朝ごはんの話

ステキな主婦の私はね、

今朝も家の周りの、

ど根性雑草を抜いたり、

ごみステーションの掃除をしたり、

ご近所さんに挨拶したりしてたの。


いやぁ、

ステキな主婦やわ。


ほんでな、

朝ごはんとかな、

夫が起きる時間に合わせて、

着席すると同時に焼きたてのパンや、

ちょっと冷めたコーヒー、

半熟卵のベーコンエッグを出したいねん。


２階の寝室の戸が閉まる音がして、

トイレの流す音がして、

自分の部屋で着替えをすませて、

顔を洗って髭をそって、


さぁ！

今！

ってね。


が、

しかし、

だ。



「わぁ！セロー！かわいいなぁ♪」



うちの夫は、マイペース。

毎日同じ行動をせぇへん。


猫がかわいかったら写真とるし、

髭そりに時間かけるときあるし、

季節の変わり目は仕事の服でも

鏡の前でファッションショー。


もう、

腹立つったらなくて。


料理は火加減と、

食べるときの温度で、

おいしいおいしくないが決まると、

思うんよね。私は。


案の定、

パン屋で買ったおいしい食パンも、

冷めて固くなって耳を残す。


このパン、耳固い。

そう思い込んでやがる。


もう、

腹立つったらなくて。


夫の出勤時間もいろいろやし、

「もう朝ごはん作らん！

朝ごはんはのびたの係りな！」

と言ってやった。


んなら、

「わかった」

と。


えらい簡単やのぉ。


それから数ヶ月。

ほぼ毎朝、

夫が朝ごはんを用意してくれる。


そしたらどうだ。

パンとベーコンは焦がすし、

卵はほぼ生。


さっきも書いたけど、

火加減は大事なんよ。


細かいことゆうけど、

食パンとコッペパンとでは、

トースターの設定温度違うし、

卵なんかフタすれば余熱でじゅーぶん。


素材がもったいない。


そんな朝ごはんやけど、

毎朝作ってくれてることには違いなくて、

そしたら、いいダンナさんやと言われる。


もう、

腹立つったらなくて。





私はね、

朝ごはん食べるときは、

たっぷりコーヒーが飲みたいねん。


マグカップ３杯分作って、

私は２杯飲みたいねん。


でもな、

夫に３杯分作らせたら、

どうせ、フィルターまでに、

コーヒーの粉、こぼすやん？

３杯分も集中力もたんからな。


だから、

水と粉は、私がセットしてんねん。


そしたら、スイッチいれるだけやん。


やのにさ、

今朝は、コーヒーメーカーの周り、

ベッチャベチャ。

コーヒー粉だらけ。

できあがったコーヒーの中も粉だらけ。


なんでそーなんねん。


どうやら、

ここに、粉いれてますよ、と。

後はスイッチいれるだけよ、と。

アピールするため、

粉が見えるようにしてたんがあかんかったみたい。




こーゆー状態な。


これを、

ちゃんと閉められへんかったみたい。


「急いどったから」




もう、

腹立つったらなくて。




急いどんなら早く起きたらええのに。

起きられへんねやったら早く寝て、

寝られへんねやったら早く起きたらええねん。


朝はたっぷりのコーヒーが飲みたいのに、

今朝はハーブティ。


コーヒーメーカーの周り掃除せなあかんし。

あぁ、もう…


「仕事増やしてすまんね」

と、夫。



もう、

腹立つったらなくて…