coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

きねことセロ

2011-06-02 14:40:37 | 日記
ひさしぶりのいい天気。

只今お客様、0人。


ゆっくりとしすぎた昼下がり。


さて。

本音を書きます。


きねこを保護してから半年間、

きねこに愛情を注ぎ続けました。


きねこはそれに答えるように、

私たちに幸せを与えて続けてくれました。


ゴロニャーゴと甘えてくることもありませんでしたし、

壁や家具をひっかいたりすることもありませんでした。


野良よりマシやろ。

どうせ死ぬならうちで死にぃよ。

それまであったかくしたるやん。


そんな気持ちで連れて帰ったものの、

きねこの性格、仕草、表情に骨抜きにされ、

きねこの存在に癒されていました。


そんなきねこが、死にました。


きねこの命はそう長くないと、

最初からわかっていたはずなのに、

後悔しないよう、100%の愛情を注いでいたはずなのに、

覚悟していたはずなのに、

その『死』はとても受け入れられることではありませんでした。


初めて、

「きねこの『代わり』がほしい」

と思いました。


家族の『代わり』なんているはずないのに、

できるはずないのに、どうしても、

心の隙間を埋めることができませんでした。


私以上にきねこを愛していたダンナがいます。

でも私達夫婦はきねこがいなくなったことで、

悲しみ、泣き喚くことはなく、

きねこの存在の大きさに驚き、

きねこがいてくれたことに感謝をしていました。


ダンナはダンナで、外で出会った猫に、

「うちの子になるかー?」

と毎日ナンパをしていたらしいのですが、

連れて帰ることはなく、

やっぱりきねこの『代わり』なんかいませんでした。


夫婦の会話に「きねこ」の名前が出ない日はありません。

ケータイやパソコンの壁紙もきねこ。

家中にきねこの写真。

玄関を開けるたび、きねこを探してしまいます。


そんな生活が1ヶ月続いた頃、

友人から、

「猫飼える人おらん?」

というメールが。


葛藤が始まりました。


私は今、猫を飼うにはベストな環境です。

猫を飼った経験があって、

猫が十分に遊べる部屋があって、

もしものとき頼れる家族・友人が近くにいます。


でもきねこを亡くした私は、

きねこと同じように愛す自信がありませんでした。

どこかできねこの『代わり』を求めてしまうんではないか。


だけどこれも何かの縁。

なにもここでこの猫を見捨てることもないんじゃないだろうか。


その猫を引き取ることにしました。


だって私、猫好きやし。


それがセロです。

セロはとにかくかわいいです。


セロが家に来てから、

どれだけきねことセロを比べたかわかりません。


そして気付きました。


メスかオスか、とか、

病気か健康か、とか、

そういうことではなく、


きねことセロは違うんです。


セロを可愛がることで、

きねこへの気持ちが薄らいでいくこともありません。

セロは『代わり』でもなんでもありません。


セロなんです。


きねこと同じように愛する必要なんて、

これっぽっちもなかったんです。


きねこにはきねこ、

セロにはセロの接し方があって、

気持ちの持ち方があって、

同じ『猫』でも、

『同じ猫』ではないんです。


そう思えたとたん、

セロがただかわいいだけではなく、

とても愛おしい存在になりました。





全力で甘えてくるセロを、

全力で愛します。