細切れのデータをつなぎ合わせてスピリッツの見た最初のパノラマ眺めが、だんだん形を成しつつあります。
一つ一つのデータを機械的に変換しているために、つなぎ画像で色のバランスが崩れていますが、これは、カラー合成での各画像の明暗調整不足によります。
こうして、ひとつのパノラマにすることで全体の明暗加減を統一できるようです。
試作中のパノラマ画像は、惑星地球人が見た場合の明るさにしていません。どうしても試作中のパノラマ画像を似たような光景にしたい場合には、画像変換ソフトで全体の明度を50パーセントくらい落としてください。若干赤みが強くなりますが、多分それが火星に降り立って見る光景に近いといえるでしょう。
もちろん、そのような画像のようにちょっと遠くの小さなものまではっきり見ることはないと思いますが、NASAの偽りのカラー画像のように全体が茶色で覆われる眺めにはなりません。
ローバーの送ってきている生写真データが、ロボットの撮影であるにしても茶色に覆われてはいません。惑星地球人が見るよりも少し鮮明なデータになっているだけです。それは、私たちが日常のデジタルカメラの撮影で経験しています。肉眼とデジカメの色彩の差も同じく経験しています。
火星の地表は、茶系統が多いけれども、ローバー・スピリッツのこのようなパノラマ眺めになるのです。
空も塵が赤く染めるほど浮遊していないので、地球よりも白っぽくやや暗めの薄い赤が混じっている程度のようです。強く思い込まない限りは、空がそんなに赤いものと見えそうもありません。
日差しの強さとNASAの偽りのカラー画像のような赤い空とは、相容れない惑星です。
パノラマ画像は、扇状に展開するために手前からつなぎ目で地表が二重になっています。遠景では、ほぼ真一文字のつなぎができるので0.3ミリくらいのつなぎ誤差になっているはずです。
観賞用のパノラマ画像としては、公開できる作品ではありませんが、データとしてならば、それなりにつかめるものがあると思いましたので、試作第2弾としてご案内いたしました。
ひょっとして、パノラマ画像の右中から下の部分のデータ変換を間違えているかもしれません。あまりにも差が際立ちすぎています。この部分は無視してください。
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