やる気もありません。

bibukoです。音楽関連の云々を色々書いていく・・・予定。

人形。

2010年08月31日 | どうでもいい事
たまには音楽以外のお話をしましょうか。




僕の実家はごく普通の木造の2階建て。一般的な日本家屋です。

が、数ある部屋のうち、一つだけフローリングの洋間があります。

その部屋には、高さ50cmほどのガラスケースに入った市松人形が置いてあります。

市松人形と言っても赤い着物を着た女の子ではなく、紺色の着物で髪の毛も何だか少し短めの、どちらかと言うと男の子のような雰囲気の人形です。



こんな季節に市松人形なんて言葉を聞くだけで、何かイヤな感じがしませんか?



するでしょ?



てなわけで今日はその人形についてのお話です。

真夏日が続いてうんざりしているみなさんに多少涼しくなって頂きましょう。





その市松人形は、僕が生まれる前からあるようで、僕はその人形のルーツは知りません。

僕は幼い頃からその洋間で遊んでいたので、特にその人形が怖いとか気味が悪いなどとは思わず、女の子のように人形遊びにも興味の無かった僕にとっては、単なるインテリアの一つであるという認識でしかありませんでした。

が、僕が小学校2年の時。

曾祖母が亡くなった時の事です。



まだ幼かった僕は、通夜の最中来客の邪魔にならないようにとその洋間に押し込められ、仕方なくマンガを読んだりお菓子を食べたりと、ダラダラとその部屋で過ごしていました。

そして、通夜の客足も大分少なくなった夜の10時くらい。

お菓子が無くなって、マンガにも飽きた僕の目に入ったのはその人形でした。



「あれ?何か、いつもと顔が違う・・・。」



僕はふとそう思いました。

普段は幸せそうな笑みを浮かべている口元が何だかこの日に限っては真横一文字にきゅっと締まっているように見えました。

心なしか、少し悲しそうな雰囲気です。

髪の毛も、いつもよりぼさぼさとクセがついているようでした。

この時期季節が冬で、なおかつストーブを部屋の中で炊いていたため空気が乾燥し、木で出来た顔と髪の毛が水分を失って形が変わってしまったのだと、言ってしまえばそれでおしまいですが。





僕が見たそれはまるで、人が泣き崩れた後のようでした。





それ以来、僕は事あるごとにその人形に目が行くようになりました。

親戚のおばあさんが亡くなった時。

そして3年前祖父が亡くなった時。

驚くことに彼はいつも笑っている口をきゅっと引き締め、悲しみをこらえていました。



季節に関わらず、髪の毛にも多少乱れがあり、我を忘れて一晩中泣き明かしたかのよう。



また、誰かが死んだ時だけではなく、父が国家試験に合格した時、僕が大学に受かった時は、今度は口の端を上に持ち上げ、

「よかったね、おめでとう。」

と言っているような嬉しそうな表情をしていました。

目もちょっと細くなって、笑みをこぼしているようでした。





もちろんそんな風に見えた気がしただけかも知れませんが、何だか彼が、うちの家族の抱く感情をそのまま表現してくれているような気がして、怖さを通り越して嬉しいような楽しいような不思議な感覚になりました。



その人形もきっと、ずっと同じ家で暮らしているうちに、自分もこの家の家族にの一員であるという認識をしてしまったのではないだろうか。

家に訃報があれば自分も悲しみ、吉報があれば自分も嬉しい。



人形に取り憑くモノが人間に害をなすわけではなく、ただ近くの人間と同じ感情を持って同じ屋根の下で暮らす。

何だか怖いと言うより、可愛げのある話だと思いませんか。
その人形は今も実家で家族とともに暮らしています。


僕自身、幽霊とか妖怪とか非科学的なものは信じない派なんですが、こういうことを考えたり、歌詞にしたりするのは好きです。

いないのは判っているけど、いたら色々面白いだろうなーという感じ。




というわけで、本日はほんのちょっと涼しいお話でした。





ちなみに、僕が以前作ったこの曲はこの人形がモデルとなっています。

曲自体は洋楽的なロックなので、画像は市松人形ではなくブライスなんですけど。

マリーが知らなかったこと。

2010年08月29日 | 宅録関連
新曲が出来ました。

今までで一番早く出来たかも。



今回はちょっとポップな感じなのであやかし系等のがっつりロックが好きな方は若干物足りないかも知れません。


歌詞は「マリーの部屋」という知識論法に関する思考実験を元に、テキトーに考えました。
思考実験ネタということで、「猫とシュレーディンガー」が好きな人にはもしかしたら気に入って頂けるんじゃないかと思います。

今回も、アレです。
ウィキペディアを50回くらい見ました


・・・まぁその割にはあまり深いとこまで表現できませんでしたがね!

盆暮れロックフリンジ。

2010年08月23日 | 宅録関連
こんばんわ。

10日ぶりに新曲です。


お盆に実家に帰省したときに思いついた曲で、前回に引き続き歌詞はあやかし系です。

今回はギターでスラップしたり、初音ミクの調整を変えてみたりと、色々と新しい試みにチャレンジしてます。
結果は、中途半端で残念な感じですが・・・。



まぁ弾いてる側は結構楽しかったので、これで良いんです。

マイリスト。

2010年08月22日 | お知らせ
毎度毎度日記に書いてるような気もしますが、最近本当に色々な方からメッセージを頂くようになりました。

内容も曲の感想だったり、僕への質問だったり、歌ってみたいのでオケをくれというお願いだったりと人によって様々。

元々面倒くさがりで筆不精なもので、御仁方々にそれぞれお返事をお返しできてはいませんが、本当にありがたく読ませて頂いております。

正直な話、ド素人の僕が好き勝手に作った鼻歌に毛の生えたような駄曲が、こんなに多くの方々の耳に触れることになるとは思っていなかったので、現在は嬉しさ半分、驚き半分というのが内訳です。

基本的に思考はネガティブなもんですから。
どれくらいネガティブかって、「こんな駄曲を人様に聴かせていいのだろうか!?バチが当たらんだろうか!?」と本気で悩むほどネガティブなもんですから。

ウソップに次いで、ペローナに勝つ自信があります。



さて、そんなどうでも良い話はここらへんで置いときまして。

ニコニコ動画にて、オリジナル曲をマイリストにまとめました。

これで曲探しが少しは便利になるかも知れません。


コメントやマイリストの数は投稿日時が古いもののほうが多い傾向にあるので、頂いたメッセージや掲示板の書き込み等を含めて考えると、僕のオリジナル曲の中で人気があるのは、

1位:あやかし症候群
2位:水陸両用MSレディ
3位:猫とシュレーディンガー
4位:人形は電気ギターの夢を見るか?
5位:其の歌い手、氷点下につき

という感じになります。
猫シュレの意外な健闘ぶりにびっくり。



ネガティブ思考で挑む歌詞作りも結構役に立つものなんですね!(違)


あ、それから。
mixiにて、僕のコミュニティが出来たそうです。

これには驚きました。
作成してくれた方には本当に感謝の気持ちでいっぱいで、気の利いたお礼の言葉も見当たりません。

手直し。

2010年08月19日 | 宅録関連
今まで弾いてみたアレンジの中で、一番マトモに弾けたなーと思える曲を聴いていると、だんだん音質が気になってきて居ても立ってもいられなくなったので、ミキシングし直しました。


Float Islandsという曲だそうです。

曲名も知らずに弾いてたわ。
ギターインストはボカロ曲と違い、メロディの音量が発音に左右されないので調整が楽で良いです。



ここ最近昔の曲の手直しばっかりしてますが、別に曲作りに行き詰ったわけじゃないんだからねッ!

一生懸命頑張って作って(考えて?)ますのでしばしお待ち下さいまし。