った事は一度も無いですし、直接新垣投手のプレーを見た事もほとんど無いのではないかと思います。 でも、世間の目が二人を結び付けてしまうと言うのなら逆に新垣投手が人格的にも実力的にも素晴らしいピッチャーに成長して行けば、それがスカウトとしての三輪田さんの名前を高めて行く事になるのかも知れないと私は思っています。 もちろん、償いにはなりません。 人の命が野球で償える訳がありませんから。 でも、何か少しでも救いになれば...


 イチロー選手と三輪田スカウトの強い絆... 三輪田スカウトと新垣投手との間にも育てて行けないものでしょうか? もちろん三輪田さんはもうおられませんし、無茶苦茶な事ばかり言って申し訳ありませんが、例え本人はいなくなってしまっても、人の残して行った行き方、考え方、夢...などの人格はずっと残って行くものではないかと私は思っていますから...


嘘でもいい、誤解でもいい。
”事実”より”真実”の方が大切だ。
それが少しでもみんなの幸せに繋がるのなら。


 「イチロー選手を発掘した伝説の名スカウト・三輪田勝利さんの見出した最後の選手・新垣渚は世界一のピッチャーだ。」






世界の果て
at 2003 06/08 12:20 編集


 「あの海の向こうには何があるのだろう...?」 瀬戸内っ子(?)の私にとってそれは”島”だった。 島が多い瀬戸内海では海の向こうには地面(島)が見えていた。 それはそれで美しい風景ですが、良く言われる”海の広さ”を感じる事はあまり無かった。 そんな私が初めて水平線を見たのは幼い日、父の郷里である五島列島(長崎県)の宇久島に行った時だった。 周囲に島は見えず、どこまでも続く青い海... 晴れた日には遠くに朝鮮半島が見える時もあると聞かされ、私はちょっとワクワクするものを感じた...


 何かの本で読んだ事があるが、マゼラン隊による世界一周航海が成功する(マゼラン氏自身は途中で亡くなったが)以前、人々は「世界は平らで円盤状になっており、それを何匹かの巨大なゾウが支えていて、そのゾウ達もまた巨大なカメの上に乗っている。」と言う”世界観”を持っていたそうだ。 だから海をどこまでも行くと当然”端っこ”の到達し、そこは海が滝みたいに切れており、落ちたら当然助からないだろうと本気で信じていた。 それを考えると”世界の果て”を目指した冒険者達の勇気には関心させられる...


 ”世界”って一体どんなものなのか...? 私は高校時代まで引っ込み思案で旅行にも行かず、故郷からほとんど出なかった。 だから私の”世界”は広島、それと祖父母の住む呉だけだった。 もちろんテレビとかで日本全国や外国の情報も入っては来るけど、あまり関心持つ事が無かった。 社会人になって逆に旅行好きになり、日本各地を旅して色々な経験をしたし、また”外の世界”の事に興味を持つ様になって、自分の中の”世界”が大きく広がったのだと考えています...


 最近のプロ野球で気になる言葉。 セ・リーグの”阪神・巨人”とパ・リーグの”プレーオフ構想” 両者の共通点は”世界が狭い”という事だ。 最近のスポーツニュースを見ていると”阪神・巨人”という言葉ばかりが聞こえて来るのが気に掛かる。 もちろん両チームはセ・リーグの一位、二位だから名前が多く出て来るのは無理も無いのだが、ただ最近のプロ野球報道の傾向は”阪神・巨人”にしか興味が無い、極端に視野が狭まった状態にある。 だからそれを通して見たプロ野球は”小さく、狭く”見えるのだ...


 しかも同じスポーツニュースの中でプロ野球以外は”世界”が広くなっている。 アメリカのメジャーリーグで活躍する日本人選手の情報は毎日入って来るし、サッカーでは日本代表と国際試合、更にヨーロッパのリーグで活躍する日本人選手の動向はもちろん、ヨーロッパ各国リーグの情報が頻繁に入って来る様になった。 ヨーロッパでは国境を飛び越えてヨーロッパ最強のクラブチームを決める大会まで行われていると聞き、サッカーファンでは無い私までワクワクしてしまった。 ...でその同じ番組の中で「お待たせしました! 気になる今日の巨人・阪神は?」と言われても...


 一方でパ・リーグのプレーオフ構想だが、これも”狭い世界”で無理にやろうとするからおかしくなるのでは? 既に各方面から相当な批判を受けていますが、上位3チームによるプレーオフの場合、普段から順位を争っているチームでまた順位を決め直す格好になる為、どうしてもいびつな状態になってしまいますが、でも形を変えれば日本でもちゃんとしたプレーオフを行う事が出来ると思います...


 私の考えるパ・リーグのプレーオフ案ですが、まずパ・リーグを東地区(ファイターズ、マリーンズ、ライオンズ)と西地区(バファローズ、ブルーウェーブ、ホークス)に分け、両地区の一位同士がプレーオフ(5試合)を戦って勝ったチームがセ・リーグとの日本シリーズに進出する。 ...え、たった3チームによるリーグ戦なんて物足りない...ですか? そんな声が出た時こそプロ野球拡張の好機だと思います。 パ・リーグに2チーム新設しましょう! 仙台と松山が良いと思います。 4チームによるリーグ戦なら格好がつくと思いますよ。 独自性を発揮して(何も出来ない)セ・リーグに対抗しましょう。


 今、世界中からスポーツ情報が雪崩れ込んで来て、日本のスポーツファンの”世界観”も広く、大きくなっています。 そんな時代に現在のプロ野球報道は合っていない。 これではファン離れは避けられないのでは? ファイターズの札幌移転が決まりましたが、この流れをもっと加速するべきだと思います。 ”世界”に対抗出来るのは”巨人・阪神”では無く”地域密着”以外にはありません...






梅雨入り
at 2003 06/11 23:58 編集


 昨日から梅雨に入った広島だが、2日続いて雨が降りそうで降らない天気になった。 当然ながら広島市民球場でのカープの試合も行われているが、はっきり天気のせいかカープの不調のせいか微妙だが客の入りは良くない...


 ところで話は変わりますが、野球界の実力者(らしい...)ジャイアンツの渡辺オーナーが勇退の意向を表明した。 後継者を指名しているところを見ると本気と言う事だろうか。 私には彼の真意は分からないが、私としては”無力感”が原因かも知れないと感じている。 ”新リーグ構想”をチラつかせて他オーナーの反対を押し切り、ドラフトの逆指名(実質上の形骸化)にFA制度などを導入させたものの、肝心のジャイアンツのテレビ視聴率は低迷したままだからな...


 去年、ジャイアンツが優勝した際に渡辺オーナーは「10連覇を目指す。」と言っていたそうだが、その言葉の裏には『V9時代』への郷愁があるのではないでしょうか。 でも、昭和30~40年代の『高度成長期』が二度とやって来ないのと同じで、時代を『V9時代』に戻す事は不可能だ。 野球を”国民的娯楽”にする為には当時とはまた別のやり方を探すしか無いのではないでしょうか。






親子鷹
at 2003 06/12 00:57 編集


 MSNジャーナルで毎週掲載されているマーティー・キーナート氏のスポーツコラムだが、今週は日本球界で二世選手が登場しないのは何故かと言う内容だった。 面白かったので私もこの話題について語らせて頂きます。 コラムの原文は以下のサイトで...


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●悪いのは遺伝子か、環境か?
(マーティ・キーナート:6月5日)
http://journal.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=300873


   メジャーリーグには親子でオールスターゲームに出場した2世代スターも
  たくさんいるが、日本では夢物語だ。なぜ2世代、3世代の優秀なアスリート
  ファミリーが育ちにくいのだろう。遺伝子の問題か、スポーツ界の環境が悪
  いのか、それとも……? 。
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 ...言われてみれば日本球界には(親子揃ってプロで活躍した)二世選手っていないね。 ハングリーさが無いと言うのはあると思います。 長嶋選手(スワローズ他)、カツノリ捕手(現タイガース)には一生懸命さも”血筋”を感じさせる”一瞬の輝き”も感じましたが、一流や超一流へと成長出来なかったのは他人を蹴落としてでものし上がろうと言う”ハングリーさ”が無い”いい人”だからかも知れない。


 ”血筋”も重要な要素かも知れない。 カープのエース・黒田投手の父親は元プロ野球選手だったらしい(有名なスター選手では無かったのか...)が、母親もまた高校で体育を教えていたそうで、夫婦揃って運動神経が発達しており、それが黒田投手にも受け継がれたのだろう。 キーナート氏が言われる通り、日本のプロ野球選手の多くがスポーツをやってない女性と結婚する事が多いので、子供がスポーツの素質を持って生まれて来る確立も減って行く。 もっとも、自分の子にもプロ野球選手になって欲しいと思っていないのだから無理も無いが。


 まあ、日本のプロ野球の引退後の選手に対する保障(選手年金とか、再就職支援とか)がなっていないので、同僚の選手達の苦労を散々見て来ているスター選手達が、自分の子供に同じ苦労をさせたがらないのは仕方が無いのかも知れない。 それに、アマチュア球界には親子であってもプロの選手がアマチュア選手を指導してはならないなんて事を言う人もいるし...


 とにかく、プロ野球も既に60年もやっている。 その長い歴史を語る上で、二世・三世選手がいるとその歴史に”深み”や”厚み”が出ます。 親子揃ってスター選手となれば、それぞれの世代でそれぞれのファンを育てるのだろうから。 「●●は良い選手だけど、彼のお父さんも格好良かったんだよ...」みたいな。






特別な試合
at 2003 06/14 23:59 編集


 今朝、何となくテレビを見ていると「先程、ヤンキースの松井選手が6号ホームランを打ちました。」とニュース速報が入って来た。 チャンネルを合わせて見ると、マウンドにはクレメンス投手がいた。 「そうか、今日300勝を賭けて先発したのか...」と私はそちらの方に興味を持って試合を見た。 私が試合を見始めた時点で先に4000奪三振の記録が達成されていた。 試合はヤンキースが勝ち、クレメンス投手が300勝を達成した。 日本では200勝ですらもう出ないのでは?と言われているだけに300勝とはすごい記録だ。 メジャーリーグでは日本以上に先発、中継ぎ、抑えの分業が進んでいるし、今後300勝投手なんて出ないかも知れないな...


 試合を見ていて思った事ですが、まず試合中に降っていた雨に独特の雰囲気があった事。 野球マンガでもよく雨の場面が出て来るが、雨は独特な雰囲気を”演出”しているのだと思います。 日本プロ野球ではドーム球場によってこの”演出”をみすみす失っているのでは。 後、やっぱり日本みたいに鳴り物の”演奏”が無くて静かに試合を見られるのは良い。 あまり静かだとちょっと落ち着かないのは日本式応援に慣れ過ぎたのかも。


 ちなみに、日本ではドラゴンズの立浪選手の2000本安打達成が近いらしい。 ちゃんと時間を取って伝えて欲しいものだ。


雨の縁日ナイター3日目

 今日もカープはホームのマツダスタジアムでスワローズとの対戦でした。 例によってテレビ中継ですが地上波でやってましたが今回はNHK総合(他県でもやってるのかは不明。 前にNHKがや......

歴史は動く
at 2003 06/16 22:15 編集


 今日は用事で広島市内へ行く。 用事が済んだ後、ついでにカープの展示場『ギャラリー・カルピオ』に立ち寄った。 展示してある物は以前と特に変わらないが、カープ創立当時のコーナーにある小鶴誠選手の写真を見た時、時間の経過を感じる。 小鶴選手は先日、お亡くなりになったのだった。 このカープ創立当時のメンバーにも既に亡くなった人が何人かいるのだな...


 続いてドミニカ・カープ野球アカデミーの展示を見た。 そこには「ドミニカは今、就職難、でも野球は大好き。募集しなくても選手志願の若者が毎日テストを受けに殺到しました。それだけに、ハングリー精神が旺盛で、練習態度も真剣そのもの。」とある。 あれから時間は経っているが、ドミニカでは今でもそうなのだろうか? ところで”今、就職難、でも野球は大好き”なのは日本でも同じ事では。 案外この日本で野球アカデミーをやってみても面白いのではないだろうか? 思わぬ逸材が眠っているのかも知れないではないか...


 それと、先日プロ野球界では画期的な決定がなされた。 それはドラフト会議で指名されて入団した選手は外国人選手枠の対象外になると言うものだった。 日本の学校を卒業してプロ入りする選手が増えたからだが、考えてみれば当たり前の話だ。 外国人選手枠とはプロの選手が”即戦力”として移籍して来る事を前提としてのもののはずだ。 アマチュアから自前で育てた選手は別枠にしても良いはずだ。


 カープも(ドミニカ)アカデミーの選手で見込みのある選手がいれば、ドラフトの下位指名で入団させてみてはどうだろうか? 外国人選手枠がある以上、即戦力では無い選手をレギュラー候補として長期的視点で育成する事は出来ないのでは。 カープが放出したソリアーノ選手がメジャーリーグで活躍した事が話題になったが、そんな事態の再発も防げるのではないだろうか。






勘違い
at 2003 06/17 23:58 編集


 今日のカープは札幌でジャイアンツに負けたらしい。 こうなるとまた”ミラクル”だの”メイクドラマ”なんて言葉が乱発されそうだが、かつてカープが11ゲーム差をひっくり返されたシーズンと違い、今のカープは首位では無いのだから無理に関連付けられても意味が無い... それにしても当時のマスコミ報道は酷かった。 ”当事者”として本当に腹が立ったのが思い出される。


 ところで、昨日ドミニカカープアカデミーの選手をドラフトで指名するべきだと書きましたが、今日の新聞記事によると外国人選手枠の対象外になるのは日本の学校を卒業した選手だけだそうで...残念だ。 でも、何か手を打つべきだとは思います。 昨日書きました通り、外国のプロリーグから”即戦力”として入団する選手と、アカデミーで一から育てた選手とでは”コンセプト”が全然違う訳だし。






抵抗
at 2003 06/18 23:58 編集


 今日のスポーツ新聞によると、オールスターファン投票でドラゴンズの川崎投手が先発投手部門の一位に踊り出たらしい。 これはネットで呼びかけられた大量投票によるもので、”被害”に会った川崎投手は気の毒としか言えないが、こんな”抵抗”をする人の心理も分かる気もしてしまう。 前にも書きましたが、スポーツ新聞が”球宴ジャック”と称してタイガースやジャイアンツ選手への投票を煽ると比べればどっちもどっちと言いたいが...


 話は変わりますが先日、仙台でメジャーリーグ球団の入団テストが行われ、それに現役の高校生が参加して問題になっているとか。 メジャーリーグには必ずしもプロ野球の頂点を極めた選手ばかりが行くのでは無いのか。 日本で無名だった選手が突然メジャーリーグに登場して活躍する事も今後またあるかも知れないが。






ぺタジーニ選手の”ヤル気”
at 2003 06/20 22:57 編集


 カープは札幌でジャイアンツの連敗... タイガースの試合は雨で中止になったので今日のスポーツニュースはまた”ミラクル”だの”ドラマ”だのと騒ぐ...と思いきや、スポーツニュースは日本でも人気があるサッカーのスター選手・べッカム夫妻が来日したニュースで持ち切りとなり、”ミラクル”も”ドラマ”もかき消されてしまった。 サッカー選手の事でこれだけ騒ぐのは数年前までは考えられなかった事だ。 本当に時代は変わった...


 話は変わりますが、ジャイアンツのぺタジーニ選手の長期離脱は続いている。 治療して早期の復帰を目指すと本人は語っていたそうだけど、復帰したとしてどの程度の意欲を持ってプレーするのか... 昨年オフ、彼がスワローズを退団してセ・リーグ4球団による争奪戦となり、ジャイアンツが破格の条件で獲得したのだが、条件が”良過ぎて”遊んでいても高い給料が支払われてしまう格好になっている事も原因だと言われていますが...


 カープがシーズンで大活躍した外国人選手とオフになって揉める最大の原因は複数年契約らしい。 複数年契約にしてしまうと契約の最終年以外はプレーに精彩を欠く事もありうるし、途中で解雇しても契約期間中の給料は払わないといけない。 差別する訳ではないですが、日本人選手なら給料だけもらって働かないと批判されるが、外国人選手の場合は国に帰られてしまうと批判の声も届かなくなる。 資金難のカープには辛いところなので、複数年契約に成績に応じた出来高払い契約を付けて選手の”ヤル気”を引き出そうとしているみたいだが...


 ぺタジーニ選手がジャイアンツとの契約上、今シーズンがさえない成績に終わっても莫大な給料がもらえる事になっているのかも知れないが、でも、期待通りの成績を収めば来高払い分も含めたもっと莫大な給料がもらえるはずだと思うのだが...? 本人の故障が本当に深刻なら別として、そうでないのならぺタジーニ選手の”ヤル気”をそいでいる別の要因もあるのではないでしょうか...?


 ぺタジーニ選手は現在、試合には出ていないが、バッティング面においてはシーズン序盤での活躍は文句無しだったと思うし、私もセ・リーグのオールスター投票で一塁手部門で投票しました。 一方の守備面ではチーム事情で慣れない外野(ライト)を守らされて上手く行っていなかったのだが、これは最初から分かっていた事では... 今思い出してみるとマスコミでの言われ様は”バッシング”と言っても良いほど酷かったと思っています...


 ぺタジーニ選手はここ数年間、メジャーリーグへ移籍した松井選手と同等の打撃成績を挙げており、今シーズンは松井選手に代わってチームの中心に据える...と思ったがどうやら違うらしく、チーム内で”浮いている”状態だった。 あんな”異物”みたいな扱いをされてはプレーに集中するのも難しいと思うが。 とにかく、打って当然で守備でエラーすればボロクソに言われるのだからたまらない...


 それと、少々話がそれますがぺタジーニ選手の妻・オルガさんについても一言。 まあ年がら年中一緒にいる為に目立つ上に日本人の感性に合わないとは思いますが、彼女に関してもまたバッシング気味の報道が目立っていたと記憶しています。 確かに20歳以上も歳が離れているのは珍しいかも知れませんが、異常な事とは思いませんし、イロモノ扱いは間違っていると思います。


 野球選手の妻と言えば、三度の三冠王に輝いた落合博満選手の妻・信子さんを思い出しましたが、落合選手も信子さんに対するマスコミでの扱い方に対しては苦言を呈してられたと思います。 私は以前、落合信子さんの著書を読んだ事があるが、出会った当時の落合選手は純粋というか、無欲で野球さえできれば良いみたいな考え方、それに偏屈で人とまともに話も出来ない人だったらしい。 10歳年上の信子夫人が子供をしつけるみたいに根気良く性格を直し、また野球で頂点を極めてもなお貪欲にチャレンジさせたそうだ。 三度の三冠王と言う大選手・落合博満は信子夫人との”合作”だと私は思います。


 今にして見ると”ベストパートナー”と言える落合夫妻だが、信子夫人は落合選手からのプロポーズを何度も断っているそうだ。 「あなたは子供が好きでしょ、私はあなたの子供を産んであげられない可能性が高いよ。 結婚はあきらめて欲しい。」と。 20歳以上も歳の差があるぺタジーニ夫妻にはどんな”物語”があったのだろうか...? 誰であれ、他人にとやかく言われる筋合いは無いと思います。 家族を特に大事にする外国人選手だ。 身内まで悪く言われて気分良く働ける訳が無い。 ぺタジーニ選手の日本での実績に見合う扱いをマスコミには願いたいものだ...






若気の至り
at 2003 06/21 22:45 編集


 台風一過、晴れて暑い日が続いている。 こんな日は冷房の効いた図書館で新聞を読むのが一番だ。 そのスポーツ新聞によると先日、ホークスの溝口投手が深夜に選手寮を抜け出そうとして二階から飛び降りて足を骨折したと言う事件があったらしい。 溝口投手は以前にも門限破りをして自動車事故を起こして処分を受けており、今回は2度目だけに解雇も含めた厳しい処分があるかも知れない。 何とか野球だけは続けられる様に計らって欲しいものだが...


 溝口投手に限らず、学校を卒業してプロ入りしたばかりの若手選手が羽目を外して失敗する事は良くある話なのかも知れない。 まあロクに働いた経験も無い内に大金を手にして金銭感覚が麻痺している上に、試合に出て緊張感を味わう事も無い基礎練習や体力作りの日々... 憂さ晴らしでもしたくなるのではないだろうか。 ”鉄人”こと元カープの衣笠選手も新人の頃はつい遊んでしまって伸び悩み、クビになる手前まで行ったが、コーチやスカウトなど多くの人達の支えで大成できたと言うし...


 それにしても... こんな話を聞くとやっぱり日本のファーム(二軍)って”競争”や”緊張感”が足りないのかな...と思ってしまう。 ライバルを出し抜き、少しでも早く一軍に上がろうと思っていれば遊んでいる余裕は無いはずなのだが。 前に解説者の豊田泰光さんが「ファームなんて廃止すべき、社会人野球で選手を育てるべき。」と言われていたが、今回みたいな話を聞くと私もそんな風に思えて来てしまう...


 よく入団会見の席で「2~3年で一軍入りが目標。」と語る選手が多いですが、3年後に一軍を目指すのなら社会人野球で3年やって、即戦力で一軍デビューさせた方が良いではないですか。 大金を与え、至れり尽くせりの寮生活をさせるより、少しでも実社会で社会勉強させながら鍛えた方が(引退後の事も考えると)本人の為になると私は思います。 (プロの)身体が出来次第、すぐにでも一軍に上がりたいと思っている選手じゃないと高卒でプロ入りさせる意味が無いのではないでしょうか...


 もう一つ、これも豊田さんの受け売りになりますが、”身体が出来ていない選手”が多くなる原因は高校野球のシステムにあると私も思います。 多くの選手が夏の大会予選が終わると野球部を退部させられ、プロ入りまで実戦はもちろん本格的なトレーニングをほとんど出来ないし、退部届を出さないとプロ野球との接触も出来ない。 最も鍛えるべき18歳の時期を無駄にしているのだから... ドラフト会議なんてアメリカみたいに夏になれば良いのだ。 高校サッカーの全国大会では”Jリーグの●●に入団が内定している”選手が出場出来るのに何で野球ではそれが出来ないのか...?


 社会人、社会人と書きましたが、社会人野球は不況による社会人チームの相次ぐ廃部で衰退している。 プロの二軍と社会人野球との合流など再編を行なって日本版のマイナーリーグを創り、若い才能を育てる力を強化するべきだと思います。 それが日本野球再生の第一歩になるのでは...






地方からの流れ
at 2003 06/22 23:15 編集


 今日のカープは秋田でドラゴンズとの試合だった。 昨日は試合を見ていなかったが、今日はテレビで観戦した。 会場の『秋田こまちスタジアム』は最近出来たみたいだが天然芝でなかなか良い感じの球場だ。 本当に地方にも素晴らしいスタジアムがどんどん造られている。 一方でチームを誘致したり設立したいと言う動きは無いのが残念だが。 この球場に限らず、地方の素晴らしいスタジアムが本当の意味でフル活用される時がいつか来るはずだ...


 ところで、テレビ中継を見ていると地元と同様にスタンドのファンが鳴り物を使って選手のテーマ曲を演奏している。 誰がわざわざ遠く秋田まで行って鳴り物応援しているのやら。 地元を離れた地方での試合くらい鳴り物無しの試合をやってくれないものか... 『球音を楽しむ日』とか『メジャーリーグデー』みたいなイベントがあるが、地方でこそやってみる価値があるのではないでしょうか。 テレビ中継などを通じていずれチームの地元へと波及して行くかも知れないですし...






城下町・広島市の歴史
at 2003 06/23 22:15 編集


 今日は用事で広島市内へ。 途中、広島市民球場の前を通ると、カープの試合をやっていないはずなのに騒がしい。 近付いて見ると、社会人野球の都市対抗野球大会の広島県予選だった。 プロ、社会人に高校野球...と市民球場も色々と使われている。 社会人野球と言えば、ドジャースの野茂投手が設立したクラブチームも大阪府の大会に出るのだろうか? こう言うクラブチームが活躍すると社会人野球の存在感も高まるかも知れないが...


 その後、私は近くの広島城へ行った。 広島市民の私だが、お城に来たのは何年ぶりかな。 大阪や名古屋と違い、この広島城って何故か存在感が薄い。 広島と聞いて思い出すのは原爆ドームや平和公園くらいだ。 それだから広島を訪れる観光客も平和公園⇒宮島の観光コースになってしまい、この街に滞在しなくなるのではないだろうか。 そう言えば、平和公園には外国人の姿を多く見掛けるが、すぐ近くの広島城には外国人の姿をあまり見ない。 やっぱり、わざわざ訪れる程のものでは無いと言う事なのだろう...


 広島城の入口に着いた。 以前、大河ドラマで『毛利元就』をやった時に二の丸の建物を再建して多少見た目は良くなったが、肝心の本丸は昔のままだ... 天守閣に登ったが、展示してある模型を見ると江戸時代の広島城は今の10倍位もあり、広島市民球場も当時はお城の敷地内だったのだ。 市民球場の周辺にはそごうデパートなどの大きな建物が多いが、これも城跡だった為に開発が遅れてまとまった広い土地が空いていたからだろう。 それにしても、天守閣の展望台から街を眺めていると、この広島が”城下町”なんだと改めて思わされる...


 私は思うのだが、この広島城の建物を昔みたいに再建してみてはどうだろうか。 とりあえず二の丸の次に通る中門と、周辺の櫓や塀などを再建してみると雰囲気ががぜん良くなるはずだ。 他の城内の建物も再建して行けばかなりの迫力になり、”日本の名城●選”として有名になれば観光客も増えるし、平和公園と広島城だけで一日過ごせると思うのだが... 広島に来た野球ファンなら試合観戦に宮島も含めて2~3日楽しめるだろう。 広島の観光客も減っていると聞くし、市民から募金を募ってもやってみる価値があると思っています...


 余談だが、広島市の人口は100万人で、その中の10000人は韓国・朝鮮籍の人で、5000人が中国籍、他の国(ブラジル等)が5000人だそうで、考えていたよりも国際都市だったらしい。 私も知らなかった...






ビジネスニュース
at 2003 06/24 21:52 編集


 昨日『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)を見ていると、好調なタイガースがもたらす経済効果を取り上げていた。 例によってここでもグッズ類が売れるだの、飲み屋の売り上げが増えるだの言った上で、あくまで影響は限定的に過ぎないだろうと結んでいた。 私に言わせればそんな事は当然だ。 野球チームが勝つ事による経済効果は、日照りの中で一日だけ大雨が降る様なものでしょう。 確かにありがたいし助かりますが、水不足を解消出来た訳では無い。 どこかから水を引いて来ないと水不足は解消しない。 同じく、経済と政治の改革をしなければ景気の回復なんてあるはずがない。 ビジネスニュースなんだからそこまで踏み込んで語って欲しかったものだが。


 また、番組のコメンテーター(当然、経済の専門家だが)の方はジャイアンツのファンだそうで、「ファンの数では巨人の方が断然多い。 巨人が優勝した時の方が国民総生産も多いと言うデータがある。」などと言っていたが、去年優勝したのはどこのチームだっただろうか? ファンなんだから知らないとは言わせたく無いが... 景気が良くなったなんて話は聞かないけど。


 以前も書きましたが、一般の人が飲み屋で語るのなら構わないが、政治家や経済人が「●●が優勝したら景気が良くなる。」なんて気象予報士が下駄で天気予報をするみたいなものだ。 日本の景気回復はまだ道半ば。 困っている人は多いのだから政治家や経済人の方はもっと真面目にやって欲しいものだ...


(おまけ)最近、やっと新しい携帯電話の操作に慣れて来ました。 早速テレビ東京のサイトにアクセス・登録して着信メロディーを『ワールドビジネスサテライト』のエンディングテーマ『明日』に設定しました。 電話が掛かって来るのがちょっと楽しみです。






昨日の敵は
at 2003 06/25 22:51 編集


 今朝の『とくダネ』を見ていると、元サッカー日本代表選手のラモスさんが戦争で被害を受けたイラクを訪問した事を紹介していた。 かつてワールドカップアジア予選で日本は後一歩でワールドカップ初出場を決めるところだったが、ロスタイムに失点して引き分けてしまい、初出場を逃したが、ラモス氏はその時の日本代表選手の一人で、対戦相手がイラク代表チームだったのだ。


 それにしても、やっぱりスポーツは素晴らしい。 ラモス氏は”ドーハの悲劇”と呼ばれるその対イラク戦は思い出したくも無いし、今でも試合のビデオを見た事が無いそうだが、それでもかつてのイラク代表選手と再会すると嬉しそうにしていたのが印象的だった。 実際の戦争は憎しみしか残さないが、スポーツは後に友情や絆を残すのだから。 この様子は今度の27時間テレビで詳しく紹介するらしいから、見てみても良いか。


 話は変わりますが、今日マク●ナルドに行ったらセ・リーグとの共同キャンペーン企画として子供(小学生以下)を球場へ招待したりするそうだ。 この試みは全国でやっているのだろうか? 注意書きとして「対象の球場へ自分で行ける人に限ります。」と書かれているところを見るとそうだと思うのだが、こんな試みはどんどんやって欲しいものです。






一人勝ち
at 2003 06/26 23:05 編集


 今日の試合でカープはタイガースの勝ったらしい。 なんかかなり久しぶりじゃないかと言う気がする。 元々カープはタイガースとの相性があまり良く無かったが、今年の相性の悪さはちょっと異常だ。 最近の”虎フィーバー”で覆い隠されているが、セ・リーグのペナントレース自体への興味はタイガースの独走によって失われており、現在セ・リーグの下位に低迷しているカープやタイガースがタイガースに負けまくってその独走に拍車をかけている...


 ここ数年のセ・リーグを振り返ると、首位チームの独走と言う展開になるケースが多い。 順位選定方法が違った2001年シーズンは別として、競った展開で首位争いが面白かったのは1999年シーズン(優勝はドラゴンズ)まで遡るのではないだろうか... パ・リーグは毎シーズン(2002年は違うが)複数チームによる優勝争いがあるのだが、この違いはどこから来るのだろうか...?


 フリーエージェント制によってセ・リーグやメジャーリーグに有力選手が流出して”パ・リーグの危機”と言われたが、今にして考えるとセ・リーグにもその影響は少しずつ押し寄せて来ていたのかも知れない。 何せセ・リーグの場合は有力選手を引き抜いたチームと引き抜かれたチームとが揃っているのだ。 力の差が開き過ぎて”お客さん”と化したチームは特定チームの独走に”貢献”してしまうのだろう。


 FAで選手を獲得したチームは旧所属チームにドラフトの指名権を譲るなど、何らかの”セーフティネット”が必要ではないだろうか? 少なくとも現在の『FA移籍金制度』は全くと言って良い程機能していないのは確かだろう。 手遅れにならない内に何らかの対策を講じる必要があるのではないでしょうか...?






梅雨時
at 2003 06/28 00:12 編集


 カープは地元・広島で久しぶりの試合...と言いたいところだが、今の広島球場は雨の影響を受けやすいので梅雨時の長期ロードも悪くないのかも知れないが。 私はドーム球場ではなく天然芝の野球専用スタジアムを使うべきと考える派だが、既に造ってしまったドーム球場に関しては有効利用するべきだと思います。 今みたいな梅雨時にドーム球場での試合を増やすとか、空調を活かして真夏(夏休み)にデーゲームをして子供を集めるとか...


 話は変わりますが、今日の試合でも好投したホークスの和田投手は相当に凄いみたいだ。(直接見た事は無いけど) 新人でこれだけ活躍する投手は久しぶりではないだろうか。 彼は確か浜田高校(⇒早稲田大学)の出身だったか、広島人にとって日本海側の浜田は”リゾート地”としての印象が強い。 私も何度か行きましたが広島ナンバーの車が多かったし... それはともかくパ・リーグの首位争いは熾烈で面白い。 セ・リーグの方は既に首位争いの体をなしていないし、これからはもっとパ・リーグの扱いを増やすべきだと思うが。 少なくともスポーツニュースはそうするべきだ。


 またまた話は変わりますが、野球日本代表の長嶋監督がイタリアで(日本代表チームの)練習場を探すなど、オリンピック予選の準備をしていると言うニュースがスポーツ新聞の片隅に載っていた。 考えてみればもうこのシーズンオフにはアジア地区予選が始まるのだが、どれほどの準備だされているのやら。 まさかプロ野球の大物選手をかき集め、ちょっと合宿すればそれで勝てると思っている...とは考えたくないですが。 もっと積極的に国際試合をするべきだと思うのですが...例えシーズン中であっても。






カープファン失格?
at 2003 06/29 00:20 編集


 今日は昼から出掛け、夕方に喫茶店でコーヒー飲んでいると携帯電話にメールが入った。 見るとプロ野球の結果速報を教えてくれる携帯用メールマガジンだった。 カープは...何と14対4で惨敗。 しばらく生観戦していないし、今日の試合は私も球場へ行こうかなと考えていたが、前回もスワローズ戦だったので見送ったのだ。 家に帰り、試合の詳細を知って驚いた。 スワローズの古田捕手が1試合4ホームランを打っていたらしい...


 この試合で古田捕手はホームラン、ファーボール、ホームラン、ホームラン、ホームランの4打数4安打(4ホームラン)の大活躍。 本当にすごい、ピッチャーなら完全試合に匹敵する快挙ではないかと思う。 (球場で)生で見たかったなぁ... 恐らく、思わず立ち上がって拍手して他のカープファンに睨まれただろう。 本当、知っていたら何を差し置いても行ったのだが...なんて惨敗する試合を見たいなんてカープファンの風上にも置けないヤツだな、私は。 風下にでも置いておいて下さい。






野球三昧の日曜日
at 2003 06/30 21:54 編集


 昨日の日曜日は久しぶりに快晴でとても暑い日だった。 広島市民球場ではデーゲームでカープとスワローズの試合が行われ、注目された古田捕手の5打数連続ホームランは(残念ながら?)達成されなかった。 まあ、次の試合に持ち越した時点で達成は厳しかったかも知れないが... それにしても本当に球場は異様な雰囲気だった。 日曜のいつもの試合より観客が多かったと思うが、敵である古田捕手の記録が見たいとは...広島にも結構”野球馬鹿”はいるものかな。


 私は家で料理や洗濯などしながら、昼からは広島市民球場(RCC)、NHK(福岡ドーム)、BS-i(横浜スタジアム)の3球場の試合をザッピングしながら見ていた。 最初は市民球場の試合を見ていたが、古田捕手の記録が途切れたのを確認すると、途端に他の試合も気になってしまう。 どの試合も接戦になって、あっち見たりこっち見たりと忙しいテレビ観戦だった。


 ...今日は広島市内の方へ行った。 市内中心部にあるダイエー広島店に何となく入ってみた。 地下食品売り場で何かにぎやかな声がするので見ると、ホークス・城島捕手が出演しているアク●リアスのCMをビデオで流していた。 これは私も初めて見た。 多分広島では一度もオンエアされていないと思う。 九州地方限定CMかも知れないな。 ちょっとした意外な発見をしてしまった。 ちなみに広島ではダイエーの店舗も少なく、ちょっと印象が薄いかな... 広島は極度の”車社会”なので、駅前や街中の店より、郊外の(駐車場付き)大型店舗がどうしても強くなる。


 今日で6月も終わった。 今年も、そして今年の野球シーズンもちょうど折り返しになる。

 ...以上です。

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