『火星巨大クレーター登り切る=活動4年7カ月、老体探査車-NASA
9月4日6時22分配信 時事通信
【ワシントン3日時事】米航空宇宙局(NASA)は3日までに、火星で4年7カ月余りにわたり活動を続けている無人探査車「オポチュニティー」が巨大なクレーターの斜面を無事登り切った写真を公表した。2004年1月に火星に着陸したオポチュニティーの当初の活動予定期間は90日間。記録的な「長寿」となっている。
オポチュニティーは昨年9月に直径800メートルの「ビクトリア・クレーター」の斜面を下り、内部の調査活動を続けていた。今年8月に調査が終了し、下りと同じコースを慎重に上って同月28日にクレーターの外に出た。 』
というような記事が徘徊しました。ところが掲載画像が白黒だったので、当方で生写真データでカラー合成してみました。
轍のカラー画像は、NASAの白黒画像で左中央付近です。赤(R)データが緑(G)と青(B)よりもやや傾斜して右側が途切れ左側が広いものであったので、合成したカラー画像でにじみが出ています。
それでも、オポチュニティーのクレーター脱出後を確認できるでしょう。なお、時事通信が直径800メートルの火星クレーターを巨大と表現しましたが、それはローバー視点からの比較であり、無数にある火星クレーターとの比較では極小の部類です。
この轍のカラー合成画像は、赤(R)が750nmの近赤外線フィルター、緑(G)が530nmのCCDグリーン集積フィルター、青(B)430nmの紫外線フィルターの生データを50ポイント暗くしてカラー合成画像で映像が明るく飛ぶのを回避しています。また、赤と青のデータをRGB3原色に近づけるため色づけで当日のオポチュニティーのカラーチャートを参考に補正しています。NASAのデータ公開日は、2008年9月3日です。
その他のかなり鮮明な白黒画像では、9月3日現在、カラー合成用の生データが公開されていません。
もう一つのカラー合成画像は、クレーターの底から這い上がった『湾』の一角です。この生データは、RGB3原色そのものでした。カラー合成で明るく映像が飛ぶのを避けるために、生データを色づけする前に50ポイント暗くしています。NASAのデータ公開日は、2008年8月30日です。
それでは皆様も、このような『天然』カラー合成画像を茶系統色で覆って、NASA指定のカラー画像造りにチャレンジしてみましょう。検討を私祈ってます。