紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

ベテランから若手へ

2017年08月09日 | 家を建てる方に知って欲しい事。施工

ここ2・3日は何だかんだでかなり車に乗る時間が増えておりまして、そうするとエアコンの風を直接あびっぱなし。車おりて現場行くと暑いし、乗るとまた寒い。。ちょいと風邪ひきそうです。なんか良い工夫を考えてみます。

さて、弊社の作業場では、今月末の橋本市N様家の棟上げに向けて、「刻み作業」が急ピッチで進んでおります。

 

このように複雑な木組み加工をされた梁達がどんどん出来上がっています。

初めの写真でもありましたが、

こちらのお家を墨付け(柱、梁の木組み加工を考えて、実際の角材に加工の方法・寸法をつけていくこと。棟梁の仕事ですね)しているのは、弊社のホープ坂本君。横でその墨付け(加工図)通りに加工していっているのがベテラン大工の岡本さん。

ただ坂本くんが墨をつけたものを、そのまま黙々と岡本さんが刻むのではなくて、【ここ、この方法の方が良いですかね?】とか、【こういう風な加工にすれば良いのじゃない?】など岡本さんの経験や技術からくるアドバイスをもらいながら、やっています。

もちろん構造はお家の根幹ですから、構造計算から割り出されることを十分弊社設計と打合せをした上での話ですが、実際の柱と梁、梁と梁との木組みには色々な方法があって、どのような部位にどの方法を使うのか、どんな場合に合うのか?などは、実際の現場で手を動かす大工さん達の経験と知恵に頼るのが、日本の木の家づくりであって、それはとても素晴らしいものです。

ベテラン大工さんは、自分が一歩引いて、刻み作業をしながら、若手の墨付けのサポートをしてくれる。そして非常に高度な日本の大工技術や知恵が引き継がれていく。とてもありがたいことです。

その中から、このような複雑な継手加工(台持ち継手)が出来てきました。

棟上げ当日、組まれていくのがとても楽しみですね。

ではでは、また次回!

よろしくお願いしま〜す。

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

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