鎌田実の野球教室

元トラ戦士が分かりやすく指導!

中学硬式野球の発展に(2)

2008-12-16 13:50:05 | 少年野球
 ゴロ捕球において、硬式ではひざがポイントになる。硬式では身に付けられるが、軟式ではバウンドが高くひざが突っ立ったままでプレーすることが多く、これでは基本姿勢は身に付きにくい。

高校に行ってからでは「遅かりし」ということになりかねない。そこが大きなポイントになる。また、打撃においても中学生用アルミバットの重さは腕力、体力を鍛えるにも中学生に適した重さであり、3年間振り込みを続けると足腰の強化と身体全体の筋力強化につながる。また、早くから硬式対応フォームを正していける利点がある。

 軟式の軽いバットでは、身体全体の筋力強化までには至らない。中学硬式で3年生にもなると100メートルのフェンスオーバーもできる選手もおれば、140キロのスピードを出せる投手も出てくるのだ。これからは中学を卒業後にメジャーを目指す選手も出てくると思う。

 私の知り合いにメジャーのスカウトがいるが、「今後は中学生のメジャー選手も出てくるね」といい、その可能性を示唆していた。

 守りのチームプレーにしても、難しい一、三塁中間守備も教えれば中学3年生ともなると形はほぼできるようになり、あとは高校に行って肩の強さが出てくればよいだけである。一、二塁のバントシフトなども高校生と何ら変わらないサインプレーを覚えていく。

 また、大会の豊富さで数々の経験を重ね、大試合の中でも臆することなくプレーできるようになる。大会は多いチームで年間15、6大会、平均しても10大会くらいに参加する。大会は高校野球と同じく春、夏の全国大会からプロ野球の球団が主催するタイガースカップやジャイアンツカップ、今年は倉敷マスカット球場で国際大会(日本、米国、韓国、台湾が参加)も行われた。

 中学硬式野球をする子供たちは、甲子園に出たい願望が強く、私学の強豪校に進学していく傾向がある。だから昔と違って公立高校との格差がついていく。