コツコツこしらえていた曲を全てアップし尽くしてしまったので、本日は音楽とは関係なく、僕の愛犬の話でございます。
今回の日記は決してお食事中にお読みにならないようお願いいたします。
人間のほとんどが、石鹸や柑橘類のニオイに悪いイメージを持たないように、どんな犬でも好きなニオイというものが存在する。
だいたいの犬は、インドールや硫化水素、メタンといったニオイに敏感に反応する。
要するに排泄物のニオイに一直線という事。
犬は自分の縄張りを自分の排泄物によって主張するために、そういったニオイを嗅ぐことが習慣と化し、嗅がなければ落ち着かないニオイ、即ち自分の好きなニオイとしてインプットされてしまうのだろうと思われる。
嗅覚が人間の数千倍もあるくせにそんなニオイを好んでクンクンするなんて、人間の端くれである僕から言わせてもらえば狂気の沙汰。阿鼻叫喚の無間地獄。
しかし、彼らにとってはそれが至って普通。干乾びたミミズはブルガリのオムニアクリスタン。排泄物のニオイなんてのはもうシャネルの5番並みのそれはそれはすんばらしい香りなのでしょう。
よって、ここに犬と人間の間にベルリンの壁より分厚い文化の壁が生じる。
これを踏まえた上で、本題に入ります。
今は天国で暮らしているが、昔僕の実家では「サリー」という名前のシェットランド・シープドッグを飼っていた。
シェットランド・シープドッグというのは、「名犬ラッシー」でおなじみボーダーコリーを一回り小さくしたような犬種で、長いストレートヘアーが特徴の洋犬である。
僕の実家は携帯電話どころかテレビの電波さえ山に阻まれるほどのド田舎なので、午後は犬を裏の畑に放し飼いにしていた。元々は牧羊犬なので、比較的理にかなった飼い方だと言えよう。
そんなある日のこと。
夕方学校から帰って、畑の中を縦横無尽に逃げ回るサリーを見事捕まえて、エサと水をやるというのが、当時小学生だった僕の仕事だったので、この日も僕は学校から帰るなり、サリーを捕まえるべく裏の畑に向かった。
サリーは畑のあぜ道ですぐ見つかった。
が、何だか今日は様子がおかしい。
茶色い毛がいつになく黒ずんでおり、雨も降っていないのに濡れているようだ。
サリーがこちらへ近付くにつれて、僕はもう一つの異変に気付いた。
くせぇ。
硫化水素やメタンに近いニオイが、嗅覚を通じて僕を不快にさせる。
そう、サリーは今日に限って畑の端っこのドブに落っこちたらしいのだ。
彼女は僕を見つけるなり、嬉々として飛沫を散らしながらこちらに向かって猛ダッシュしてきた。
この時の僕の心境たるや、未開のジャングルで運悪く猛獣に出くわした時の如くである。
「うわぁぁぁぁ!!こっちくるなぁぁぁ!!」
僕は走ってくるサリーに背を向け、一目散に逃げ出した。
いつもとは全く逆の光景。
「あははは!!パトラッシュ!!こっちだよ!!」
なんて微笑ましいものとは似ても似つかぬ。リアルな身の危険である。
しかし、犬というのは、捕捉対象が逃げれば逃げるほど興味津々で追いかけるという性質を持つ生き物なので、
「ちょっと!!何で逃げるのよ!!待ちなさいよッ!!」
とでも言わんばかりにサリーはどんどんスピードを上げて僕に迫ってくる。
これは恐怖だ。
汚物が誘導ミサイルと化すなんて、これほどタチの悪い兵器が未だかつてこの世にあっただろうか。
この時に50mのタイムを計ればなかなかいい記録をはじき出せたんじゃなかろうかと思う。
奇跡的に彼女と接触することなく家に逃げ帰った僕は、居合わせた祖父母に爆弾と化したサリーの事を告げた。
「窓と戸を全部閉めるんじゃ!!」
程なく、祖父によって家に非常厳戒態勢が敷かれた。
閉め出しを食らったサリーは、家に入れてもらえないと悟ると再び畑へ戻っていった。
僕と祖父母はどうにかしてこの四本足の爆弾を安全に捕獲すべく、作戦会議を開いた。
び「遠くからホースで水を掛けて、洗い流すってのは?」
祖父「そんなんすぐ逃げてしまうわい。」
び「狭い道に誘い込んでビニールシート被せて捕まえればえぇんじゃないの。」
祖父「ウチにあるビニールシートは稲の苗に被せてあるけん使えんよ。」
び「う~ん、何か方法はないかなぁ。」
稚拙な頭を振り絞って考えて見るもなかなか良い案が思いつかない。
しかし、話を横から聞いていた祖母が完全に煮詰まってしまったこの状況に活路を見出した。
祖母「カッパ着てサリーを捕まえればええんじゃないの。」
び「あぁ、なるほど!!」
祖父「そうじゃな!!それなら汚れるのはカッパだけじゃのう!!」
び「おばーちゃん、頭ええなぁ!!」
祖母「じゃあ早速カッパ出してあげるけぇ、着んちゃい。」
び「・・・え!?」
祖母「確かこの押入れの奥に・・・あぁ、あった。はい!!」
び「ちょっとばーちゃん!?着るって・・・僕が?」
祖父「お前以外にサリーの足に追いつける奴はウチにはおらん!!」
び「ウソだぁぁぁ!!」
上下にビニールのカッパ(フード付き)。軍手に長靴。
ただでさえ夏の湿気でクソ暑いのに、こんな物々しい出で立ちで犬を追い掛け回すとなれば、予想されるダイエット効果はちょっと前に流行った某ブートキャンプの比ではないと思われる。
祖父「頑張れよ!!」
祖母「転ばんようにね!!」
何だか桃太郎になった気分。
僕はキビ団子の代わりに、サリーの好物のビーフジャーキーと、散歩用の鎖を手に畑へと向かった。
今日は何故か夕方になってもあたしを捕まえる人が現れないわ。
おかげでとっても自由だわ。
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、サリーは畑の周りをのびのびと走り回っている。
僕は、速やかに彼女を拿捕すべくそろりそろりと彼女に近付いていった。
しかし、ターゲットとの距離を5mまで縮めた僕を待ち受けていたのは、鼻がひん曲がるほど物凄いニオイを含んだ空気だった。
「・・・くさッ!!」
僕はあまりの臭気に、吐き気さえ覚えた。
「隊長!!やっぱり無理です!!」
僕は、星飛雄馬の姉の如くこちらの様子を伺っていた祖父母に向かってギブアップを宣言した。
祖父「軍手の替えなら沢山あるぞ!!」
祖母「お風呂沸かしとくけん頑張りんちゃい!!」
び「・・・。」
どうやら僕にリタイアという選択肢は与えられていないらしい。
四面楚歌の状況に陥った僕は、しょうがないのでサリーを捕まえるために、一人で作戦を練ることにした。
サリーの位置を目で追いながら、頭の中で策略を巡らせる。
ターゲットとの物理的接触はなるべくならごめんこうむりたい。
いくら撥水性の高いカッパを着ていようが、相手は汚水でコーティングされた長毛種の犬である。生理的に受け付けない。
よっていつものように、真っ正面から近付いて素手で拿捕!!というのはあまりクレバーな方法とは言えない。
ビーフジャーキーで気を引き、サリーがそれを食べている間に背後から近付き、鎖を首輪に素早く装着する、というのがベストだ。
名付けて、「ビーフジャーキーで気を引き、サリーがそれを食べている間に背後から近付き、鎖を首輪に素早く装着するぞ作戦」。
完璧である。
僕は作戦を遂行すべくしっかりと息を止め、エサをちらつかせながら彼女に近付いていった。
その結果、食い意地の張ったサリーは僕の思惑通りビーフジャーキーに食いつき、作戦は意外なほどあっさりと成功を収めた。
ビーフジャーキーが食べられるなら鎖につながれたって一向に構わないわ!!
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、全く、僕に似て単純な犬だ。
僕は彼女を洗うべく、畑の隅にある水道へと足を運んだ。
しかし、僕は犬を捕まえた時点で安心しきってしまっていて、これから降りかかるであろう災難の予測が出来ていなかった。
次の瞬間、僕の足に凄い勢いでサリーが飛び付いて来たのだ。
「うげげげげッ!!」
忘れていた。
彼女は興奮すると後ろ足でぬーっと立ち上がり、誰彼かまわず飛び付く性質を持っているのだ。
どう!?あたしのこのニオイ素敵でしょ!?魅力的でしょ!?
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、そうとでも言いたげに彼女は僕の足にしがみつき、ウンティーまみれのシッポをわっしわっしと振っている。
「あ~~~もぉッ!!」
僕はもうヤケクソになって、水道の蛇口を捻り、サリーに大量の水を浴びせた。
黒ずんでいた彼女の毛がだんだん元の色に戻っていく。水の力というのは、偉大だ。
しかし、最後の最後で、僕がもっとも恐れていた事態が起こった。
サリーを含め、大抵の犬は水を掛けられるのが嫌いである。
全部洗い終わらないうちに、サリーは自分の体毛に含まれる水分を全て弾き飛ばさんと、犬特有の体毛乾燥法「ぶるぶる」を実践しやがったのである。
僕は飛沫を思いっきり浴びた。
「くっそぉ~~~!!」
僕の叫びは虚しく山にこだました。
結局、最初で最後の爆弾の犠牲者となった僕は、ばーちゃんが沸かしてくれた風呂に2時間入ったが、それから数日間はニオイがこびりついて取れない気がして仕方がなかった。
もしこの日記を映像化するとすれば、最後のぶるぶるの部分だけスローモーションにしたいと思ってます。
びぶ子でした。
今回の日記は決してお食事中にお読みにならないようお願いいたします。
人間のほとんどが、石鹸や柑橘類のニオイに悪いイメージを持たないように、どんな犬でも好きなニオイというものが存在する。
だいたいの犬は、インドールや硫化水素、メタンといったニオイに敏感に反応する。
要するに排泄物のニオイに一直線という事。
犬は自分の縄張りを自分の排泄物によって主張するために、そういったニオイを嗅ぐことが習慣と化し、嗅がなければ落ち着かないニオイ、即ち自分の好きなニオイとしてインプットされてしまうのだろうと思われる。
嗅覚が人間の数千倍もあるくせにそんなニオイを好んでクンクンするなんて、人間の端くれである僕から言わせてもらえば狂気の沙汰。阿鼻叫喚の無間地獄。
しかし、彼らにとってはそれが至って普通。干乾びたミミズはブルガリのオムニアクリスタン。排泄物のニオイなんてのはもうシャネルの5番並みのそれはそれはすんばらしい香りなのでしょう。
よって、ここに犬と人間の間にベルリンの壁より分厚い文化の壁が生じる。
これを踏まえた上で、本題に入ります。
今は天国で暮らしているが、昔僕の実家では「サリー」という名前のシェットランド・シープドッグを飼っていた。
シェットランド・シープドッグというのは、「名犬ラッシー」でおなじみボーダーコリーを一回り小さくしたような犬種で、長いストレートヘアーが特徴の洋犬である。
僕の実家は携帯電話どころかテレビの電波さえ山に阻まれるほどのド田舎なので、午後は犬を裏の畑に放し飼いにしていた。元々は牧羊犬なので、比較的理にかなった飼い方だと言えよう。
そんなある日のこと。
夕方学校から帰って、畑の中を縦横無尽に逃げ回るサリーを見事捕まえて、エサと水をやるというのが、当時小学生だった僕の仕事だったので、この日も僕は学校から帰るなり、サリーを捕まえるべく裏の畑に向かった。
サリーは畑のあぜ道ですぐ見つかった。
が、何だか今日は様子がおかしい。
茶色い毛がいつになく黒ずんでおり、雨も降っていないのに濡れているようだ。
サリーがこちらへ近付くにつれて、僕はもう一つの異変に気付いた。
くせぇ。
硫化水素やメタンに近いニオイが、嗅覚を通じて僕を不快にさせる。
そう、サリーは今日に限って畑の端っこのドブに落っこちたらしいのだ。
彼女は僕を見つけるなり、嬉々として飛沫を散らしながらこちらに向かって猛ダッシュしてきた。
この時の僕の心境たるや、未開のジャングルで運悪く猛獣に出くわした時の如くである。
「うわぁぁぁぁ!!こっちくるなぁぁぁ!!」
僕は走ってくるサリーに背を向け、一目散に逃げ出した。
いつもとは全く逆の光景。
「あははは!!パトラッシュ!!こっちだよ!!」
なんて微笑ましいものとは似ても似つかぬ。リアルな身の危険である。
しかし、犬というのは、捕捉対象が逃げれば逃げるほど興味津々で追いかけるという性質を持つ生き物なので、
「ちょっと!!何で逃げるのよ!!待ちなさいよッ!!」
とでも言わんばかりにサリーはどんどんスピードを上げて僕に迫ってくる。
これは恐怖だ。
汚物が誘導ミサイルと化すなんて、これほどタチの悪い兵器が未だかつてこの世にあっただろうか。
この時に50mのタイムを計ればなかなかいい記録をはじき出せたんじゃなかろうかと思う。
奇跡的に彼女と接触することなく家に逃げ帰った僕は、居合わせた祖父母に爆弾と化したサリーの事を告げた。
「窓と戸を全部閉めるんじゃ!!」
程なく、祖父によって家に非常厳戒態勢が敷かれた。
閉め出しを食らったサリーは、家に入れてもらえないと悟ると再び畑へ戻っていった。
僕と祖父母はどうにかしてこの四本足の爆弾を安全に捕獲すべく、作戦会議を開いた。
び「遠くからホースで水を掛けて、洗い流すってのは?」
祖父「そんなんすぐ逃げてしまうわい。」
び「狭い道に誘い込んでビニールシート被せて捕まえればえぇんじゃないの。」
祖父「ウチにあるビニールシートは稲の苗に被せてあるけん使えんよ。」
び「う~ん、何か方法はないかなぁ。」
稚拙な頭を振り絞って考えて見るもなかなか良い案が思いつかない。
しかし、話を横から聞いていた祖母が完全に煮詰まってしまったこの状況に活路を見出した。
祖母「カッパ着てサリーを捕まえればええんじゃないの。」
び「あぁ、なるほど!!」
祖父「そうじゃな!!それなら汚れるのはカッパだけじゃのう!!」
び「おばーちゃん、頭ええなぁ!!」
祖母「じゃあ早速カッパ出してあげるけぇ、着んちゃい。」
び「・・・え!?」
祖母「確かこの押入れの奥に・・・あぁ、あった。はい!!」
び「ちょっとばーちゃん!?着るって・・・僕が?」
祖父「お前以外にサリーの足に追いつける奴はウチにはおらん!!」
び「ウソだぁぁぁ!!」
上下にビニールのカッパ(フード付き)。軍手に長靴。
ただでさえ夏の湿気でクソ暑いのに、こんな物々しい出で立ちで犬を追い掛け回すとなれば、予想されるダイエット効果はちょっと前に流行った某ブートキャンプの比ではないと思われる。
祖父「頑張れよ!!」
祖母「転ばんようにね!!」
何だか桃太郎になった気分。
僕はキビ団子の代わりに、サリーの好物のビーフジャーキーと、散歩用の鎖を手に畑へと向かった。
今日は何故か夕方になってもあたしを捕まえる人が現れないわ。
おかげでとっても自由だわ。
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、サリーは畑の周りをのびのびと走り回っている。
僕は、速やかに彼女を拿捕すべくそろりそろりと彼女に近付いていった。
しかし、ターゲットとの距離を5mまで縮めた僕を待ち受けていたのは、鼻がひん曲がるほど物凄いニオイを含んだ空気だった。
「・・・くさッ!!」
僕はあまりの臭気に、吐き気さえ覚えた。
「隊長!!やっぱり無理です!!」
僕は、星飛雄馬の姉の如くこちらの様子を伺っていた祖父母に向かってギブアップを宣言した。
祖父「軍手の替えなら沢山あるぞ!!」
祖母「お風呂沸かしとくけん頑張りんちゃい!!」
び「・・・。」
どうやら僕にリタイアという選択肢は与えられていないらしい。
四面楚歌の状況に陥った僕は、しょうがないのでサリーを捕まえるために、一人で作戦を練ることにした。
サリーの位置を目で追いながら、頭の中で策略を巡らせる。
ターゲットとの物理的接触はなるべくならごめんこうむりたい。
いくら撥水性の高いカッパを着ていようが、相手は汚水でコーティングされた長毛種の犬である。生理的に受け付けない。
よっていつものように、真っ正面から近付いて素手で拿捕!!というのはあまりクレバーな方法とは言えない。
ビーフジャーキーで気を引き、サリーがそれを食べている間に背後から近付き、鎖を首輪に素早く装着する、というのがベストだ。
名付けて、「ビーフジャーキーで気を引き、サリーがそれを食べている間に背後から近付き、鎖を首輪に素早く装着するぞ作戦」。
完璧である。
僕は作戦を遂行すべくしっかりと息を止め、エサをちらつかせながら彼女に近付いていった。
その結果、食い意地の張ったサリーは僕の思惑通りビーフジャーキーに食いつき、作戦は意外なほどあっさりと成功を収めた。
ビーフジャーキーが食べられるなら鎖につながれたって一向に構わないわ!!
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、全く、僕に似て単純な犬だ。
僕は彼女を洗うべく、畑の隅にある水道へと足を運んだ。
しかし、僕は犬を捕まえた時点で安心しきってしまっていて、これから降りかかるであろう災難の予測が出来ていなかった。
次の瞬間、僕の足に凄い勢いでサリーが飛び付いて来たのだ。
「うげげげげッ!!」
忘れていた。
彼女は興奮すると後ろ足でぬーっと立ち上がり、誰彼かまわず飛び付く性質を持っているのだ。
どう!?あたしのこのニオイ素敵でしょ!?魅力的でしょ!?
そんな事を考えているのかどうかは知らないが、そうとでも言いたげに彼女は僕の足にしがみつき、ウンティーまみれのシッポをわっしわっしと振っている。
「あ~~~もぉッ!!」
僕はもうヤケクソになって、水道の蛇口を捻り、サリーに大量の水を浴びせた。
黒ずんでいた彼女の毛がだんだん元の色に戻っていく。水の力というのは、偉大だ。
しかし、最後の最後で、僕がもっとも恐れていた事態が起こった。
サリーを含め、大抵の犬は水を掛けられるのが嫌いである。
全部洗い終わらないうちに、サリーは自分の体毛に含まれる水分を全て弾き飛ばさんと、犬特有の体毛乾燥法「ぶるぶる」を実践しやがったのである。
僕は飛沫を思いっきり浴びた。
「くっそぉ~~~!!」
僕の叫びは虚しく山にこだました。
結局、最初で最後の爆弾の犠牲者となった僕は、ばーちゃんが沸かしてくれた風呂に2時間入ったが、それから数日間はニオイがこびりついて取れない気がして仕方がなかった。
もしこの日記を映像化するとすれば、最後のぶるぶるの部分だけスローモーションにしたいと思ってます。
びぶ子でした。