ましくふ~気ままに福島 見聞録~

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逢瀬町夏出・河内・多田野に見る今の安積疏水(郡山市)

2007-12-01 02:15:06 | 安積疏水
明治年間に造られた安積疏水は、水田の増大による用水不足と用水路の老朽化により大規模な改修工事の必要性に迫られていました。
1970年(昭和45年)に国営安積疏水土地改良事業着工記念祝賀会が挙行され、1872年(昭和47年)には第90回通水記念式とあわせて国営安積疏水農業水利事業の起工式を行い、安積疏水の通水から90年を経て昭和の大改修事業が着工されました。
1982年(昭和57年)安積疏水通水100周年記念式と併せ、国営安積疏水農業水利事業の完工式を挙行しました。
現在の安積疏水は近代化された設備に生まれ変わっています。


↑今回は磐梯熱海からトンネルを抜け、南川頭首工までを訪ねます。山の迫る地域からだんだん平地へと景色がかわり流れが穏やかになっていく様は、まるで子供の成長を見守る親のような気分になりました。(写真ではお伝えできないのが残念です)


↑音を立てて磐梯熱海側から山の中のトンネル水路をぬけ、安積疏水が現れます。


↑逢瀬町夏出(なついで)を通りどんどん流れてきます。左には歴史を感じる分水工がある。


↑藤田川(ふじたがわ)の支流、後庵川(ごあんがわ)と交差する。


↑下に見えるのが後庵川。


↑後庵川への分水工。


↑分水路内部。この時期は水が流れていない。


↑安積疏水から程近い後庵川上流にある後庵川頭首工。ラバーダムになっている。


↑ラバーダム表示。設置年月は昭和53年3月。ブリジストンタイヤ製。


↑膨らんだ状態を見てみたい。東北農政局による看板です。


↑水利使用標識。


↑後庵川頭首工から上流を望む。額取山(ひたいとりやま)が見える。


↑後庵川頭首工から下流を望む。先に見えるのは后奄橋(たいあんはし)。昭和53年10月竣工。


↑后奄橋の先には交差する安積疏水の橋梁が見える。


↑疏水に戻ゆ、現れた第9号分水工。


↑第9号分水工局。


↑ここの分水側は地表に見えない。


↑昭和55年10月竣工の安積疏水に架かる橋の名は、な、な、な、何と!「疏水橋」


↑疏水橋の隣にはある藤田川頭首工の全景。(本当?ここが!?)


↑左の安積疏水が手前へ、右の藤田川が向こう側へと逆方向に流れている。ム、ム、ムッ、不思議!


↑水利使用標識の表示。


↑ここでまたトンネルになって山に吸い込まれていきました。トンネル内部で第2分水路と分岐している。


↑平行して流れる藤田川の上流側も、なかなか絵になる景観。


↑途中、山中にてトンネルから顔を出す安積疏水。


↑どんどん勢いよく流れていきます。(さすがに若い!)


↑伏丑橋(ふしうしはし)の表示。昭和58年11月竣工。


↑反対側には正式名称の「安積疏水幹線水路」表示。


↑もくもくと山間を流れていきます。


↑途中横断するまっ赤に錆びた水管。


↑再びトンネルに入り、逢瀬町河内(こうず)の集落へ向かいます。(このあたりはかなり寂しい)


↑逢瀬町河内(こうず)の県道長沼喜久田線下にて再会、水流が増しているようだ。


↑蛇行しながらどんどん元気に流れていきます。


↑あれれ!?またトンネルです。サヨウナラ。


↑トンネルをぬけたら、やたら立派な明神橋が架かっていました(参道かなぁ?)


↑安積疏水の上に小さな水路が横断していました。


↑逢瀬川(おうせがわ)の手前で安積疏水はトンネルに入ります。サイホンで逢瀬川をくぐる。


↑逢瀬川に架かる橋には「安積疏水管理橋」の文字が。


↑逢瀬川を「安積疏水管理橋」から下流(東側)へ望む。


↑反対に上流(猪苗代湖方面)を望む。


↑逢瀬川を越えたトンネルから、吠えるような水音を立てて流れてくる。(ちょっと怖い)


↑まっ赤に錆びた管が安積疏水の上を横断していた。


↑この先からトンネルになって逢瀬公園の下を通っていきます。


↑逢瀬公園の下を抜けて出てきた安積疏水。


↑逢瀬町多田野(ただの)方面へ流れる安積疏水。貫禄が付いたのか、ゆったりした流れに見える。(勾配の関係ですね)


↑一面水田が広がる多田野地区。途中用水が合流する。


↑第20号分水工。第4分水路。


↑第20号分水工の表示部分。


↑分水した水路が東へ続いていく。(ここは前からよく通っていた道。改めて安積疏水と再認識)


↑第22号分水工。第5分水路。


↑第22号分水工の表示部分


↑稼働したら、とっても力強そうな装置。


↑ここは大がかりな分水工のようだ。


↑真っ直ぐ東に伸びる第5分水路。


↑今回のクライマックス。「南川頭首工」


↑南川と安積疏水の合流地点。(汚れた南川の水が安積疏水に混ざっていく~)


↑「南川頭首工」を東側から望む。


↑南川を「南川頭首工」から下流(郡山駅方面)へ望む。


↑反対に上流(猪苗代湖方面)を望む。


↑「南川頭首工」水利使用標識。

《参考文献》
◇「安積疏水百年史」 発行:安積疏水土地改良区
◇「郡山市水道史」 発行:郡山市水道局
◇「誰にでもわかる安積開拓の話」 発行:歴史春秋社
◇「みずのみち 安積疏水と郡山の発展」 発行:歴史春秋社
◇「郡山市水道90年のあゆみ」 発行:郡山市水道局
◇「安積開拓120年記念 先人の夢に逢う」 発行:郡山市 ほか
◇「国営新安積土地改良事業」 発行:東北農政局 新安積農業水利事業所
◇「安積疏水125年の水しるべ」 発行:安積疏水土地改良区

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