ましくふ~気ままに福島 見聞録~

発見!福島県の名所・旧跡・観光・文化・自然など、地元に根ざした独自の視点で紹介。「旬」の福島を探訪。

こっちは奥州街道 境の明神(白河市)

2008-01-30 01:31:47 | 名所・旧跡
奥州街道だった国道294号沿いの福島県と栃木県の県境には、かつての国境に祀った一対の明神があります。国境の内側に女神を、外側に男神を祀るそうで、関東から見れば内に当たる下野(栃木県)側は玉津島神社、外に当たる奥羽(福島県)側は住吉神社となり、白河側から見ると男神と女神に位置関係が逆になるそうです。(なんとも不思議!祀事に支障はないのであろうか?) また、ここが「白河の関跡」と提唱している岩田孝三氏により、道を挟んで「白河二所ノ関址」碑が建てられています。でも、奥の細道で有名な松尾芭蕉や弟子の曾良は、白河の関跡を訪ねるために、ここから先の「旗宿の古関蹟」まで足を伸ばしています。(境の明神と白河の関は、違う場所にあったと考えていたようです) その100年後に当時の白河藩主・松平定信が旗宿を「白河の関跡」としました。今では白河神社が建ち、男神の中筒男命(なかつつおのみこと)女神の衣通姫(そとおりひめ)が祀られています . . . 本文を読む

丘の上にある アウシュヴィッツ平和博物館(白河市)

2008-01-24 23:43:58 | 観光スポット
ふと、アンネ・フランクのことが頭に浮かび、白河市にあるアウシュヴィッツ平和博物館を訪ねました。ここの“やけに青い”案内看板は、仕事の関係で通っていたので何度も目にしていましたが、気後れして訪れるのは今回が初めてでした。 えらく狭い坂道を登ると、一面に牧草地が広がります。敷地にある2両編成の貨車を横目に、博物館の入口を入ると、そのまま奥へ案内され、20分ほど「絶望収容所 アウシュヴィッツ」のDVDを観ました。重~い気持ちのまま展示品を見て回りました。展示内容は特に詳しくは述べませんが、見終えた後、「何故こんな建物が白河市にあるのだろうか?」と疑問に思いました。が、栃木県から移ってきた事、この建物は古民家を移築してきた事、ここがNPD法人で運営されている事、多くのボランティアの人達によって守られている事が分かると、行政の造った箱物にはない重々しさが、かえって真実を伝えているように感じました。 外にあるオブジェを兼ねたの第2展示室の2両編成の貨車に入るのには、ものすご~く抵抗を感じましたが、それ以上に中に展示されていた当時の子ども達の絵や手紙には、身につまされる思いがしました。 アンネ・フランクに関する物はなかったなぁ、と諦めて車に戻ろうとした時、別棟で「アンネ・フランクギャラリー」があるのに気がつきました。凍えるほど寒い建物に入ると、直視出来ないほど透き通った瞳をしたアンネ・フランクの写真に圧倒されました。 . . . 本文を読む

三穂田町山口に見る今の新安積疏水(郡山市)

2008-01-12 01:11:05 | 新安積疏水
新安積疏水は、国営新安積疏水土地改良事業により1941年(昭和16年)~1965年(昭和40年)にかけて造成されたが、昭和20年代に完成した新安積幹線用水路は老朽化が激しいため、1997年(平成9年)から大規模な国営新安積農業水利事業が着工され、現在も改修作業が行われています。 また、自然環境への配慮から「新安積地区環境配慮検討委員会」を設置し、4名による学識経験者で構成された環境委員(農業土木(景観)、植物、水棲生物、哺乳類)による助言・指導を受け、環境配慮を行っているとのことです。 ※例えば、既設トンネルにおいてコウモリの生息が確認されたので、改修後のトンネル坑口を全て閉塞せず、コウモリが出入りできるよう坑口を一部開放したり、山間部の開水路部では、哺乳類・ヘビやカエルなどの小動物が水路に落下して溺死しないように開水路の改修に当たりコンクリート板による蓋を設置し、蓋の上に一部覆土し左右岸の動物の往来を可能にするなどです . . . 本文を読む

気になる遺跡 神成横穴古墳群(須賀川市)

2008-01-10 18:10:13 | 名所・旧跡
須賀川市から郡山市へ横断する「県道木ノ崎本宮線」のちょうど市境、ここはゴルフ場の東都郡山カントリー倶楽部から続く丘陵地になっており、その南斜面にそって神成横穴古墳群(かんなりよこあなこふんぐん)があります。 この遺体埋葬用の穴の中からは、副葬品として鉄鏃(てつぞく)・釘(くぎ)・土師器(はじき)・須惠器(すえき)の他に、中世の板碑(いたひ)も発見されたことにより、7世紀後半の古墳時代後期(約1,300年前)から14世紀にかけての長い期間、利用されていたことが分ったそうです。 そもそも、この場所の地下を通した新安積疏水仁井田幹線工事に伴って発掘調査され、1963年(昭和38年)に須賀川市の指定史跡となりました。 . . . 本文を読む