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鎌田実の野球教室

元トラ戦士が分かりやすく指導!

投手のフィールディング5

2009-10-06 01:11:54 | 少年野球
投手ゴロ→二塁送球DP(ダブルプレー)

 無死または一死、走者一塁において、投手ゴロから二塁送球ダブルプレーを狙うときは、あらかじめ二塁手、遊撃手のどちらが二塁ベースに入るのかを確認しておく方がよい。基本的にはベース上に投げればよいのだが、二塁手、遊撃手の動き方やベースに入る位置が少し違うからである。

 遊撃手が入る場合は、ベースのやや左寄りでよいが、二塁手が入る場合は、右寄りが次の送球に移り易いだろう。

 また、投手が捕って投げるタイミングは緩めの打球ならワンステップ送球でよいが、速い打球のときが難しい。二塁手、遊撃手は、走者一塁のときは、盗塁やダブルプレーに備えてあらかじめベース近くに位置取りしているが、速い投手ゴロのときは、ベースに入りきれないときが多い。そこで、投手は速い打球をキャッチしたときは、一呼吸置くかツーステップして二塁送球し、二塁手、遊撃手とのタイミング合わせが大事である。

 中学野球ではそのことを分かりやすく説明をしてからやらせるのだが、それでもゲームになると早く投げてしまう。

 小、中学野球では慌てることが多く、プレーに間が持てないことが多いのだ。だからミスが多発する。

投手のフィールディング4

2009-10-01 21:25:23 | 少年野球
投手ゴロ→二塁送球

 投手ゴロから二塁送球で四苦八苦しているのは、投手前のバント処理とD.P(ダブルプレー)だろう。

 特に投手前のバント処理、二塁送球は苦しそうだ。中1諸君にとっては、小学生時代と比べると塁間が5メートル近く長くなり、スローイングの力がまだついていない時期だからこのプレーがしんどいようだ。

 私のチームのKBAの投手フィールディングを見ても、投手と捕手の中間点に前進して振り向きざまに二塁送球を強く、正確に投げられる選手はなかなか出てこない。

 このプレーは前進して捕球、「半回転してヒザをまげたままの低い送球姿勢で前足を二塁方向に正しく向ける」足の向きが大事である。

 これができれば八割方はコントロールOKだが、なかなかこの形ができない。慌てて足が向かないまま、突っ立って投げようとする。ボールが届かない。逸れる…。

 そこで中1のときは、捕手近くまで前進して捕球した打球に対してはワンバウンド送球をやらせている。この方が力もいらず、モーションが早くできるからだ。

 投手左前方向、投手正面前方向、投手右前方向から二塁送球は、捕球と送球姿勢を正して慌てず正確さを重視して繰り返し練習していこう。

投手のフィールディング 3の2

2009-09-28 18:53:49 | 少年野球
 2つ目の方法とは、投手、一塁手、二塁手の間に転がった同じ打球に対して一塁手は2歩以上二塁方向に捕りに行かず、一塁に戻り二塁手に任せるのである。このプレーの方が危険率は低い。

 二歩までと厳密にいうと難しいかもしれないが、下からのトスプレーができる距離くらいまでである。二塁手が前進して捕れる打球を一塁手が捕りに行くことはないということだ。

 ポイントは二塁手が大きな声を出すことだ。自分が捕れると思うゴロに対しては一塁手に「戻れ」と大きな声を出すことだ。そうすればただの二塁ゴロになり、走ってくる投手に投げるような危険率は少なくなる。我が「KBA」ではこの2つ目の方法で練習を行っている。

 三遊間のゴロも同じことがいえると思う。どこまでがショートゴロでどこまでがサードゴロかは練習でつかめるはずだからだ。

投手のフィールディング 3の1

2009-09-21 19:44:00 | 少年野球
 投手―内野手連係プレーで投手、一塁手、二塁手の間に打球が転がったとき、三者での連係プレーには、2つの方法がある。

 1つは、投手が捕れない打球に対して一塁手が二塁方向に積極的に捕りに行き、一塁カバーに走ってくる投手に送球するプレーだ。

 この連係プレーは現在、少年野球からプロ野球までどこのチームもこの方法を行っているが、一塁手があまりにも二塁方向に行き過ぎると、一塁ベースに駆け込んで来る投手との距離が離れすぎて送球のタイミングとコントロールが難しくなり、ミスが起こる危険性が高くなってくる。このプレーは、プロ野球でも常に練習はしているが、投げる側のタイミングとコントロールに的確さを欠き、ミスにつながるケースがよくある。

 投手は自分より左方向(一、二塁方向)に打球が飛んだときには、一塁ベースカバーに走り、一塁手との連係で打者走者をアウトにするが、このときの一塁への走り方(コース)はベース手前、3、4メートルくらいからはラインに沿って(平行)走り、右足でベースを踏んでラインの内側(二塁方向)に入る。左投手も同じである。左足でベースを踏むと右足が走者と接触することがあり、ラインの外に出ると走ってくる走者と交錯するからラインの内側に入らなければならない。又、ボールを受けとるのは、ベース手前3、4歩(約3メートル)が理想だ。

 投げるのが遅れたり、ベース上に投げると投手はベースとボールの両方を見なければならず、どちらかがおろそかになり、ミスにつながりやすい。

 今ひとつは、走ってくる投手に対してグラブを差し出してキャッチができるように前方にトスプレーまたは送球することが大事である。

 この連係プレーは、小、中学生がやるプレーとしては難しく、むしろ次回で紹介する2つ目の方がやりやすいと思う。

投手のフィールディング2

2009-09-14 22:54:23 | 少年野球
一塁に緩い球を投げるな!!
 子供たちは投手ゴロをキャッチすると一塁に山なりの緩い球を投げることが多い。

 それも高いボールならともかく、一塁に届くかどうか分からないような低いボールを投げるから捕球する側が困るのだ。ボールが沈んだり揺れて曲がったり変化するからだ。

 一塁までの近い距離にうまく手加減できない人もいるようだが、常に速い球を投げるクセをつけることが大事だと思う。それによって全力疾走をする足の速い走者をセーフにしてしまうようなことも無くなるからだ。

投手のフィールディング1

2009-09-11 22:19:08 | 少年野球
 小、中学生の投手は、内野手を兼ねている投手が多いから一般的にフィールディングは上手だ。それでも投手、内野手連係プレーやバント処理、バックアップ、カバーリング、ランダンプレーなど、変化に富むプレーが多く、内野手のように常時練習しているものでもないから、うっかりミスや不慣れミスが起こりやすいものだ。そういう意味でも投手の守備についてもう少し時間をかけて練習したいものだ。

 私のチームKBA(中学硬式)は、今年2月に発足したばかりだから、今は中学1年生のみのチームだ。投手候補は多勢いるが、まだ投手として専門的にはしっかり教えていない。それよりも内、外野をやらせて多面的動きから身体能力を高めることの方が大事だと思うからだ。基本的な守りはこれからの段階である。

ランダンプレー(4)

2009-07-09 11:44:09 | 少年野球
 投手のけん制時は、野手の少ない方に行く
 例を挙げると以下のようになる。

 イ.一塁けん制      一、二塁間  一塁に

 ロ.二塁けん制      二、三塁間  三塁に

 ハ.一、三塁で三塁けん制 三本間    ホームに

 ニ.走者二塁で投ゴロ   二、三塁で挟む 投手は捕球後、三塁寄りから二塁方向に走者を追う

 ランダンプレーのルール

 イ.同じ塁に2人の走者が重なったときは、前の走者(本塁に近い方)が生きる。後ろの走者は塁に触れていてもタッチされればアウト。

 ロ.走者が野手にタッチされるとき、避けられる範囲は約90センチである。

 ハ.ボールを持っていない野手は、塁間で走者に触れると走塁妨害である。


 走者の心構え(走者2人以上のとき)

 イ.走者はタッチされそうになったときは、内側か外側にスライディングせよ。タッチする野手がタッチしにくくなり、次の送球に移るのも遅くなる。

 ロ.三本間で挟まれたときは、できるだけホームよりで殺されること。


 今回と前回の取り決めをしっかり守れば、ランダンプレーで大きな失敗はないと思います。

ランダンプレー(3)

2009-07-01 19:44:37 | 少年野球
 KBA(鎌田ベースボールアカデミー)ではそういう教え方をしている。KBAの部員は現在中学1年生のみだが、中学生並みのランダンプレーはできると思っている。3年生になれば高校生並みのランダンプレーができるようになると思う。

 ランダンプレーの決め事は、次に挙げるようなものがあるが、中学生でも5つくらいのことは野手全員が把握していないと、せっかく挟んだ走者を生かしてしまう。

1.ホームより遠い方に追い込む

・走者一、三塁のとき、一、二塁間に挟んだときは、二塁方向に追う。二塁から一塁方向に追うと三塁走者が見にくいからだ。一塁から二塁方向に追うと、三塁走者を見ながら動けるからである。

・左利きの一塁手の場合は、二塁から一塁に追わせる。それもラインの内側がよい。
 上記の・印の2点共に基本的にはこうするということであり、必ずしもこうしなさいということではない。

2.捕球後は素手でボールを握り、走者を追いかける。

3.投げた方に行く
 ボールを持っていない人は塁間に入らないこと。
 ボールを持っていない野手が塁間で走者に触れると走塁妨害になる。

4.送球は緩く、胸の高さに投げること

5.走者が離れている位置で投げるマネをしてもよいが、近づいてはしない。
捕球する人が戸惑う。

6.追いかけてタッチすることが大事。塁間のキャッチボールを少なくする。

7.走者1人のときはゆっくり殺してもよいが、2人以上のときは早く殺す。

8.タッチする人も送球する人も基本的にはベースラインの内側でプレーをすること。走者と交差しない位置が大事であり、次の送球にも移りやすいからだ。ただし、野手が外側を追いかけてきた場合は、外側で待つこと。

9.ランダンプレーは七、八分走、全力で走ると投げるときに悪送球になりやすい。ただし、タッチをするときは全力で追いかける。

10.タッチする野手は、約50センチから70センチ、塁の前で構えて待つ。投げる人が、投げるタイミングが遅れたとき、50から70センチ右足を塁の方に引いてタッチする。

11.ボールを持った腕を上げて走れ!(ただし、これは高校生以上の人)
・小、中学生は投げる前に腕を上げてもよい。
・コントロールしにくい人は軽くジャンプして投げると投げやすい。

ランダンプレー(2)

2009-06-23 20:53:25 | 少年野球
 ランダンプレーで難しいのは、走りながらタイミングよく投げることだろう。全力で走りながら投げることは難しく、悪送球になりやすいものだ。走者を挟んだときは、全力よりも七、八分走がよいと思う。投げやすいからだ。もちろん、タッチができそうなときは、全力で追うことだ。

 走りながら投げることは、特別にその練習をするべきだろう。投げ方で一つ良い方法がある。それは、投げるときに軽くジャンプして投げると静の状態の間ができ、ボールに振動が伝わらなくて正確に投げられる。あまり近くになってそれをやると捕球者が驚くから、6、7メートル以上離れているときの方がよい。普段から練習で行っておけば、驚かなくても済むと思う。ただ、少年野球では少し難しいかもしれない。

 ランダンプレーを教えるには、走者を挟んだときから野手も走者もスローモーションで動きながら随時ストップをかけ、そこで説明していくことだ。その次には、駆け足くらいのスピードでやり、ストップをもかけて教えると良い。段階的に行えば教わる方も分かりやすいと思う。

ランダンプレー(1)

2009-06-19 21:20:08 | 少年野球
 無死一、三塁の大ピンチ、味方投手がけん制で一塁走者を塁間に挟んだ。「シメタ!」と思っただろうが、そこから先が大変だ。塁間を行ったり来たり、ベンチからは大きな声が飛ぶ。「追え!追え!」「タッチだ!」挙げ句の果てには、両方の走者を生かしてしまう。

 「あーあ」「追わないからだ○○!」「投げるのが遅いからだ△△!」「なんでタッチしないんだ!」少年野球を見ているとそんな光景をよく見る。

 ランダンプレーでは、野手が守らなければいけないいくつかのルールがあるが、少年野球ではそこまでなかなか教え切れない。また、子供たちもなかなか覚えられないものだ。その場限りになることが多い。ただ、中学生になれば、基本的なルールを教えておけば、そこそこはできるようになるものだ。

 一番よいのは、内野手にリーダー的に「追え」「投げろ」「タッチ」と指示できる人が1人いることだ。そんな指示者がいるチームは混乱しなくても済む。ただ、指示ができる人がいないチームは、全員がしっかり把握していないと、1人が正しく動けない為に取り返しのつかないピンチを迎えてしまうことになる。

グラブの使い方(5)

2009-05-28 19:07:01 | 少年野球
 タッチプレーのときは、送球に対して球が弾かないようにできるだけネットのスソ部分で深く捕ります。(写真1枚目)

 捕ると同時に右手でグラブの親指をたたいて球をグラブの中に押し込みます。(写真2枚目)

 押し込み、なおかつたたくことによってより早く鋭いタッチプレーができるものです。また、親指の押さえができるので、片手でグラブを振ってもボールがこぼれにくくなります。