現在、火星のマッピングデータが集積されつつあります。
これは、最高で25センチメートル/ピクセルの解像度です。
つまり、衛星データから小型乗用車を識別できるようなものです。
グーグルアースなどでは、至極当たり前の映像になりますが、火星の衛星データではここまで識別できていませんでした。
しかし、2006年に火星の周回軌道に入った火星調査衛星では、より詳細に火星を分析するためにマッピングデータを作っています。
今回のビデオは、前回の「青い火星」の近くを地上10メートルで「歩いて」見たように作っています。
途中から様々な角度で見るために上空を飛行するようにしました。
今まで見ることができなかった火星の映像かもしれません。
西カンドル・カズマ底部にある岩壁の四角張った洞窟のようなものは、近くの丸い様なものがハッキリ見えることから、無理なデータ拡大で生じるピクセルの出現ではないと言えます。
なお、この高解像度の映像は、白黒データをさらに向上させて識別しやすいようにセピア調に仕上げています。決して、火星表面に偽装しているのではありません。
この映像を持って、火星人が存在するというような超エイリアン的な発想の証拠にしないように願います。参考にするには、構いません。
留意すべき点としては、ここが火星大渓谷の底に位置するということと、最近のデータ解析でこの近辺に現在も水を含有する物質が存在するということ、以前にこの近辺に流動水が存在した可能性が強いということです。
「太陽系探査ビデオ 火星を『歩く』・火星の莫高窟?との遭遇」
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