紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

敷地を読む

2015年09月15日 | 家を建てる方に知って欲しい事。設計

なんか今日はちょいと格好付けたタイトルですが(笑)

お家の相談を受けて、そして話が進んでいく際、まずやるのはお家の設計です。

ここ最近新しい敷地を拝見させていただいて、プラン(平面図・間取りの図のこと)を書いていることが続いていますので、ちょっとそんな事を。

 

どんな敷地だって、その敷地の特徴ってのがあります。

光の当たり方、風の抜け方、眺望、お隣様との関係性。人間を同じく、似ていても全く同じものは2つとありません。

それを読み解いて敷地のどこに家を配置して、どの部屋をどこに置くのか?

お客様のご要望と考えあわせていくわけ。

色々難しいことはあるけれど、結局はこの敷地のどこに座ってどちらを向けば気持ち良いのか?どの辺でくつろぐのが心地よいのか?って事をかんがえていくことです。もちろんそれには光・風・眺めなどなどが関係してきますね。

すごく分かりやすい例でいけば、

こういう敷地なら、正面の山が眺められたら良いと思いません?

だから、

こうなるわけです。(もちろんお客様の様々なご要望と考えあわせて)

また、

こんな素晴らしい景色なら、正面がどちら向きであっても、もうあちらへ開くしかないですよね。

こんなに眺めが良い敷地など、そうそうないですよね。

なら、

こういう街中の敷地。

ちょっと正面の道は明るいけれど、交通量やマンションの目線を考えても、あまりこちらに開きたくないし、両側の隣地の方もあまり見たくない。

じゃ、正面道路方向は目線の窓はやめて、高い窓で光だけ入れる。そして、裏側に庭スペースをとって、そちらに開く。

となるわけ。

郊外の分譲地でも、街中でも、景色抜群のところでも、必ず特徴=その敷地の宝物みたいなのがあるわけ。

お食事をするのもお隣様の壁の見ながらというよりは、ちょっとでも緑が見えれば気持ち良い。

リビングの大きな窓が駐車場と道路に面していて、常にカーテンが閉まっている。のと、小さなお庭でも、視線を木にせず開けることができるリビングとでは「ここち良さ」はいうまでもなく、例え同じ面積でも受ける広さ感覚には随分差があります。

やっぱり毎日の「ここち良い暮らし」は日々を豊かにするのに大切です。仕事から帰ってきても家事をしても勉強をしても、お家の中が楽しくて気持ちよければ、とっても幸せなことだと思うのです。

というわけで、今日も頭をひねひねしながら図面を考えております〜。

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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