ましくふ~気ままに福島 見聞録~

発見!福島県の名所・旧跡・観光・文化・自然など、地元に根ざした独自の視点で紹介。「旬」の福島を探訪。

こっちは奥州街道 境の明神(白河市)

2008-01-30 01:31:47 | 名所・旧跡
奥州街道だった国道294号沿いの福島県と栃木県の県境には、かつての国境に祀った一対の明神があります。国境の内側に女神を、外側に男神を祀るそうで、関東から見れば内に当たる下野(栃木県)側は玉津島神社、外に当たる奥羽(福島県)側は住吉神社となり、白河側から見ると男神と女神に位置関係が逆になるそうです。(なんとも不思議!祀事に支障はないのであろうか?)
また、ここが「白河の関跡」と提唱している岩田孝三氏により、道を挟んで「白河二所ノ関址」碑が建てられています。でも、奥の細道で有名な松尾芭蕉や弟子の曾良は、白河の関跡を訪ねるために、ここから先の「旗宿の古関蹟」まで足を伸ばしています。(境の明神と白河の関は、違う場所にあったと考えていたようです)
その100年後に当時の白河藩主・松平定信が旗宿を「白河の関跡」としました。今では白河神社が建ち、男神の中筒男命(なかつつおのみこと)女神の衣通姫(そとおりひめ)が祀られています。

補足:交通量は少ない道沿いにありますが、木が生い茂る峠道の頂上は薄暗く、道幅も狭く見通しも悪いので見学にはかなり注意が必要でしょう。


↑下野(栃木県)側にある玉津島神社。


↑奥羽(福島県)側にある住吉神社。


↑白河市教育委員会による「境の明神」説明。


↑これより白河領の碑。


↑県境付近。この先は栃木県。(歩道もないので歩行に注意が必要)


↑「白河二所ノ関(白河の関)址」碑。昭和57年5月建立

最新の画像もっと見る

コメントを投稿