神戸観光

greenと三宮で会い、元町まで歩き、バイバイした後の話。

私は神戸に向かった。

ここまで着て神戸の夜景を見ずに帰れますか。


ルンルルン♪
　ルンルルン♪


おや、ここは楽園。

いつもお世話になってます、楽園。

古着屋さん。


「おーい、雨が降ってきたぞー」

と店員のモジャ男に声をかけた。

「モジャ?!商品濡れるモジャ」

と、モジャいヒゲをモジャらせモジャっていった。


じゃあなと帰ろうと思ったらモジャ男、

「裏にかさあるよ、使うモジャ？」

「小雨だろう？傘なんていらねぇ」

とかっこよくオサラバした。


はい、豪雨。


キャッキャッ！

寒い寒い！


屋根のある歩道橋で雨宿り。

やまぬ！

これ、やまぬ！

あかん、コーナン行こう。


さすがコーナンやわ。

店頭に傘売ってたわ。

みんな片手に傘持ってたわ。

レジ、２つやったわ。

並んでたわ。

後１人で私の番のときに、３台目のレジがあいたわ。

みんなそっちに流れたわ。

みんなスイスイ買い物済ませたわ。

私の前の人クレーマーやったわ。

私、最後やったわ。


雨、やんでたわ…。


いざ、モザイクへ。

とりあえず歩道橋の真ん中に行ってみたけども…



モザイク遠…

どうやって行ったらいいんやろ…

モザイクは見えとんのに道が見えん。

あぁぁぁ…


迷い迷って、なんとかモザイク到着。

海辺を歩いたりモザイクガーデン散歩したり神戸を満喫。


あら、もうこんな時間。

シンデレラはもう帰らなくちゃ。


駅はどこじゃー。


でもねぇ、こうゆうときはどうすればいいのか知ってるんやわ。

前にならえ。

前に女の子が２人。

２人とも１人で神戸を歩いてる。

もう帰るに違いない。

着いていけー


１人脱落。

バイクで来てやがった。

もう１人を必死に追いかけた。


思わぬ方向に彼女は曲がっていった。

なんかようわからんお店。


そうね、そうね、これからは違う道を歩みましょう。

自分を信じて歩くの。


人ごみにまぎれて、気付けば家の最寄駅。


楽しかったー

電車でＧＯ！

日曜、夜。

食後のお茶の時間。

green「小旅行行きたぁい！」

Ｎヵ「電車でもいいやんな！」

私「えー電車キラーイ…」


私は電車がキライ。

満員で降りたい駅で降りられへんかったらどうしよう。

降りたくなくても降りる人のために電車外に出た瞬間、

電車が発車したらどないしよう。

持つとこなくて電車揺れて転んだらどうしよう。

酔っ払いがからんできたとき、助けてくれる電車男がおらんかったらどうしよう。

めっちゃ臭い人が隣に来たらどうしよう。


ちょっと考えただけでゾッとする。


翌日、月曜。

私は駅のホームにいた。


乗るんかーい！


この日、greenと三宮で約束をしていた。

もちろん、小旅行とは別。


最寄駅は各駅停車しかとまらない小さい駅。

私はほくそえんだ。


満員なワケあらへん。

平日の真昼間や。

よゆー。


トロトロとガラガラ普通電車がホームにやってきた。


ほぅらね、座っちゃうよ。

私、お年寄りちゃうけど、座っちゃうからね。

ガ～ラガラやもんね。


ホラよっと。


快適快適。

三宮なんてすぐやな。

こんなんやったら小旅行、電車で行ってもいいかもね。

ルンルン♪


〈…だよー……だよー…〉


あれ？

なんか聞いたことある声がする。


!!!!!!!!!!


私のケータイや！

私のケータイの着信音、greenだけボイス。

録音機能を使ってgreenにしゃべってもらったんやった。


〈gっreenだよー
　gっreenだよー
　電話なってんちゃーん
　とったらええわ
　早く早く、早くー〉


ってな…。

まぁ、テンションの高いこと。

周りの人にもしっかり聞こえたわ。


焦ってマナーにした。

電車に乗るときはマナーモードにするのをお忘れなく。


恥ずかしいなぁ。

お！次は須磨駅や。


電車乗らんけど、知ってんねん。

須磨駅は快速電車に乗り換えれるねんで。

着信音聞かれた車内で寝たフリも、もう終わり。

乗り換えてやるわ。


《次はー須磨ー須磨ー。この電車は快速の待ち合わせはございません》

なんでー？

《神戸・三宮にはこの電車が早く着きます》

だろうなー。