鎌田実の野球教室

元トラ戦士が分かりやすく指導!

ランダンプレー(2)

2009-06-23 20:53:25 | 少年野球
 ランダンプレーで難しいのは、走りながらタイミングよく投げることだろう。全力で走りながら投げることは難しく、悪送球になりやすいものだ。走者を挟んだときは、全力よりも七、八分走がよいと思う。投げやすいからだ。もちろん、タッチができそうなときは、全力で追うことだ。

 走りながら投げることは、特別にその練習をするべきだろう。投げ方で一つ良い方法がある。それは、投げるときに軽くジャンプして投げると静の状態の間ができ、ボールに振動が伝わらなくて正確に投げられる。あまり近くになってそれをやると捕球者が驚くから、6、7メートル以上離れているときの方がよい。普段から練習で行っておけば、驚かなくても済むと思う。ただ、少年野球では少し難しいかもしれない。

 ランダンプレーを教えるには、走者を挟んだときから野手も走者もスローモーションで動きながら随時ストップをかけ、そこで説明していくことだ。その次には、駆け足くらいのスピードでやり、ストップをもかけて教えると良い。段階的に行えば教わる方も分かりやすいと思う。

ランダンプレー(1)

2009-06-19 21:20:08 | 少年野球
 無死一、三塁の大ピンチ、味方投手がけん制で一塁走者を塁間に挟んだ。「シメタ!」と思っただろうが、そこから先が大変だ。塁間を行ったり来たり、ベンチからは大きな声が飛ぶ。「追え!追え!」「タッチだ!」挙げ句の果てには、両方の走者を生かしてしまう。

 「あーあ」「追わないからだ○○!」「投げるのが遅いからだ△△!」「なんでタッチしないんだ!」少年野球を見ているとそんな光景をよく見る。

 ランダンプレーでは、野手が守らなければいけないいくつかのルールがあるが、少年野球ではそこまでなかなか教え切れない。また、子供たちもなかなか覚えられないものだ。その場限りになることが多い。ただ、中学生になれば、基本的なルールを教えておけば、そこそこはできるようになるものだ。

 一番よいのは、内野手にリーダー的に「追え」「投げろ」「タッチ」と指示できる人が1人いることだ。そんな指示者がいるチームは混乱しなくても済む。ただ、指示ができる人がいないチームは、全員がしっかり把握していないと、1人が正しく動けない為に取り返しのつかないピンチを迎えてしまうことになる。