
はい皆様こんにちは。
しかし関東の豪雨は凄いですね。被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。自然の凄さ、そしてやはり自然を畏れ、自然に逆らわないことの大切さ、技術で何でもできるという傲慢さは危ないなとつくづく思いました。(決して被害にあった地域が自然に逆らっているとか言ってるのではありません)そして、こちらでは、そんな事が嘘のように快晴。何だか無情を感じる今日この頃です。
さて現場。
和歌山市のT様家では、このお家の「肝」。
外壁吉野杉板張りが施工されてきました。
今回はいつもの縦張りと違って、横張り。板と板を重ねて張る「鎧張り」です。(標準語では「下見板張り」)
こんな感じ。
いつもは
これがいつもの縦張りだから、またちょっと雰囲気が違いますね。
もちろん縦張りは私大好きですし、上品で美しい。しかしやっぱり鎧に張るのも面白くて風情がありますね。
今回、これはT様のたってのご希望。やっぱりうちの大工さん達は大したもんで(笑)きっちり綺麗に納めてくれて(材料の加工から)、最高です。
これが張ってる途中。
ナナメに張るわけだから、下地にも工夫が必要です。(断面がナナメになってる材料もありますが、やっぱり板は既成品をつかうんじゃなくて、いつもの板を工夫して使うのが一番です。値段的にも質的にもね)
そして、「隅=角」の細工もいつもより大変。
大工さんが現場で溝を彫っていたこの柱。
こういう風に取り付いて、
こういう風に納まります。
これなら隅で板と板の口があいてくることもなく、雨も安心ですね。(こういう隅の納まり、納め方は何個かあって、もっとすっきりする方法もありますが、また機会があればご紹介いたしましょう)
しかし、この鎧張り。久々にやりましたがやっぱり縦板張りに較べて手間は随分かかりますね。
だけど張りあがりを見ると、やっぱイイ。お客様も喜んでくれてるし、それが一番です!!
内部も床板が張られてたりして、
これから細部の仕事にも入って、もっと現場は面白くなっていきますね。
ではまた次回〜
それにしても出隅の細工など丁寧なお仕事されていますね。感服します。
はい。割れや暴れは大丈夫ですね。杉板は、現場で必要な枚数を材木屋さんに発注するのではなく、定期的に百枚単位で吉野から入れてもらっておりまして、それを倉庫でじっくり乾燥して選別して使う部位を決めて。という作業をしておりますので。出隅の細工などはもっと自然で綺麗なやり方もあると思うのですが、後々の事も考えてこういう納まりにしております。お褒めいただきましてありがとうございます。またコメント頂戴できれば幸いです。ありがとうございます。
DIYで小屋を製作予定ですが、鎧張り(横張)の場合、サッシや軒裏との取り合い部分はどん付けでしょうか?それともサイディングみたいにシールを回しているのでしょうか。
相当前のブログなのでお返事いただけるか分かりませんがお手すきの時にお返事よろしくお願いします。