余命90日のローバーが、4年目の現在も生き生きと活躍しています。
電子レンジよりも少ないエネルギーで、遠くの惑星で孤独の旅を続けています。
毎日新しい発見の連続とも言えるでしょう。
彼の地のローバーたちは、数十センチ先の視界が茶色に染まっても遠くが鮮明に見えるという非常に不思議な赤い惑星の環境にいます。
(この皮肉がわからなければそれで良いと思いますが、多くの映像データを見比べ何が隠されているか知る好奇心も時には必要なのでは・・・)
今回は、かなり手間を掛けて作ったビデオです。60枚ほどの画像をつなぎ合わせていて、それぞれを1ピクセル12.5センチメートルの非常に高解像度(分解能)の画像に仕上げ2枚から3枚一組にした長尺で構成しています。
きっかけは、ローバーが本当に火星に到達しているのならば、他の衛星データでパラシュートくらいは見つけられるはずだという思いからでした。
結果は、やはり注目の場所だけにそれほど苦労することなく望みとするデータに突き当たりました。
例によって、拡大に拡大を重ねピクセル当たり6センチほどまで拡大しました。まあ、アダビデのモザイクの世界に突入していると思えるくらいの格子模様になってしまいましたが、おっおっおっ、と感激する以前に簡単に25センチ解像度で見つけられました。アダビデのようなモザイクの世界に紛れ込む必要もなかったのです。
しかし、目をくらくらさせた収穫として、ローバーの通ったと思われる轍らしい跡を見つけることもできました。
その跡をたどっているうちに、これを「火星を歩く」シリーズにすべきだという赤い惑星の声があり、特別編として作った次第です。
途中で、NASAの「本当」の色の火星風景と全体を覆っている茶色を除去した「自然」な火星の風景を紛れ込まそうと思いましたが、ローバーの歩みを妨げることになりそうだったのとテーマが別になるので泣く泣く却下しました。
それで、白黒データを茶系統にするのも癪だしIRデータだけで「自然」な色を作るにもかなり時間と複雑な作業を要しそうだったので、惑星地球のカラーに染めてみました。
これがいやな場合には、元のデータを探してご覧ください。無駄なアクセスをさせたことをお詫びいたします。
私が言いたいことは、たとえロボットであっても惑星地球の知的生命に代わって健気に活動し本当の火星の自然を伝えているこの努力を見過ごすことができないということです。
どんなに遅くとも今世紀中には、一般の有人火星旅行も可能になるでしょう。その時には、軍人の有人飛行で隠し通せたことでもあからさまになり、しいては、公的機関への不審を増長させ得るのです。権威に剣を向けているのではありません。権威の低下没落を未然に防ごうと提案しているのです。これが、私の当てずっぽう危惧ならば火星の風のように、今までどおりどこ吹く風で受け流してください。不審という積もり積もった塵を蹴飛ばしてくれることでしょう。
けれど、同じところの異なるデータが異なる表情を見せています。火星って地球のように雲が影響を及ぼすほどそんなに大気が濃い惑星でしたっけ?
高解像度データで権威が見落としているところが多くあるでしょう。そこに火星人ではない何かが存在を示唆しているかも。見つけられるかどうかは別として・・・
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