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やる気もありません。

bibukoです。音楽関連の云々を色々書いていく・・・予定。

衰退論。

2015年02月17日 | どうでもいい事
ツイッター見てるとたまにボカロが衰退してるだのなんだのっていう呟きが誰かのリツイートで回ってきたりします。

言われてみると確かに数年前と比べて再生数が減ってるような気もする。

自分以外にも「昔ほど再生が伸びなくなった」とぼやく人を見かけたりもする。

でも、個人的には再生数がアホみたいに増えてた時期がそもそも異常だったんじゃないかと思います。

一人で好きなように曲作ってネットに投稿するってのは鼻歌をテープに録音して給食の時間に校内放送で流すのとおんなじようなもんで、

人それぞれ信念はあれど行動原理を突き詰めれば結局のところ自己満足や自己顕示欲といったところに落ち着くわけで、

そんな自慰行為の固まりみたいな鼻歌を聴いてくれる人がいるというのはそれだけでありがたいことです。

衰退だのオワコンだの言われて部屋に並んだ曲作りのための機材が消えてなくなるわけでもなし、衰退論なんて別にどうでもいいわ。超興味ねえわ。

というわけでこれからも好き勝手に曲作って遊びます。

来月くらいに何か上げられたらいいな。



夜露死苦(自己顕示)!!

七月っすね。

2014年07月02日 | どうでもいい事
更新してなさ過ぎて広告出てた。

最近曲のほうもあんまり作ってなくてこっちもほったらかしでした。

ていうか七月ですね。

もう夏ですね。

唐突だけど僕は夏という季節が好きです。

別に花火とかバーベキューとかそういうイベントじゃなくてですね。

何というか太陽の日差しがやたら強いせいなんか知らんけど空の青さとか山の緑とか雲の白さとかがこうコントラストが強くなってはっきり見えるじゃないっすか。

きれいな写真の絵はがき見てるみたいでテンション上がります。

うおーすっげーってなる。


それからあと、日が長い。

夜の八時前なのにまだ西のほうが明るい。

夜の八時なのに明るいとかもうそんなん夜じゃない。

だからって昼ってわけでもないし、夕方って呼ぶには八時は時間的に遅すぎな気もする。

夜昼の区別が付けられないし、これはもう20時って呼ぶしかない。

夏の夜八時はそれくらいすごい。

これが冬の夜の八時とかだったら大変だ。

日が落ちてから三時間。

外なんかアホみたいに暗くなって、しかもめっちゃ寒い。

だから暖房ガンガンにかけて超絶にウダウダする。

冬の夜八時から小一時間超絶にウダウダして九時になったら何かもうめっちゃ眠い。

ご高齢の方だったらヘタしたら飯食って風呂入ってもう寝る。

それどころか一眠りしてトイレに起きるくらいの勢いかも知れん。

その点夏の20時はすごい。

近所でお祭りやってるし行くかーって普通に言っちゃう。

夜九時半くらいまで出店出てるしとか言ってがっつり準備して出かける。

冬の夜九時半とか死んでも外なんか出たくないのに、出来ることならトイレすら行きたくないのに、夏の夜九時半は全然苦にもせずたこ焼きとか焼き鳥とかがっつり食ってスキップしながら歩いて家まで帰れる。

帰ったらもう夜10時くらいになってんのにばあちゃんがスイカ切って待ってたりする。

冬の夜10時にこんな冷たくて水っぽいもんなんか食ったら夜中に何度もトイレに行く羽目になるのに、夏だとおかまいなし。すげえ。

種入れる皿と食卓塩もきちんと準備されてる。

残ったらそのまま冷蔵庫に入れて次の日食えちゃったりする。

つまりそれくらい夏の20時はすごい。

まぁ何が言いたいかというと、近日中に曲をアップするということです。

アップしたらまた詳細を書きますのでよかったらチェックしてみて下さいね。

そんな感じで。

bibukoでした。

ひさびさ。

2014年02月03日 | どうでもいい事
ブログ見たら更新してなさ過ぎて広告出てた。

遅まきながらあけましておめでとうございます。

ここ二ヶ月くらいでちょっと体調崩したりこころの病気したりしたけど生きてます。

ツイッターでは元気です。

以前と比べてだいぶ曲作りのペース落ちちゃったけど、これからものんびりやっていきたいと思います。

そんな感じで。

広告出ちゃってたのでとりあえず更新しました。

今年もよろしくお願いします。

キューアンドエー。

2012年10月19日 | どうでもいい事
こんにちは、お久しぶりです!bibukoです。

最近色々とコレがソレでアレな感じで中々更新できていませんが、皆様から頂いたメッセージから元気をいただいてます。bibukoです。

今日は今までコメントやメールで頂いた質問をざざっと答えさせて頂きましたbibukoです。

「その前にコメント返信しろや!」と色んな人から言われそうですが、すみませんやりますやりますそのうち絶対bibukoです。

ではいきますよー



【楽曲のoffvocal(オケ)はどこにあるのか?】

ピアプロの方にまとめてあります。ご活用ください。
http://piapro.jp/dadabibuko


【ピアプロにもアップされてない曲があるけど?】

offvocal版は、ツイッターやニコニコ動画で「歌いたい!」とコメントを頂いた曲のみをアップしちょります。いまいち人気がない曲は需要がない限り作ってません。
なにぶん面倒くさがりなもので!すいません、へへッ!



【曲が歌いにくいんだけど!】

基本的に僕は人が歌うことを想定せずに曲を作ります。なので曲によっては息継ぎが全く無かったり音の高低差が無駄に広かったりします。そんなわけで歌いにくいのは仕様です。申し訳ござーまっせん!!
ただ、歌う側のことを全く考えず、自分の都合を最優先で好き勝手に音符を配置できるボーカロイドはとても便利なツールだと思っています。楽器は弾けるけど歌は歌えない、だけど歌入りの曲を作りたいという人にはうってつけ!

まぁすごいわジョンこれであなたも今日からロックスターね!
HAHAHAどうだいジェニファーこいつは便利だろう?僕も久々に君のピアノが聴きたいね、ただし、お隣さんに耳鼻科の先生を紹介しなくてもいい程度にね!



【初音ミク以外のボーカロイドは使わないの?】

新しいボーカロイドのソフトを購入し、それの特性を把握するために色々と試行錯誤を繰り返すというのはなかなかどうして面倒な作業なので、今のところそういう予定はございません。それに例えばGUMIやIAを使って曲を作ったとして、「今まで使ってた初音ミクだったらもっと仕上がりが変わってたかも・・・」などと考えてしまいそうなのでこれからも初音ミク一本で参りたいと思います。

とはいえ、もし機会があれば別のものも使うかもしれません。その時はその時ということで。



【使ってる機材を教えろください】

●DTMソフト
・SONAR Home Studio ver.7

今ではこれより新しいのもたくさん出てますが、お金がないし設定も面倒なのでずっとこれです。

●ギター
・Ibanez RG 白いやつ(録音用)
・Ibanez RG 黒いやつ(曲作り用)
・Ibanez RG ものっそい黒いやつ(録音・曲作り・持ち出し用)

アイバニーズは俺の嫁。

●エフェクター
・Line6 POD HD500
・Boss SUPER Chorus
・Ibanez Tube screamer

アンプに繋がない分音は非常にしょぼっちいですが、一人暮らしの部屋で趣味でやってる「宅録」ならこんなもんで十分かなーと妥協してます。

●ボーカロイド
・初音ミク

毎度お世話になります。



【アルバムは作らないのか?】

曲を作るのは好きですが、ミキシングやマスタリングといった作業は苦手だし面倒だし下手くそなので、今のところCDにまとめる予定はありません。それに今までの曲をアルバムに入れるとなると「ここのギターをもう一回ちゃんと録りたい!」「ここのアレンジをやり直したい!」とあれやこれや収拾がつかなくなってしまいそうだし、作った曲は一部を除いてほとんどネットにアップさせて貰っているし、何よりお金取って聴かせるほどのレベルでもなかろう。

でも、もしアルバム作るなら~という体で色々考えるのは楽しいです。

一曲目はコレにして~
中だるみしないように真ん中へんにコレ入れて~
最後はボーナストラックとか入れちゃって~
ジャケットはこんなんで~
アルバム名はあんなんで~

修学旅行前日の女子かと。



【影響を受けた、もしくは好きなアーティストは?】

ポール・ギルバート
天野月子
椎名林檎
陰陽座
Fuzzy Control
the BACK HORN
SHAKALABBITS
Plastic tree
duster3
嘉門達夫

一番影響が大きいのは最初と最後。
鼻から牛乳~



【ミクの声はどうやって出しているのか?】

腐っても僕はギター弾きなので、作る曲はどうしてもギターがうるさいものになります。
なのでボーカルが埋もれてしまわないよう、コンプレッサーとかリミッターとかコーラスとかフェイザーとか、色々とDTMソフトに内蔵されているエフェクターを組み合わせた結果、あんなキンキンした歌声になりました。トラックも五つくらい使います。今はだいぶマシになりましたが、昔作った曲なんてもう耳が痛くて聴けたもんじゃねぇ。

曲のミックスというのは「いかにして要らない音を削るかが重要」なんですが、DTMを始めたばっかの頃の僕はんなこと知るよしもなく「いかに他の音に負けないように主張するかが重要」という間違った思い込みのもとで曲作りを押し進めて行った結果、現在に至りました。

耳にキンキンくるので聴く人によっては好き嫌いがはっきり分かれるようですが、これだけ機械的な音にしてしまえば「いかに人間が歌っているかのように聴かせるか」という作業をまるごと放棄してしまえるのでとってもらくちんです。



【曲はどうやって作っているのか?】

僕は一番最初に「こんなコンセプトの曲にしよう」と、歌詞を考えます。それと並行して「こんな感じのギターが弾きたいなー」と、良さげなギターのリフを考えます。

両方がある程度まとまったらサビのメロディとコード進行を考え、そこに歌詞を当てはめていきます。サビが決まったら他の部分も考えます。

サビとかAメロとか最初に考えたリフなんかのベースラインを決まったそばからDTMソフトで打ち込み、曲の骨組みを作ります。

ボーカルパートを作成し、取り込みます。

ギター録音します。

ミキシング。

出来上がり!


基本的に歌詞をテキトーに考えて、それに合わせてテキトーに鼻歌歌いながらテキトーな曲のメロディを作るのがデフォルトです。



【好きな食べ物は?】

リプトン
甘いもの
鍋もの
そば
うどん
卵焼き


とりあえずこんな感じで。

今後質問いただいたら随時追加させて頂きます。

それでは今日はこれにてドロン。

bibukoでした。

高校生とは、かくも逃げ腰である。

2012年03月12日 | どうでもいい事
こんにちは。

今回は特に曲を作ったわけではございませんが、「曲を作りました、おわり」といった事務的な記事ばっかりになるのもアレなので、高校時代の思い出を綴った駄文でも載せてみようかと思います。

というわけで、暇つぶしにどうぞ。



【高校生とは、かくも逃げ腰である】

確か金曜日の六時限目だったような気がするが、時間割表には「HR」という項目が書かれていた。これはお察しの通り「ホームルーム」と読むが、僕の通っていた高校では金曜六限に限っては「そのクラスでは何をしようと自由な時間」という定義がなされていた。

すなわち、その時間内であればクラス総出で体育館で球技をしようが教室で自習しようが家庭科室で調理実習をしようが文化祭の準備をしようが一向に構わない。一週間で唯一やるべき事を決められていない時間というワケである。

しかしそれはあくまで建前で、一般的な進学校の普通科ではその時間に数学やら英語やら化学やら生物やらと、その週において授業が遅れ気味の科目が常に入っていたので、僕のクラスではHRという時間を有意義なレクリエーションとして使うことは滅多に無かった。

が、ある週、その週のHRの時間が偶然空いていることが分かった。中間テストを終えたくらいの時期だったので先生たちも一息ついて、無理に科目を詰め込む必要がなくなったからだった。



僕のクラスは一同色めきたち、その時間にクラス総出で何をするか喧々諤々と話し合った。もちろん肝心のHRの時間が話し合いで潰れてしまっては元も子もないので、前日の朝と帰りのHR(同じ名前だからややこしいなぁ)の時にじっくりと意見を交わし、その結果、体育館でドッジボールをやることに決まった。

その週のHRは偶然体育館が空いていたので何か球技がやりたい。しかし、バスケやサッカーでは女子と男子の間で大きな能力差が生じてしまうし、バレーやバドミントンはネットを張るのが面倒だ。この際、みんなで童心に返って楽しく遊ぶのもいいんじゃないかということで、満場一致でドッジボールに決定したのであった。



僕は内心しめたと思った。



僕が得意なのは陸上や剣道や水泳など自分自身に挑戦する部類のスポーツで、球技と呼ばれるほとんどのスポーツは非常に苦手だが、例外としてドッジボールだけは得意である。

剣道で鍛えた動体視力で絶対ボールには当たらない自信がある。小学校の時、敵の投げるボールをことごとくかわし続け、先生に、

「お前は忍者みたいな奴だな。」

と言わしめた過去を持つ僕にとって、今回のドッジボールはクラスの女子どもにいいとこ見せるチャンスである。

まぁ今にして思えば、敵が渾身の力で投げたボールをいともたやすく「ぱしッ!!」っと涼しい顔をしてキャッチするほうが、ただ単にボールから逃げるより100倍はカッコいいのだが、当時の僕は、

「とにかく避けて避けて避けまくって、最後までコート内に残れればカッコいい!!」

と信じて疑わなかった。なんというか、高校生らしからぬ幼稚極まりない発想である。



さて、その週の金曜の六時限目。僕のクラスの面々はみんな体操服に着替えて体育館に集合した。ドッジボールなんて小学校以来だと、みな楽しそうな雰囲気である。

ボールはバレーボールを使用する。バレーボールというのは、大きさや弾力性どれをとってもドッジボールには最適である。テニスボールではちょっと小さすぎてキャッチしにくいし、サッカーボールだと必ず投げるのではなく蹴ってぶつけようとする輩が現れあたかもイジメの現場のような状態を呈するし、意表をついたところでピンポン球ではいくら思いっきり投げてもヘタレな軌道を描くばかりで「ナメとんのかワレ」的な雰囲気になっちゃうし、バスケットボールなんか使った暁には骨や臓器に対して深刻なダメージを与えかねない。よって、ドッジボールにはバレーボールが適しているのである。


かくしてドッジボールが始まった。事前に2つに分けられたチーム内で相談して内野と外野を決め、試合開始である。

男子と女子がごっちゃになったチーム編成なので、至るところで、

「きゃあッ!!」
「いや~ん!!」
「いた~いッ!!」

などとかしましいことこの上なく、僕は図らずも鼻の下を通常の5倍くらい伸ばしてしまった。がしかし今回は僕の鼻の下の面積ではなく俊敏さをアピールしなければならない。

僕は飛んでくるボールをひたすらかわし続けた。

もしかわしたボールが、僕の背後に隠れていた物凄い美人で気立てはいいけどちょっと運動の苦手な、だけどまたそこがイイ可愛らしいクラスメイトの女の子に当たってしまえば、僕はカッコいいどころか大ヒンシュクを買ってしまうことになるが、残念ながら僕の後ろに、

「きゃあッ!!」

などと、物凄い美人で気立てはいいけどちょっと運動の苦手な、だけどまたそこがイイ可愛らしいクラスメイトの女の子が隠れてくるなんてことは無かったので、僕は安心してボールを避け続けることが出来た。ドッジボールは漢字だと「避球」と書くので、無理をして大して可愛らしくもない女子をかばう必要は無いのである。



そうこうするうちに、内野の人数がだんだんと減ってきた。特に女子は女子同士で固まっているために、ストラックアウトでいう「2枚抜き」「3枚抜き」の如くボールがヒットし、気付いた時にはコート内には僕を含め10人ほどの男子しかいなくなっていた。

敵コートに残った男子のほとんどはサッカー部やバスケ部で、

「スポーツなら何でもいけるぜ。」

と、球技大会の時なんかには女子の視線を独り占めするような奴ばかりであった。彼らと渡り合うには一筋縄ではいかない。

がしかし、こういう逆境こそ、すなわち見せ場である。僕は運動部の連中が物凄い勢いで投げてくるボールをひらりひらりと見事にかわした。その身の軽さたるや牛若丸と評しても過言ではない(過言か)。

「俺って今ちょっとカッコいいんじゃねッ!?」

僕はボールを避けながら思った。風になびく柳の枝のような身のこなしでボールの猛攻をものともしない俺。コレをカッコいいと言わずに何と言うのか。僕は外野で待機している女子の方へちらりと目をやった。

すると何と一部の女子が、僕に対して一様に熱い視線を送っていた。僕は一瞬、

「ドッジボールが得意で良かったッ!!」

と、剣道をやっていた自分自身を抱きしめたくなった。

がしかし、同時に何かその視線に違和感を覚えた。何だか、目をハートにした状態での、

「素敵・・・!!」

てな感じの視線ではないのである。何というか、何かしら別の期待を抱いた好奇の視線とでも言うべきか。



「これって・・・当たるのを期待されてんじゃねぇのか!?」



次のボールが飛んできた時、僕はそう確信した。僕がボールを避けた瞬間その女子は、

「あぁッ!!」

と、悔しそうに地団太を踏んだのである。僕は愕然とした。

僕は今までの頑張りが無駄だった事を悔やむと同時に、その女子の首根っこをひっ掴んでアルゼンチンバックブリーカーをお見舞いしてやりたくなったが、襲い来るボールをかわすのが精一杯で、そんな余力はとてもじゃないが無い。

当たるのが期待されているのにずっとかわし続けるなんて何だか空気読めない奴みたいだが、僕は当初の「とにかく避けて避けて避けまくる」という初志を貫徹すべく、ボールを避けて避けて避けまくった。傍から見れば完璧に「空気の読めない奴」である。


するとやがて担任の先生がコレはラチがあかんと思ったのか、ボールを増やした。人数が少なくなってからは2つのボールでやっていたのだが、あまりにも僕が空気の読めない行動をするので、ボールは2個から10個に大幅増量し、コート内に残っている男子どもは外野から総攻撃を受けることになった。まるでイジメである。

そしてとうとう、恐れていた悲劇が起こった。

僕は足元に飛んできたボールをジャンプで避けた。しかし、空中に飛び上がった瞬間に二つ目のボールが飛んできた。そしてそのボールはあろうことか、男にとって一番当たってはいけないところにヒットした。



僕はこの瞬間、ワンピースの単行本30巻、主人公のルフィに攻撃が効かない事を悟った悪役「神・エネル」のような表情になった。

分からない人のために別の言い方をすると、僕はこの瞬間ケンシロウに秘孔を突かれたザコ敵のような表情になったということである。

もしかすると、孫悟飯に追い詰められて自爆する時のセルのような表情をしていたかもしれないし、あるいはムンクの「叫び」のような表情になっていたかもしれない。


とにかく、ボールを受けた瞬間、僕の下腹部にこの世のものとは思えない鈍痛が走った。

女性の方には分からないかもしれないが、これは本当の本当に、シャレにならないほど痛い。中世ヨーロッパの拷問じゃないかと思えるほど痛い。のた打ち回ることすら出来ないほどの痛みである。ひょっとしたら地獄の方がまだマシなんじゃないかと思えるほどの激痛である。


僕はそのままコート上に崩れ落ちしばし鈍痛と戦う羽目になった。同時に、頭の中で今までの人生で楽しかったことや悲しかったこと、初恋の人の顔や失恋の瞬間などが走馬灯のように巡っては消えていった。

「人生って・・・苦ぇもんだなオイ」

何とか少し痛みが回復してから、僕は嗚咽を漏らしながらよろよろとコートの外へ出た。僕がコートを出て行くその様はまるでバイオハザードに出てくるゾンビのようだったらしい。

ちなみに僕にボールが当たることを期待していた女子のほうを見ると、彼女はすごく楽しそうに笑っていたので、僕は彼女の首根っこをひっ掴んで弱火であぶって八代亜紀に食わせてやりたくなったが、この痛みに耐えるのが精一杯で、そんな事をする余力はとてもじゃないが残っていない。

ひらりひらりとボールを避け続けた結果、あろうことかクリティカルヒット。しかもクラス全員の前でである。牛若丸形無しである。大失態である。無様である。ミジメである。ミゼラブルである。

コート脇に腰掛けると程なく友人が大笑いしながらやってきた。

「だっはっはっはっはっはッ!!お前、最ッ高!!」

そう言いながら友人は僕の背中をバンバン叩いた。皮肉にも背中を叩かれたことで肉体的な痛みは若干和らいだ。

がしかし、この時に受けた精神的な痛みは今もって消えることはない。
まぁ自業自得なんだけど。