□作品オフィシャルサイト 「アーティスト」
□監督・脚本 ミシェル・アザナビシウス
□キャスト ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー、
マルコム・マクダウェル、ミッシー・パイル、ベス・グラント、エド・ローター、ジョエル・マーレイ、ケン・ダビティアン
■鑑賞日 4月7日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
<感想>
いよいよ本年度アカデミー賞で主要部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞)を
受賞した待望の作品を観た。 無声映画を日本作品でも観たことがあるし、古くは
チャーリー・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドの作品も観たことがあった。
フリッツ・ラング監督が1927年に公開したモノクロサイレント映画を、1984年にジョルジオ・モロダーのプロデュースで
一部カラー化し、再編集され公開された『メトロポリス」は劇場で観たことがある。
舞台は1927年のハリウッド。
大スターであった俳優のジョージ・バレンタイン(ジャン・デュジャルダン)は、まだ駆け出しの若い女優
ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)と出会い、彼女と恋に落ちる。
時代は映画産業も無声映画からトーキー映画への過渡期。
時流に乗れず、自分がスターダムにのし上がった無声映画に固執し続けるあまり、彼はどんどん落ちぶれていく。
その一方でペピーは、逆に右肩上がりでスターダムを駆け上がっていく。
モノトーンの映像や、言葉なき二人の恋の行方や、ジョージの栄光と挫折。
それは不思議に色彩のない、言葉のない世界で不思議に二人の一挙手一投足に引きこまれていく。
つまり、これはCGに3Dにと、目が肥えた、だけどシンプルさに魅力を感じつつある、
映画慣れした人たちへの挑戦状のような作品だったのではないだろうか・・・。
当然の時代に即したモノトーンの無声映画ではなく、現代に置換して、
新たに作り出された手作りの新しい映画だと思えるのだ。
そこに、十分に卓越したダンスや、大人のしぐさや色気をトッピングして、
誰もがいつのまにか映画の中に浸透してしまう。
ただ、人によって泣けたり泣けなかったりと、分かれた意見は出るかもしれない。
僕にとっては残念ながら泣けなかった映画に入ってしまった。
二人の紆余曲折よりはむしろ、長らくジョージのお抱えドライバーであった
クリフトン(ジェームズ・クロムウェル)が、その職を解かれてしまい、長く外で
待ち続ける姿がどうにも悲しかった。 逆にアル・ジマー演じるジョン・グッドマンは
キー・パーソンで効いていたように思った。 最初、ジェームズ・クロムウェルが
スクリーンに映ったときに、よく見かける役者さんだと思ったが、
終わってから思いだした。 そうだ『ベイブ』の牧場主だった(笑)
最近、昔良く観ていて好きだった女優さんたちが結構スクリーンに戻ってきている。
この映画でもジョージの妻ドリス役を演じたペネロープ・アン・ミラーがその一人だ。
『レナードの朝や』『キンダーガーデン・コップ』、『カリートの道』など、好きだった。
先日観た『マリリン 7日間の恋』に出ていたジュリア・オーモンドもそうだったが。
でも、一番だったのはやはり犬のアギー(ジャック)だなぁ~
彼(彼女?)が一番の名脇役だったような(笑)
この映画、もし作品としてしっかり役者さんたちがしゃべっているセリフを録音して
あるとしたら、ぜひ、セリフ入りの作品として観てみたいものだ。
> 現代に置換して、新たに作り出された手作りの新しい映画...
実は、曲も入っていれば 音も声も 入っているんですョね
かなり好きな作品です。
ところで、泣く・泣かないでいうと。「泣く映画。っていう認識は 全くありませんでしたが、
大詰めでは ちょっと じわぁ~~っと来ましたョ。
> 役者さんたちがしゃべっているセリフを録音してあるとしたら、
> ぜひ、セリフ入りの作品として観てみたい...
そこは ちょっと意見が違う
>実は、曲も入っていれば 音も声も 入っているんですョね かなり好きな作品です。
そうでしたね^^
独特のトラディショナルなミュージックでした!
>ところで、泣く・泣かないでいうと。「泣く映画。っていう認識は 全くありませんでしたが、大詰めでは ちょっと じわぁ~~っと来ましたョ。
そうでしたか^^
ま、回りの映画評論家がやたら泣けるなんて言ってましたから(笑)
>> ぜひ、セリフ入りの作品として観てみたい...
>そこは ちょっと意見が違う
ま、そこは十人十色ということで(汗)?!
私としては、意見も感想も それぞれ違って当たり前と
思っているので、否定したり 非難したつもりは、
全くないんですよ(^O^)
いろんな感想や意見を交わし合うのって、私は好きですけど
>ごめんなさい。私としては、意見も感想も それぞれ違って当たり前と思っているので、否定したり 非難したつもりは、全くないんですよ(^O^)
ん、全然気にしてないですよ(笑)
僕のレビューは独断と偏見に満ちてますので(汗)
>いろんな感想や意見を交わし合うのって、私は好きですけど
そこは僕も同じです^^
アタシも泣くんですよ。
ぺピーの優しさやら、アギーの健気さやら、ジョージの嘆きやら、後半はほとんど決壊状態で見てました。
それはともかく、ストレートに伝わるロマンスってのが、やけにドンぴしゃりで、最近足りないものを見せてもらった気分になりました。
ありがとう!と言いたいくらいの気分です。
>おお泣きでした。 アタシも泣くんですよ。
あらら、泣かない人って言ったことありましたっけ羽?
>ぺピーの優しさやら、アギーの健気さやら、ジョージの嘆きやら、後半はほとんど決壊状態で見てました。
そうでしたか。
それぞれに涙腺の緩み方が違うんですね!
>それはともかく、ストレートに伝わるロマンスってのが、やけにドンぴしゃりで、最近足りないものを見せてもらった気分になりました。
ありがとう!と言いたいくらいの気分です。
そこは僕も同様です。
涙はそんなに出なかったですが、
忘れていた何かを思い出したような気がしました!
味わいのある作品でした。
ラストの演出は、今の時代ならではのようでした。
ではでは☆
私もクロムウェルさんに一番ジンとしました。
主演のジャンはクラシックな雰囲気と軽快なパフォーマンスではまり役でしたね。
観た直後は若干の物足りなさがありましたが、このシンプルさがいいんだろうなとも思います。
>味わいのある作品でした。
そうでしたね^^
>ラストの演出は、今の時代ならではのようでした。
あの演出があるなら、
本当に演じていた肉声での映画を観てみたいです^^
>私もクロムウェルさんに一番ジンとしました。
ちょっと胸が締め付けられました。
>主演のジャンはクラシックな雰囲気と軽快なパフォーマンスではまり役でしたね。
そうでしたね^^
当時の役者さんの色を上手く出していました!
>観た直後は若干の物足りなさがありましたが、このシンプルさがいいんだろうなとも思います。
派手さや手が込んでないシンプルさが
この映画のいいところだと思いました。