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言の葉辞典 『花』

2023-09-01 21:00:00 | 言の葉/慣用句

 ■花

 “花”という言葉の語源、意味について調べました。

 《意味》

 花とは、種子植物の生殖器官。
 葉の変形である花葉、茎の変形である花軸から成る。
 ある時期に開き、多くは美しい色や香りを有する。

 《語源・由来》

 花の語源は、

 ・美しく目を引くことから物の突き出た先の部分を意味する「端(はな)」とする説。

 ・開く意味の「放つ」の「はな」とする説。

 ・「葉」に接尾辞の「な」が付いたとする説。

 ・「早生(はやくなる)」の意味。

 ・「春成(はるなる)」の意味など諸説あります。

 ・植物学的に花は葉と茎の変形したものであり、特に目を引くのが葉の変形した花びらであることから、「葉」に接尾辞の「な」が付いたとする説が有力と思われ、これに「端(はな)」の意味が加わっていることも考えられる。

 平安初期まで花は主に梅の花を言い、平安時代後期から桜の花を言うようになった。
 以降、日本を代表する花は桜となっている。

 漢字の「花」は、つぼみが開き咲いて散るという、植物の部分の中でも著しく姿を変える部分であることを表して、草冠に化けると書く。
 漢字の「華」は、芯がくぼんで丸まった花を表したもので、元は別字であったものが混同され、花と同様の意味で用いられるようになった。
 「豪華」や「華がある」など、「花のような」といった形容詞的な意味を含んで用いらることが多くなったことから、現在では漢字を使い分けるとすれば「花」を植物に対して用い、「華」を形容的に用いるのが一般的となっている。

 〔情報元 : 語源由来辞典     
     https://gogen-yurai.jp/〕


 花(はな、華とも書く)。
 花卉-かき=漢字制限のため、「花き」と書かれることが多い)とは、植物が成長してつけるもので、多くは綺麗な花びらに飾られる。
 花が枯れると果実ができて、種子ができる。
 多くのものが観賞用に用いられる。
 生物学的には種子植物の生殖器官である。
 また、植物の代表的器官として、「植物(種)」そのものの代名詞的に使われることも多い。
 植物の花を生花(せいか)、紙や布・金属などで作られた花を造花(ぞうか)という。

 《生物学的「花」》

 花の定義 編集 花は雌蕊や雄蕊を含む(ないものもある)、一個の有限の茎頂に胞子葉(花葉)と不稔の付属物などから構成された、種子植物の生殖器官である。

 しかし、その厳密な定義については複数の考え方が存在する。

 1.被子植物の生殖器官を花とする考え方

 2.胚珠のある生殖器官を花とする考え方(被子植物と裸子植物)

 3.生殖器官が密集したものを花とする考え方

 花は、胞子葉が枝先に固まった構造から生じたと見られるが、この意味を広く考えれば、普通の被子植物の花以外に、裸子植物における松ぼっくりなどの元になる構造や、さらにはスギナの胞子葉であるツクシのようなものまでが花と言えてしまう。

 2は、松ぼっくりまでは花だというもので、
 3は、ツクシも花だという立場と言える。
 1はアメリカの研究者に多く、2はヨーロッパの研究者に多い。

 19世紀は3の考え方が主流だったが、現在では一番合理的とされる2が主流になりつつある。

 ▼構造

 花全体の構造は、1本の枝に、先端の方から大胞子葉、小胞子葉、不実の葉が並んだ構造が、ごく短くつまったものと見なせる。
 典型的な花は、枝から伸びた柄の先につき、中心に雌蕊をもち、その周囲を雄蕊が囲む。
 その周囲には、花びらや萼などが配置する。
 雄蕊では花粉が作られ、雌蕊には胚珠が入っている。
 この両者の働きで種子が作られる。
 裸子植物においては、雌雄異花が普通で、軸を中心に胞子葉由来の鱗片状の構造が並んだ形を取るのが普通である。
 被子植物では、花びらや萼といった装飾的な構造が多数加わることが多い。
 したがって、その構造は中心に大胞子葉由来の雌蕊、その外側に小胞子葉由来の雄蕊、そしてその外側に葉由来の花弁、そして一番外側にやはり葉由来の萼が取り巻くという形になる。
 花弁、萼はまとめて花被と呼ばれる。
 ただし、すべての花がこのような構造を持っているわけではなく、花びらや萼などがない花も多い。
 特に、風媒花などでは、花びらの欠損や退化が見られるものが多い。
 イネ科の場合このような花を小穂という。
 1つの花に雄蕊と雌蕊を備える花が多いが、どちらかだけを持つ、雌雄異花のものもある。
 雄蕊と雌蕊が両方備わっていても、片方が機能していない例や、どちらかが先に熟し、同時には熟さないようになっている例も多い。
 花の配列状態を花序という。花序は花によって異なるが、ある一定の方式に沿って並ぶ。
 苞は、花や花序の基部につく葉のことをいう。包葉ともいう。
 通常は、小型であるが花弁状になるものもある。

 ▼花の進化

 種子植物がシダ植物から進化するに伴い、雄蕊は小胞子のうをつける胞子葉が、雌蕊は大胞子のうをつける胞子葉が各々変化してできたと考えられる。
 また、花びら、萼も葉が起源のものと考えられる。
 被子植物の花が、どのようにして進化したかについては、大きく2説がある。

 1.1雄蕊1雌蕊1花被1の花を原始的なものと見なし、次第に複雑な構造のものが出現したとする説で、新エングラー体系の根拠となっている。

 2.軸を中心に多数の雄蕊、雌蕊、花被が螺旋状に並んだ花を原始的なものと見なし、次第にその形が整理されてきたと見なすもので、クロンキスト体系はこれを基礎とする。

 ▼生殖様式

 花粉により受粉をさせ、生殖を行う。受粉の様式は、花の構造により自家受粉と他家受粉に分けられる。
 通常、他家受粉が起きることが望ましいので、種類によっては自家受粉を妨げるような仕組みが見られる。
 例えば、雄蕊と雌蕊のどちらか先に成熟するようになっているのもそのひとつである。
 どちらが先かで雄性先熟または雌性先熟とよばれる。
 また、花粉はそのままでは移動できないため、受粉を行うためには何らかの媒介が必要となる。
 おもに媒介者となるのは風と動物であり、風が媒介するものは風媒花と呼ばれる。
 動物が媒介するものはその媒介者によって虫媒花・鳥媒花・コウモリ媒花などに分かれる。動物媒の中では特に虫による媒介が多い。
 最も古い媒介方式は風媒であるが、のちにより確実性の高まる動物媒が発展した。
 しかしながら冷帯地域においては単一樹種による樹林が多いことや媒介者となる動物の不足から、再び風媒に戻るものが多く、かなりの樹木が風媒花となっている。
 逆に媒介動物の多い熱帯地域においては動物媒が圧倒的で、熱帯樹木の95%を占める。
 風媒と違い、虫や鳥など動物に受粉を媒介させる場合、花に動物を引き寄せる必要があるため、多くの花は蜜腺から蜜を分泌し、動物に花を訪れるようにさせる。
 こうした蜜食動物にとって花の蜜は重要な食料であるが、他に花粉そのものを食糧とする昆虫も多く存在する。
 また、ナツメヤシなどの一部作物においては、人間の手で花に花粉を塗りつける人工授粉が行われているが、これは人間も花粉媒介者となっていることを示している。

 ▼花が美しいわけ

 花は人目を引く魅力がある。
 一般的な概念の花は、それ以外の部分が緑などの地味な中にあって、それとは対照的に鮮やかな色合いの花弁などを並べてよく目立つようになっている。
 これは、そもそも花の存在が、他者の目を引くことを目的としているからである。
 ただし、本来はヒトの目ではなく、昆虫や鳥などの目を引くためのものである。
 顕著な例としてミツバチの可視領域は紫外線を含み、ミツバチの目で花を見ると蜜のある中央部が白く反射する花がある事などが知られる。
 これは、植物が固着性の生活様式を持つため、繁殖時の生殖細胞、具体的には花粉の輸送に他者の力を借りなければならないためである。
 被子植物の多くがその対象を昆虫や鳥などの小動物とし、彼らを誘うために美しい花びらで飾られた花の構造が発達した。
 また同じ目的で、虫媒花の多くは強い香りを持つ。
 その香りは媒介者の好みの香りであるため、人間にとって素晴らしい香りとは限らない。
 また鳥は嗅覚が弱いため、鳥媒花の多くは強い香りを持たない。
 他方、無生物によって花粉を運搬する植物の花は目立つ必要がないため、花の色は地味なもので香りも弱い。
 現生の裸子植物は一部の例外を除くほとんど全てが風媒なので、花弁などを持たない。
 被子植物でもイグサ科やイネ科などは虫媒花から進化して二次的に風媒となったもので、イグサ科では花弁はあるが極めて地味になっており、イネ科では花弁は完全に退化し、開花時にも全く目立たない。

 ▼花の色

 花を発色させる色素は、開花時に細胞内部で酵素を用いた化学反応が起こり生成される。元来花の色は送粉者を惹きつけるために着けるもので、蕾の時には必要が無い。主な色素はフラボノイド・カロテノイド・ベタレイン・クロロフィルのグループであり、総数は数千にもなる。さらに水素イオン指数(pH)や存在するイオンの影響で色が変化する事もあり、多様な色で知られるアジサイの場合はアルミニウムイオン濃度で左右される。
 色素が無い花びらは白く見える。花びらの材質は本来透明だが、中に気泡があるために白く見える。花びらが色素を持たないメカニズムには、作られた色素が別の酵素で破壊される場合と、色素を作る酵素の機能が阻害された場合がある。   
 前者の例は白いキクで、花にはカロテノイドを分解する酵素が存在し、作られた色素が壊される。
 後者にはアサガオがあり、フラボノイドの一種アントシアニンを作る酵素のDNA内にトランスポゾンがあり色素生成を阻害する。
 このトランスポゾンが開花中にDNA上の別な場所に移動すると酵素は色素を作れるようになる。
 これによって一つの花の中に色素がある細胞と無い細胞が混在し、アサガオの模様が作られる。
 トランスポゾンの動き方は一定ではなく、それぞれの頻度やタイミングによって花の模様が異なってくる。
 トランスポゾンを含むアサガオは江戸時代に偶然発見され、品種改良を経て広まった。
 人工的に花の色を変える試みには、品種改良や遺伝子組み換え技術またはDNAを変質させる突然変異の利用などがある。
 品種改良では、色素を作る酵素が無かったり色素を破壊する酵素が存在するため、例えば青いバラや黄色いアサガオなどは作れない。
 他の花から色素をつくる酵素のDNAを組み入れる試みでは、青いバラが生産された例もあるが、pHなど他の条件が異なるため元の花と同じ発色は難しい。

 《文化》

 ▼儀礼と装飾

 花を摘み集めて装飾とする風習は世界中に広く見られる。
 ポリネシアなどでは、花を髪にさして髪飾りとすることも広く行われている。
 茎から切り取った花を切り花といい、これを花を方向をそろえて束ねたものを花束(ブーケ)、組み合わせて輪にしたものを花輪という。こうした花は結婚式や葬儀といった冠婚葬祭における装飾に広く用いられ、キリスト教系の献花や仏教における仏花など、死者を弔うための供え物にも用いられる。
 また花は、贈答品としても一般的なものである。花を贈答品とする場合、見かけの美しさ以外に、その香りを重視する場合もある。
 ヨーロッパやアメリカではバレンタインデーの贈り物には花、とくにバラが多く用いられ、また母の日にはカーネーションが主に贈られるなど、花を贈ることが一般的な祭日も存在する。
 花は装飾に多用され、日本の華道、いわゆる生け花もこの方向で高度に発達したものである。
 また生け花だけでなく、花を乾燥させたドライフラワーも装飾に使用される。

 言語的文化としては、漢字文化圏では「華」と書き日本語には「華やか」「社交界の花」「華がある」などは肯定的表現として用いられている。
 「きれいな薔薇にはとげがある(Every rose has its thorn.There's no rose without a thorn.)」=美人に裏がある、といった外国の慣用句も単純な肯定ではないが、ヒトの感性において美しいと認識する人間を花に例えている。
 強い色彩を持つ観賞用の火薬の爆発に「花火」という字を当てるのは漢字文化圏に共通である(ただし、中国語では「烟火」が主)。
 自然現象によるものとしては、「雪の花」は形状が花に似ていることに由来する名である。温泉の成分が集まることで発生する「湯の花」や、美しい結晶を薔薇の花に譬えた "desert rose (砂漠の薔薇)" など、「花」を美的な存在の代名詞として扱う向きは日本でも外国でも見られる。
 日本人特有の価値観では少し違った意味合いを付けられることもあり、もののあはれなどといった無常観や四季の変化のもとでその儚さが愛でられてきた。それは戦死を意味する「散華」など死にも近似するが、生命力と矛盾するわけでもない。
 短い命であるからこそ、束の間の栄華・華やかさが美しく感じられるということである。これは平家(伊勢平氏)の栄華とその後の没落を描いた古典文学『平家物語』などにも見てとることができる。
 「少しずつ咲いていって全体では長い間を咲き続ける、梅の花」から「いっせいに咲いてすぐに散ってゆく、桜の花」へと「日本人が最も好む花」および「花の代名詞」が移ろったことは、民族特有の美意識の確立を物語る事象の一つにも位置付けられる。
 「様々な花の色」あるいは「色とりどりに咲く花の様子」を日本語では千紫万紅(千紫萬紅、せんしばんこう)と言う。
 日本では、奈良時代から平安時代初期までは中国文化の影響を強く受けて梅の花が、平安時代初期以降は桜の花が最も盛んに愛でられる花であり、日本で花見と言えば一般的にはこれらの花を観賞することを意味する。

 ▼芸術

 花はその美しさから、様々な芸術のモチーフとなってきた。
 すでに古代エジプトの絵画にもスイレンがえがかれており、17世紀のオランダ黄金時代の絵画では静物画の題材として花は非常に好まれていた。
 その後も花が絵画の題材として好まれることには変わりがなく、ゴッホのひまわりなどのような名画も生み出された。詩にも古くから謳われ、洋の東西を問わず数々の大詩人が花を詠んだ詩を作っている。

 ▼信仰と象徴


 石器時代の遺跡からは、葬儀に花を副葬品にするという文化が発見されている。
 また、花は古来よりアニミズムの対象となっている。
 万葉集では頭に花を飾り、花の持つ霊力を我が身のものとする挿頭花(かざし)の風習が歌われている。
 また、平安時代には現在今宮神社で行われるやすらい祭のように、花の霊が及ぼす災いを鎮める鎮花祭が盛んに行われた。
 世界の多くの国において、その国の国民に最も愛好される花を国花として当該国の象徴とすることが行われている。
 正式な国花を制定していない国も多いが、日本のサクラやキクのように非公式に国花とみなされている花の存在する国もある。
 また国章に花の絵柄を用いている国も多く、日本も正式な国章ではないものの、皇室の菊花紋章(十六八重表菊)が事実上の国章として扱われ、パスポートにもデザインは少し変わっているもののこの紋章があしらわれている。
 また、日本政府は桐紋を用いている。

 ▼その他

 世界各地、古今東西の遺跡や壁画においても、花の絵柄は普遍的に見かけられるもののひとつである。文様としても花は多く用いられ、日本の家紋にも花をモチーフとしたものは多数存在する。このほか、硬貨のデザインや切手などにも花の絵柄は多用される。
 花の種類によってそれぞれに意味を持たせることもよくおこなわれ、日本では葬式にキクの花が用いられるというような定番がある。
 また、それをもっと推し進めてそれぞれの花にいくつかの意味を与える花言葉も、19世紀ヨーロッパで盛んになり広まった。
     〔ウィキペディアより引用〕





  「花」 作詞 喜納昌吉

 川は流れて どこどこ行くの
 人も流れて どこどこ行くの
 そんな流れが つくころには
 花として 花として 咲かしてあげたい
 泣きなさい 笑いなさい
 いつの日か いつの日か
 花をさかそうよ

 涙ながれて どこどこ行くの
 愛もながれて どこどこ行くの
 そんな流れを このうちに
 花として 花として むかえてあげたい
 泣きなさい 笑いなさい
 いつの日か いつの日か
 花をさかそうよ

 花は花として わらいもできる
 人は人として 涙もながす
 それが自然のうたなのさ
 心の中に 心の中に 花を咲かそうよ
 いついつまでも いついつまでも
 花をつかもうよ

 泣きなさい 笑いなさい
 いついつまでも いついつまでも
 花をつかもうよ

 泣きなさい 笑いなさい
 いついつまでも いついつまでも
 花をつかもうよ

 〔情報元 : Uta-net〕




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