鎌田実の野球教室

元トラ戦士が分かりやすく指導!

中学硬式野球の発展に(1)

2008-12-10 10:36:27 | 少年野球
 近年、高校野球のレベルが高くなってきている。今年の夏の全国大会を見て益々その感を深くした。その要因には様々なことが考えられるが、子供の頃からスポーツをしている人の体力は向上し、トレーニング方法と器具の発展、用具の質の向上、10年前になる全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)による指導者講習会、中学硬式野球の普及などが挙げられる。

 全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)も年に数回、全国で野球教室を開催。かつてプロで活躍した名プレーヤーたちが、子供たち相手に手取り足取りで丁寧に熱心に指導している。

 中でも中学硬式野球は、全国1300チームのクラブがある。ヤング、シニア、ボーイズ、サン、ポニーリーグなどで指導者もプロ、アマを問わず昔とった杵柄で優れた指導者がボランティアで多く携わっている。近年、この組織から高校、大学に進みプロ野球で活躍している人たちが大勢いる。清原、桑田、イチロー、今岡、大村、最近では楽天の田中、早大の斎藤と数え上げればキリがない。

 中学生は成長期であり、育てるのに一番重要な時期である。その時期に硬式野球で1年生、2年生、3年生と成長に応じて段階的に基本的なことを身に付けさせていくと、先々の飛躍につながることになる。

 以前にもこのブログで述べたが、軟式野球と硬式野球のギャップは大きい。軟式は自己流であっても、多少基本から外れていてもプレーできるが、硬式はそうはいかない。まず技術を身につけるために体力を作り、正しい基本に基づいて正確さを身に付けていかないと大成しない。