私の日記帳

主に趣味の旅行やダイビングのことを記していましたが、
このごろは母の思い出日記のようになっています。

クロホシイシモチ Apogon notatus

2007-09-22 | 旧ブログ

スズキ目テンジクダイ科
テンジクダイと並び、日本でよく知られた種ネンブツダイによく似た魚で、テンジクダイより南の本州中部以南に多産する。こちらは分布がフィリピンまでひろがるが、浅い磯でも採集でき、伊豆では大群がどのシーズンにも観察できる。ネンブツダイと同じくくすんだ赤色に彩られるが、ネンブツダイにある黒い縦縞はない。目の上から吻にかけて、正面から見るとV字の模様が見られる。
なお、これらのテンジクダイ類を和歌山では「ホタルジャコ」と総称する、と宇井縫蔵が「紀州漁譜」に述べ、さらに次の逸話を記している。「・・・・・これはこれ等の魚を料理してその骨や頭などを暗中に置くと光るということから出た名であるらしい。(中略)これはそのものに付着せる発光バクテリアのためであることは申すまでも無い。」大正の終わりごろ、湯浅町の料亭で、はばかりに行った芸妓が悲鳴を上げ、光る化け物が便器の底にいると騒いだ。翌朝調べると、それは帳場のものが捨てたホタルジャコの骨や頭だったという。

観察場所---和歌山県白浜町
天気-------快晴、気温32度

最新の画像もっと見る