紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

野地(=のじ)

2016年02月05日 | 家づくり用語

先々週の末、棟上げが行われた、和歌山市有功のO様家。

Facebookにはアップしましたが、そういえばBlogでアップはできておりませんでした。最近どっちにアップしたのか?ゴチャゴチャになるんですよね。申し訳ございません、O様、誠におめでとうございます。

棟上げが終わると、一気にお家のカタチが姿を表すわけでありまして、まず大きな一つの関門をクリアした感じ。

棟上げ後は、屋根と外壁をつくる事が次の段階となります。屋根と外壁ができれば雨風から室内を守れるから、内部の工事に入っていけますでしょ。

その中でもまずは屋根です。

上の方にある程度の間隔で木が出てきていますよね。これが「タルキ」といって、屋根を支える&カタチづくる木です。

そして、

その上に板を張っていって、屋根の面をつくると、この上に屋根材が施工できるわけ。

細かい工程はまだまだあるけれど、大まかに言うとこう。そしてこの板のことを「野地板=のじいた」と呼びます。『野地いつできあがる?』なんて言うと、屋根下地がいつ出来上がるの?と言うてるわけであります。

そしてこの野地板を裏から見せてしまうやり方が化粧野地。

こういうことです。

綺麗でしょ。

このやり方の場合は、吉野杉の赤身板をいつも使うのですが、

これ。

材木屋さんより、うちの作業場に搬入され、乾燥→選別→加工されて、現場へ運ばれます。

もちろん屋根の裏を白く塗ってしまうやり方や、また違う板を張るやり方なんかもあって、そちらも美しいけど

このように室内からも見えると、この吉野杉板化粧野地は、かなり素敵で、心落ち着きます。

O様家の野地も完成が楽しみですね。(って、実際はもう終わってるんですがね。》

はい。では皆様よい週末をお過ごしくださいませ。

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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