紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

「ひかりつけ」

2017年10月06日 | 家づくり用語

皆さん「ひかる」って知ってます?

もちろん普通の光るじゃなくて、建築用語・和建築の伝統的技術の「ひかる」。

要は、凸凹やR面に合せて木を削ってピタッと合わす!ってことなのですが、日本建築の床の間とか縁側とか丸太が使われている部分の接合とかによく見られます。

和歌山市西浜のH様家は外壁左官も終わり、上写真のように足場が外れたわけですが、こちらのお家にもその高度な伝統技術は使われています。

手前の玄関ポーチの柱の足元に注目です。石の上に丸い柱がのっていますね。ここに「ひかりつけ」の技術が使われています。

石は成形された既製品ではなく、自然の石。

だから当然柱が乗る部分が真っ平らなんてことはありません。

ならどうするか?石の上面を平らに削るんんじゃなく、凸凹にあわせて木を削るんです。

ほら。

ほら。

まあしかし根気のいる仕事ですが、そこはさすが大工さん。時間をかけてうまくあわせていきます。

この作業をしていたのは(もう4ヶ月位前の話ですが)うちの山本棟梁。

これは木の上においてるわけだけど、横から光をあててピタッとあっていて光が透かないか?確認しておりました。まさに「光つけ」だなと思った次第。

こういう技術はきちっと残していきたいですね〜。だって純粋に凄いし美しいですもの。

というわけで、今週はここまで。

ところで、先日ニュースを見ていたら、私の大好きな京都国立博物館にて「国宝展」なんて超面白いものやっているではありませんか。この週末、打合せの合間にちょっと寄ってこようと画策中。やっぱり激コミなんですかね〜。。

 

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

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