私たちが夜空で見る星や銀河は、宇宙での全体物質の6分の1だけです。
残りは、不思議な構成要素の暗黒物質で、光を持たず反射もしません。
従って、天文学者が宇宙の地図を作る挑戦は、まさに都市の灯りから大陸の地図を作ることに類似していました。
天文学者たちは、初めて、この暗黒物質の宇宙での分布状態を三次元地図に作りました。
この地図の作成では、ハッブル宇宙望遠鏡による宇宙論的進化調査(COSMOS)データを使いました。
不可視性の暗黒物質の検出は難しくて、何十年も科学者とは無縁でした。
けれども、カリフォルニア工科大学の天文学者のチームは、ハッブル宇宙調査の何年もの苦心の分析の後、この地図を作りました。
地図は、宇宙で暗黒物質のクモの巣のような大規模な分布状態の最初の垣間見を提供します。
また、銀河団が位置する大規模な濃縮において交差して、長い線条のスポンジのような構造で、ゆるい網状組織を明かします。
調査は、満月の9倍の広さで70人の天文学者の国際的なチームによって実行されました。
COSMOSの並みはずれた映像の深さと解像度は、暗黒物質構造が及ぶ広域をカバーして、測定とその分布の詳細を得ることを可能にしました。
現在、天文学者は、宇宙の暗黒物質の存在が引き起こす星の光を曲げる現象の重力レンズ効果技術を用いて暗黒物質を最も良く調査することができます。
地図は、この技術を使い、50万の遠い銀河の歪んだ形を分析して作成されました。
そのような微妙な歪曲は、ハッブルの照準線に沿って質量分布を再現するのに用いられました。
地図は、宇宙の始まりから途中で後方に拡大し、重力の厳しい引きの中で崩れて、時間と共により不体裁になった暗黒物質フィラメントの網状組織を明らかにします。
そして、星や銀河を含む通常の物質がどのように集まるかを示すと共に、暗黒物質の最も濃い集中の上部の塊を示します。
三次元地図は、どのように銀河が生まれ成長したか天文学者が理解を深めることができたと共に、正確にそのような構造が生まれる方法の現在の理論を確認しました。
そして、それはまた、まさにそのものの歴史の達成でもありました。
ハッブルのCOSMOS調査によるこの結果は、私たちに暗黒物質の分布について未曽有の情報を与えました。
将来の改良は、暗黒物質が実際にどのようなものであるか洞察をもたらすかもしれません。
例えば一部の科学者が何年も前に提案した極めて不安定で捉え難い粒子にも及ぶでしょう。
静止画の今日の宇宙画像ページで、詳細を拡大画像と共にご案内する予定です。静止画ページは、それなりに長文になりそうなので、早ければ、明日にでも、遅ければお盆前になるでしょう。気が向くように鋭意努力してみます。
http://cosmos-vision.net/index.html
宇宙望遠鏡ビデオ 「ハッブルが明かす暗黒物質」の コスモス・ビジョン
春眠と共に静止画ページを更新するつもりの 惑星テラ見聞録
http://the-cosmos.org/index.html
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