今日もすっごい細かな部分のお話。
上の写真覚えています?ちょっと前、家紋入りのスッキリ鬼瓦でご紹介した海南市のT様家。
この鬼瓦がついている部分が「棟」。棟と言うのは屋根の山の頂上部のこと。だから、棟瓦の端に鬼瓦がついているということになります。(今日は専門的に言うとすこしおかしい用語とおかしい説明もあるけれど、皆様に分かりやすく、少し乱暴にまとめて話をすすめていきますので、ご容赦を。)
その屋根の一番高い所が棟。この写真で言うと、2階屋根の頂上部はもちろん棟ですが、よく見ると左側の1階屋根の頂上部もあって、ここも棟です。
さて、その棟の瓦がどうなっているか少しご説明。
頂上部ですから瓦がこのようにぶつかっております。当然このままでは雨漏りしますから、この上にまた瓦をかぶせていくわけですが、
ここで、今日のメイン
6寸の銅の釘です。18センチの長さがあって、銅の釘ですから、皆様まず見たことはないと思います。何故銅でなければいけないか?はまた別の機会にご説明します。
銅でこれだけ長い釘だから、一本の価格も中々のもので、オブジェと言えば言い過ぎですが、机の前なんかに置いておいてもなんか触ってしまうような、いい感じのものなのです。(私の机の廻りには木の塊とか、大工さん手づくりの手すりの切れ端とか、フスマの引き手とか、古い和釘とか、質感の良い物がチョコチョコおかれておりまして、ちょっとした際に撫で回して喜んでおります。。)
さて、昔の瓦はオーバーに言えば棟の瓦は土の上に置いておくだったわけですが、今ではこんな立派な釘でとめてそして銅線をくくりつけて、それで棟瓦を固定しております。だから、強烈な台風の際に被害のでる棟瓦廻りも随分強くなっているわけです。
これはまた別の現場ですが、棟に瓦が重ねられているでしょ。完成はこうなります。ちなみにこの瓦を「のし瓦」と呼びます。
と実はこのお話は今月号の弊社の情報誌「つくり手」の1コーナーの記事。マニアックなことから、家づくり全般のことまで、スタッフで手づくりしておりますので、ご興味のある方は弊社Webページの資料請求よりお申し込みください。
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ではでは皆様また次回。次回も細かなお話になるかどうかは考え中。
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