やる気もありません。

bibukoです。音楽関連の云々を色々書いていく・・・予定。

零点補正。

2011年07月17日 | 宅録関連
どうもこんにちは。

現在、何だかんだで「後は細かいミックスだけ、でも後一歩が中々上手く行かなくて未完成」な曲がいくつかあったりするのでこれ以上新しく曲を作るのも面倒だなーと思っている今日この頃です。

というわけで今回は気分転換に昔作った曲を作り直してみました。
僕の持ち曲の中では珍しくテンポが遅い曲です。


ご視聴はこちらからどうぞ。

イラストは帽子屋様のページよりお借り致しました。
ありがとうございます。
http://piapro.jp/boushiiro



実はこの曲。
リメイクと銘打ってはいますが、データが入ったパソコンがつい最近天国に召されてしまったので、結局のところ労働量は新しく曲を作るのと大して変わりませんでした。

本末転倒。



でもアレです。

この曲を最初に作ったのはちょうど去年の今頃だったんですけど、あまり苦労した覚えの無いギターソロが今弾くと全然弾けなかったり、逆に苦労したはずのアレンジがすんなり出来たりと、自分自身の成長や鈍りをはっきり感じることが出来て、たまにはリメイクしてみるのも面白いなーと思いました。



・・・何か今回の日記、そこはかとなく作文っぽいな。





ちなみに。

これ以外にも昔作った初音ミク曲のリメイク作品(音質改善版を含む)がいくつかあるんですが、僕は、作り直した曲には曲名の後に「~●●●~」といった風にすべからく副題を付ける癖があります。

命名のセンスはおいといて、考えるのは意外と楽しいです。
良ければ他のも聴いてみて下さいね。

びぶ古でした。

空色画報。

2011年07月10日 | 宅録関連
久々に新曲をアップしました。

ご視聴はこちらからどうぞ。


今回は、僕が敬愛してやまないオオタニヨシミさんのイラストをイメージして作った曲です。

またまたご本人様にお願いして、動画にイラストを使わせて頂きました。
本当にありがとうございます!!


オオタニヨシミさんと聞くと、アーティスティックで艶やかな和風イラストを思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れませんが、それ以外にも可愛らしくてポップなもの、シンプルで優しげなものなど、魅力的なイラストを数多く描かれています。

美麗なイラストの数々はこちらから見ることが出来ます。
イラストに魅せられた方は是非足を伸ばしてみて下さい。
funarium

それで、前回の曲「繚乱乙女」が和風できらびやかなイメージだったのに対して、今回は可愛らしくてポップなイラストが中心になるようなイメージで曲を作ってみました。

こういうポジティブな曲は作っていて本当に楽しいです。

良かったら聴いてみて下さいね!
びぶ呼でした。






【コメント返信】


●悪の経典#9

名無しさん>
昔からずっと弾いてみたかった曲で、練習がてら弾いてみました。
お聴き頂きありがとうございます。

梅宮雛さん>
お久しぶりです!先日はメッセージ頂きありがとうございます。
加えて僕の駄曲を聴いて頂きいつもありがとうございます。
作り手と歌い手、活動の場は違えどもこれからもお互い頑張りましょう!

ひいなさん>
コメントありがとうございます。
僕の曲を聴いて頂き、とても嬉しいです。
これからも頑張りますのでまた聴いてやってくださいね!


●高校生とは(以下略)

くぁ氏>
彼は翌日以降特に何もリアクションをしてませんでした。
やっぱり僕のせいでしょうか。でしょうねーあっはっは(他人事)。

きなこさん>
ブログ等人の目に触れる場で優しさをアピールするあざとさに定評があるびぶ子です。
僕の駄曲がストレス解消に役立っているとすればとても嬉しいっす。

高校生とは、かくも虚無である。

2011年07月02日 | どうでもいい事
こんにちは。

どうもお久しぶりです。


ここ最近ちょっと曲作りをサボっておりまして、それに伴いブログの更新もサボっておりまして、「やる気もありません」という表題を見事に体現しているbibukoでございます。


連日の暑さのせいでやる気が出ないということにして頂けると幸いです。
まぁ、冬になればなったで連日の寒さのせいでやる気が出なくなるわけなんですが、そのあたりは突っ込まないでおくんなさい。

てなわけで、別に曲をアップしたわけでもない今回の日記は読み物系。

高校時代のアレやコレを気ままに綴った駄文でございます。
長いのでお暇な人だけどうぞ。





【高校生とは、かくも虚無である。】


僕が生まれて初めてラブレターというものを渡した相手は、男だった。

高校2年のとき同じクラスだった奴だ。


・・・はいそこ引かない。
引きたくなる気持ちはもうこれ以上無い位判るけど引かない。
事実を事実としてまっすぐに受け止める勇気を持ちなさい。



えー、このような書き出しにした張本人が言うのも何だけれど、勘違いしないで頂きたい。これには日本海溝よりも深~いワケがあるのです。

それでは言い訳タイム、スタート。



僕は、高校生の頃は(ていうか今も)、モテない男であった。

別に謙遜でも何でもなくて、僕の高校時代の非モテぶりは凄まじく、もし全国非モテ選手権なる大会があれば、地方予選でそこそこの結果を残せたんじゃなかろうかと思うほどである。なぜ全国ではなく地方予選なのかというと、僕にも一端にモテたい男のプライドがあるからだ。

まぁそれはともかくとして、
「もしかして僕の体は女性には見えない細胞で構成されているのではなかろうかッ!?」
と、自身の存在自体を疑うくらいの非モテぶりを発揮していた僕にとって、「女子から人気を博す」という事がもう既に鼻からパスタを食うほどに有り得ない事だったので「女の子とお付き合い」なんてぇのはもう夢のまた夢、空想上の絵空事なのであった。



がしかし高校2年の時、そんな非モテ男子日本代表と言っても過言ではない僕に、思いがけない事件が起こった。



僕はその日、授業が終わるといつものように帰る準備をし、いつものように教室を出て、いつものように玄関へと向かい、いつものように上履きを脱いだ。

が、いつものように上履きを自分の下駄箱に仕舞おうとすると、下駄箱の中が何だかいつものようではないことに気付いた。


自分の靴の脇に、水色の便箋が添えられていたのだ。


この便箋を目にした瞬間、僕の血液中のアドレナリン濃度は通常の3倍くらいにはね上がった。



「こここここここれはもしかしてッ!?」



僕は鼻息を瞬間風速50mくらいに荒くしながらその便箋を手に取った。便箋はてのひらにすっぽりと納まるくらいに複雑に折りたたまれていて、表にも裏にも何も書かれていない。

がしかし、下駄箱に入れられたこんなファンシー極まりない色の紙切れに書かれている内容なんて一つしか考えられない。

「こ、これが噂に聞くこ、こ、こ恋文っちゅうやつかッ!?」

僕は周りに人がいないのを確認してから便箋をマッハ3くらいの速度でカバンに仕舞い込み、マッハ5くらいの速度で近くのトイレにダッシュし、個室に入ってマッハ10くらいの速度でドアを閉めカギをかけた。

震える手で水色の便箋を取り出すと、その便箋からは何か甘く切ないオーラがとめどなく溢れてくるような感じがした。

「ぼ、僕も案外捨てたもんじゃないなぁ・・・。」

はやる気持ちを抑えつつ、恐る恐る便箋を開いてみると、中にはいかにも、
「恋する乙女が書きましたッ!!」
と主張せんばかりの、カラフルなペンで書かれた丸っこい文字が書き綴られていた。

これを見た瞬間僕は、
「もうこれを書いた女子とケッコンしてもいいッ!!」
と思った。

大まかな内容は詳細には覚えていないが、
「突然こんな手紙を出してごめんなさい。私は○組の○○というものです。ずっとあなたが気になってましたので良かったら友達になってくれませんか?」
という感じのオーソドックスなものだったような記憶がある。

この一文を見た瞬間僕は、
「もうこれを書いた女子とケッコンしなければならないッ!!」
と思った。

要するに「お近付きになりましょう」と言ってるだけで別にどうってことはない内容なのだけれど、当時の僕にとっては、女子が自ら僕のほうへ寄って来る事自体がもう一世一代の大事件だったのである。

「苦節16年。長かったなぁ・・・!!」

僕は生まれて初めての異性からのアプローチに興奮し、感涙にむせび、喜びを噛み締めた。僕もなかなかどうして隅に置けないじゃないか。



がしかし。その手紙を読み進めていくうちに、僕は衝撃的な事実に気付き、落胆する事になった。

この手紙の文末に、
「お返事待ってます。K藤くんへ。」
と、書かれていたのである。

そう、この手紙は僕宛ではなかったのだ。

「なんじゃあこりゃあッ!!」

僕は「太陽にほえろ」のジーパン刑事のように絶叫した。

K藤君というのは僕と同じクラスで、背が低くて童顔のくせにクールで成績が良くてスポーツ万能という、ジャンプの人気投票なんかで主役を差し置いて上位に食い込んで来そうなタイプの野郎だった。

おそらくこれを書いた女子は、出席番号が一つしか違わない僕とK藤君の下駄箱が縦に並んでいるために混同し、誤って僕の下駄箱へ手紙を入れてしまったものと思われた。



ぬか喜びじゃないか。
ドッキリじゃないか。
まるでピエロじゃないか。

僕は文末を読んだ瞬間、
「もうこれを書いた女子を殺すしかないッ!!」
と思った。

純粋な男心を弄んだ罪は大きい。


僕はその手紙をワラで作った人形に仕込み、連日連夜実家の裏のお寺の御神木にかつーんかつーんと打ち付けたい衝動に駆られたが、それでまかり間違って何の罪も無いK藤君が死んでしまうといけないので止めておくことにした。



かくして、僕の手には僕宛ではないラブレターが残された。僕は何か他人の秘密を覗いてしまったような、後ろめたい罪悪感に駆られた。自分が悪いわけではないのに何だか理不尽な話である。

「やっぱりこれは返したほうがいいよな・・・。」

ある程度冷静になった僕はそう思った。隣の家への郵便物が間違って自分の家に届いたのであれば、持って行ってあげるというのが一般的な常識というもの。
僕は一度開いたその手紙を元の形に折りたたみ、K藤君の下駄箱へ入れておく事にした。



がしかし。



「こうか・・・?いや、違うな・・・。」

元々が非常に複雑な形に折られていたので、どう折っても上手くいかない。闇雲に折るうちにその手紙はだんだん鼻紙のようにしわくちゃになってきた。

「こりゃあいかんッ!!」

僕はあせって、折っては開き、開いては折りを繰り返した。すると、最初は割とピシッとしていた紙が手汗でだんだん柔らかくなり、トイレットペーパーのように頼りなくフニャフニャのペラペラな状態になった。

「こりゃあますますいかんぞッ!!」

僕はさらにあせって、手紙を振ったりノートで扇いだりして乾燥させたのち、改めて慎重に折り始めた。すると、今度は力を入れ過ぎたのが災いし、あろうことか手紙のはじっこがほんの少し「ぴりッ!!」と裂けてしまった。

「ひえぇッ!!」

僕はもうパニックに陥って、あっちを折っては叫び、こっちを折っては叫んだ。そのたびに手紙には必要の無い折り目が増え、最終的に、
「残念ですが、手遅れです。」
と言わざるを得ないほど悲惨な容態を呈した。

僕はもうヤケクソで、悪いのは間違えたほうだもんね、僕が悪いんじゃないもんねと自分に言い聞かせながらその折り目を隠すためにさらに折って折って折って折った。その結果、元の形とは程遠い非常にコンパクトなサイズの折り紙が出来上がった。

「まぁ・・・破れたとこは見えんし、これでいいか。」

僕は100円玉サイズになった便箋をK藤君の下駄箱へ速やかに投函すべくトイレを出て玄関へと向かった。



僕は誰も来ないのを確認してから下駄箱に問題の品を入れようと、玄関できょろきょろと辺りを見回した。こんな便箋を、しかも男子の下駄箱に入れるところを誰かに見られた日には、僕は明日から全校生徒から白い目で見られる学校生活を送らなければならないからである。

しかし、放課後という事もあって玄関でたむろしている生徒は予想以上に多い。僕は友人を待つふりをして玄関の脇の柱にもたれ掛かって人の流れが途絶えるのを待った。が、待てども待てども全く誰もいなくなる様子は無い。待っているうちにだんだん僕は腹が立ってきた。

「何で僕がかくも人目を忍んでまで恋のキューピッドみたいな真似をしなければならんのだッ!!」

そもそも僕の下駄箱に間違えてこんなものを入れたほうが悪いのである。

ぬか喜びさせられたあげく、実は人違いで、正しい場所に戻しておくことを余儀なくされるなんて、僕はピエロかこのやろうッ!!と怒鳴りたくなっちゃうのも仕方ないじゃないか。僕は問題の品をもうビリビリビリッと微塵に破いてゴミ箱にぶち込みたくなった。

が、やっぱり内容を見てしまった罪悪感もあり、それすらも出来ない。僕はどうしようもないジレンマを抱えたままさらに15分ほど待った。するとようやく人が少なくなってきた。

「よし、今だッ!!」

僕は周りに誰もいないのを10回くらい確認してからK藤君の下駄箱に問題の品を放り込み、そそくさと自分の靴を履いて足早に学校を出た。何とか一件落着である。

がしかし、駅までとことこ歩きながら今までの出来事を思い返すと、やっぱり何だか腑に落ちない。

「何で僕があんなに神経を削ってまで男の下駄箱にラブレターを入れないといけないんだあッ!!」

僕の心の叫びは夕日にむなしくこだました。



全くもう。あの時あれだけ高鳴った鼓動と高ぶった興奮どうしてくれるんだこのやろう。
びぶ虚でした。