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今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

地球生命の誕生とその行く末は

2005年09月16日 17時44分08秒 | 宇宙論関係の画像


 今日は、宇宙生物学から惑星地球の生命の誕生と行方について考えます。

 私たち惑星地球の生物は、運命付けられています。

 ある日、地球は、焼け燃え尽きて膨れた赤色巨星に完全に飲み込まれてしまいます。
 これは、私たちの太陽のような主系列星の近くに生きているどんな惑星でも辿る最後の運命です。

 主系列星は、水素で続いています。そして、この燃料が尽きるとき、ヘリウムまで変わって赤色巨星になります。
 赤色巨星に至る太陽の移行が、地球にとって悲報である一方、私たち太陽系の最も遠い地域の中にある氷の惑星は、初めて太陽の暖かさに包まれます。

 太陽は、ゆっくりだけれども着実にさらに明るくその生涯の道で、とても熱くなります。
 太陽が、およそ40億年後に赤色巨星になるとき、主に赤外線で見える赤い光の低い周波数エネルギーを発して、私たちがよく知っている黄色の太陽は鮮明な赤に変わります。
 太陽は、今よりも数千倍も明るくなって、そのうえ温度及びその大気圏が展開する冷めた表面を備えて、ゆっくり水星、金星、そしておそらく地球さえをも飲み込みます。
 太陽の大気圏が、1 Auの地球の軌道に到達すると予測される時、赤色巨星は、多くの質量を減らす傾向があります。そして、噴出したガスのこの波の区域においてまさに地球を突く可能性があります。

 しかし、地球が焼きつくされるか、単に焦げるだけかどうかに関係なく、地球上の全ての生命は忘れ去られます。
 それでも、惑星地球の科学者たちは、このような状況に側面したときに生活が可能な道を、太陽系の中の他の星に誕生させることを検討しました。

 科学者は、太陽から10AUから50AUまでに位置する惑星が、赤色巨星の太陽になっても住むのに適した地帯にあると言います。
 太陽系の住むのに適した地帯は、水が流動状態のままであることができる地域です。


 太陽が、さらに明るくなって住むのに適した地帯は、10AUから50AU地域中を徐々に動きます。そして、その赤色巨星局面を通して展開します。
 土星、天王星、海王星、冥王星とすべてが10AUから50AUの範囲内にあります。そして、この赤色巨星局面は、氷の月とカイパー地帯の天体に役立ちます。

 しかし、全てのこれらの世界には、生命で等しいチャンスがあるというわけでありません。

 ガスの惑星土星、海王星、天王星上には、居住適性の見通しが全くといってよいほど無いけれども、これらの惑星は赤色巨星過渡期にそれほど影響を受けないかもしれません。
 天文学者は、他の太陽系においてそれらの親星の非常に近くを旋回しているガスの惑星を発見しました。そして、これらの「熱い木星型惑星」は、近くからの激しい放射にもかかわらずそれらのガスの大気圏を保つようです。

 私たちが知っているような生命は、そのようなガスの惑星に現れそうではありません。

 科学者は、海王星の月トリトン、冥王星とその月カロン、そして、カイパー地帯の天体が、生命のために最高の可能性を持つと考えています。
 これらの天体は、有機化学物質が豊富で、赤い巨大な太陽の熱が、それらの天体の氷の表面を溶かし「海」にします。
 太陽が赤色巨星であるとき、私たち太陽系の氷層世界は溶けて、数千万年から数億年の間オアシスの海になります。
 現在、私たち太陽系では、表面が海であるのは惑星地球1つだけの世界となっていますが、この赤色局面では何百もの生命の住みかが海と共に出現します。
 巨大な惑星と冷たい氷の月とカイパー地帯の小惑星は、また、それから海へと移行します。

 冥王星の温度は、現在のマイアミ・ビーチとあまり異ならないでしょう。

 宇宙生物・地球外生命 2005年9月16日号 詳細ページ


見えないけれど「存在」する暗黒物質

2005年09月13日 11時20分36秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、暗黒物質、ダークマターについてです。
 得体の知れない宇宙の「物質」故に、存在の肯定派と否定派に二分される宇宙論の領域です。
 最初から「無い」という否定の立場では、理論の進捗も停滞しますので、見えないけれど「存在」するという立場から考えてみたいと思います。
 ほとんどの事象については、まず、肯定する立場から考えることで、真相に近づくといえるでしょう。
 という事で、私は今回の総選挙の結果を渋々ながらも受け止めることにしました。
 しかし、常に野の視点を曇らせないように磨いていくことにします。
 祝杯の酔いは、必ず覚めます。
 風に舞った皆さんも選良として心眼を曇らせないように希望します。

* 暗黒物質とは何?



 綿密に銀河の回転の速度を計る一方、天文学者は、深い宇宙ミステリーにつまずきました。
 天文学者は、全ての可視の星とガスの質量を計算することによって銀河の重力を決定し、回転速度を上げるのが何であるかを推定することができました。
 非常に驚いたことに、測定値は大部分の銀河がそれらより速く回転していることを示しました。
 少なからずより速く。非常により速く、十二分に2倍も速く!
 これは、重力の相対性理論によれば、これらの銀河がバラバラに飛んでいなければならないことを意味しました。
 けれども、明らかに、それらはそうではありません。

 可能性のある答えは、何でしょうか?

 大部分の銀河が、電波、赤外線、光学、紫外線、X線、ガンマ光線などの望遠鏡で観察することができない物質の「暗い」若干の形で囲まれることがあり得るのでしょうか?
 これまで全ての事例において正しいと認識された重力の相対性理論は、どうも間違っている可能性があるのでしょうか?

 X線望遠鏡は、銀河の集団で数百万度におよぶガスの巨大な雲を発見しました。
 これらの暑いガス雲は、集団の質量を増やしますが、ミステリーを解くに十分ではありません。
 実際、それらは暗黒物質の独立した測定値を提供します。

 現在までに知られている全ての見える天体は、宇宙で総量の10%を占めているだけです。
 他の「行方不明」の質量の多数は、「暗黒物質」と呼ばれていて、可視光線や電磁波放射の他の種類を発しないか反映しないので、おそらく見えません。
 あるいは、おそらく、その光は、現在の天文器具がそれを見つけることができないほど弱いです。
 しかし、暗黒物質は、他の近くの見える天体に及ぼすその重力影響によって、間接的に検出することができます。

 暗黒物質の存在は、私たちの天の川のディスクと関連して近くの星々の垂直運動を測定した天文学者のジャン・オールトによって、1932年に最初に発見されました。
 彼は、地球の質量が落下物の加速度から計算できるように、これらの星々に対する銀河のディスクの重力影響を調べて、銀河ディスクの質量を計測することが出来ました。

 驚いたことに、この計算された質量は、星々と星雲の2倍と考えられる質量でした。

 1年後に、フリッツ・ツウィッキーは、銀河の集団の力学を調べて、更に観測された銀河が、集団内に重力で銀河を結びつけるために必要な質量の10%を占めるだけだったという驚くべき結論に達しました。

 今日の宇宙画像 2005年9月10日号 暗黒物質概論 詳細ページ


チャンドラ画像によるブラックホール概論

2005年09月11日 14時41分43秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像では、チャンドラ天文台の画像と区分によるブラックホールの概論についてです。
 ブラックホールは、現在その大きさと質量によって3種類に区分されています。
 星のブラックホールは、太陽の5~100倍の質量がある非常に大きな星の進化サイクルの最終の過程で出現します。
 中規模のブラックホールは、太陽の500~1000倍の質量があるブラックホールで最近に発見された新しいタイプです。
 超大規模なブラックホールは、銀河の中心にあり太陽の質量で100万倍以上のブラックホールです。
 と言うことで、加筆と変更のリニューアル版のブラックホール概論です。
 地球を宇宙とするならば、針の穴よりも小さくなる在るか無いかわからないようなブラックホールです。

* ブラックホールとは何?



 星は、核燃料を燃やし尽くした時に、自身を崩壊させます。
 星が、核または中心の取り戻しで私たちの太陽の3倍の質量を持つならば、知られている核力は、核がブラックホールと呼ばれている空間で深い重力ゆがみの形成に至るのを防ぐことができません。
 ブラックホールには、ことばの普通の意味において、表面がありません。
 私たちが見ることができないブラックホールの周辺の空間に、単に領域または境界があるだけです。
 この境界線は、事象の地平線と呼ばれています。
 質量と比例する事象の地平線の半径は、非常に小さくて、私たちの太陽の10倍の質量がある非回転のブラックホールで、30キロメートルだけです。
 事象の地平線を越えて通る何でもが、これまでよりも深くブラックホールの重力源に取り込まれ押しつぶされる運命になります。
 どんな可視光線やX線やエネルギッシュな電磁波の放射も、またどのような他の形態やどのような粒子も脱出することができません。


 ところで天文学者は、ブラックホールを見ることができているのでしょうか?

 全く「いいえ」です。
 見つける唯一の方法は、状況証拠を使うことです。
 観察は、他のいかなる説明も考えられないように、物質の十分に豊富な量が、空間の十分に小さい(狭い)範囲に入ることを意味しなければなりません。
 星のブラックホールに関して、そのように星の軌道加速を観察するこの手段は、二重あるいは連星のスターシステムで、その目に見えない仲間の軌道となります。
 ブラックホールを捜すことは、扱いにくい事柄です。
 それらを見つける1つの道は、X線連星系を調査することになります。
 これらのシステムは、中性子星またはブラックホールであるかもしれない見えない伴星の近い軌道内に見える星を伴っています。

 伴星は、ガスを見える星から引き離します。
 このガスが平らなディスクを作って、ガスを仲間の方へ渦巻きます。
 ガス内での粒子の間で衝突に起因する摩擦は、それらを極端な温度まで加熱して、それらの活動が、明滅するX線を生じさせたり、1秒以内で強度(明度)の変化を起こします。
 多くの明るいX線連星源が、私たちの銀河と近くの銀河で発見されました。
 これらのシステムのうちのおよそ10では、見える星の急速な軌道速度で、目に見えない仲間がブラックホールであることを示します。
 これらの物体のX線は、非常に事象の地平線に近い粒子で発生します。

 今日の宇宙画像 2005年9月10日号 詳細ページ


宇宙は、夜明けと共に暗黒の時代を経験した

2005年07月12日 13時40分56秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙の夜明けの次の夜明けの光についてです。
 宇宙は、夜明けと共に間髪を容れず暗黒の時代になり、暗黒の時代は、星の誕生によって過ぎ去りました。
 某宗教書では、最初に言葉と光が有りきらしいですが、陰陽が混合する宇宙では、沈黙と言葉、光と暗黒が表裏一体です。
 ここに、如何に宗教が人心を惑わすかその原点を汲み取ることができます。
 表は、裏があってこそであり、裏があるからこそ表が前面になるのです。
 人心に心地よい言葉で惑いを呼び込む表だけの言葉と教えでは、その宗教の説く真理には、完璧なまでに至ることができないでしょう。
 あなたの信望する宗教家の背後からその裏腹の姿を直視し、真実の沈黙の語りを聴くならば、今日の夜明けの光に包まれるでしょう。

* 宇宙の「暗黒時代」を照らす


 ヨーロッパの暗黒時代が、14世紀にルネッサンスの到来によって終えたとき、社会は、科学、芸術、文学で、ミケランジェロ、レオナルド・ダビンチ、ジョット、ダンテのように新しい「星々」によって照らされました。
 奇妙なことに、宇宙は、同じ啓蒙を経験したかもしれません。
 ビッグバンの瞬間に、急速に弱まった光で、宇宙は浸されました。
 しかし、最初の星々が輝き始めたので、宇宙の暗黒時代の最期で、宇宙は、西欧文明のような暗黒時代からイルミネーションの時代へと移動しました。

 宇宙の暗黒時代を研究したい天文学者は、基本的な問題に直面します。
 最初の星々が、宇宙を照らすために誕生する前に、何が存在したかをどうすれば観察できますか?
 理論家は、解答を見つけました。
 彼らは、それらが投げた影を探すことによって、初期の宇宙に最初の原子を天文学者が検出することができると思いました。

 主題画像で鮮やかな赤で表される水素の雲が一緒になって、最初の星々を誕生させるようになったとき、宇宙の「暗黒時代」は終わりました。
 理論家は、宇宙マイクロ波背景放射に対して投げた影を探すことによって、初期の宇宙に最初の原子を認めることができることを示して、天文学者たちの「暗黒時代」を照らしました。

 初期の宇宙からの影を見るために、観測者は、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)と呼ばれる宇宙の起源から残される放射を研究しなければなりません。
 ビッグバンは、宇宙を光と物質で満たしました。
 宇宙が広がったので、それは冷めて、宇宙を暗闇に見捨てて、光がより長くさらに長い波長にまで引き伸ばされ、ビッグバンからの光は、見えないほどに暗くなりました。

 宇宙がおよそ370,000才だった時に、電子と陽子が一体となるために十分に冷えて、中立の水素原子に結合し直しました。そして、ビッグバンからの名残りが、過去130億年の間、宇宙を横切るのにほとんど妨げられずに旅行するCMB放射を可能にしました。
 時間が経つにつれて、CMB光子の一部は、水素ガスの塊りに遭遇して吸収されました。
 とても少ない光子を備えている領域である水素によって陰になる領域を探すことによって、天文学者は、非常に初期の宇宙における物質の分布状態を決定することができます。
 マイクロ波の空は、刷り込まれた情報の莫大な量と共に、洗練された精度で宇宙の初期条件について私たちに教えます。

今日の宇宙画像 2005年7月4日号へは、ここをクリックすると移動します。

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お詫びです。
2005年7月3日号のリンク設定が、2005年7月2日号になっていました。
目的ページに至るまでに、余分にクリックする設定になったことをお詫びいたします。
宇宙でも、重力レンズ作用で銀河が邪魔をしたりしますので、日付設定の間違いは、テラ見聞録のひとつの宇宙事象ということで見逃しの観察をしていただければと希望いたします。


110億年前の銀河が届ける惑星存在の証拠

2005年06月16日 18時57分50秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、110億年前、宇宙が30億才の時の銀河です。
 今日届く可視光では、暗黒の宇宙空間に溶け込んでいますが、強力な赤外線の目で見たときに、とても明るい光として浮かび上がりました。
 これらの遥か遠くの銀河の塵から、私たちの地球のような惑星を作る物質のひとつであるケイ酸塩のスペクトルが検出されました。
 天の川銀河には、130億年前の惑星も存在していますので、惑星の誕生年代に驚きは有りませんけれども、天の川以外、それも、宇宙が青年期に入った頃の銀河からの検出ですから、一目に値します。
 そう。惑星のある銀河は、天の川だけではないことと、遍く宇宙の銀河の星々に惑星が存在する証明にもなるのです。
 次の希望は・・・・・申すまでも無く、他の銀河での生命体の存在証拠となりそうですね。

* 赤外線光線での揺らめき



 このアーティストの概念は、何十億光年も離れている銀河を赤外線光線で見たならば、このクローズアップのように塵塗れで明るい銀河として見えるかもしれないことを示します。
 これらのような銀河は、遠く離れて、そう、塵でびしょ濡れになっているようなもので、光学の望遠鏡に見えません。
 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡は、これらの熱を捜索する赤外線の目を使うことで、このような塵塗れ銀河の隠された個体群を見つけました。
 銀河は、宇宙で最も明るいひとつであり、この銀河は、宇宙が30億才だった時の銀河で、私たちから110億光年の遠方に位置します。
 宇宙は、現在、135億才であると思われます。
 天文学者は、何がこれらの宇宙巨獣を照らしているかについて、よくわかりませんけれども、それららは、宇宙で最も明るい天体のクェーサーが中に潜んでいるかもしれないと推測しています。

 どのようにして、大きくて明るい銀河を隠しているのでしょうか?

 それは、宇宙塵の覆いです。

 シュピッツァー宇宙望遠鏡は、およそ110億光年離れた非常に明るい銀河の隠された個体群を見つけるために、そのような塵を透かして見ました。
 これらの見知らぬ銀河は、宇宙で最も明るい天体の一つで、10兆の太陽の集合と等しい光で輝きます。
 しかし、とても遠くて塵で完璧なほどに覆い隠されているそれらを見つけるには、シュピッツァーの非常に鋭敏な赤外線の目が必要でした。

 私たちは、本来、見えない銀河を見ていることになります。
 過去の赤外線の任務は、20年以上前に同じような塵塗れ銀河の存在でヒントを与えましたが、それらの銀河は、より近くでした。
 私たちは、全く遥か遠くの宇宙を覗き込むのに、シュピッツァーの鋭敏な目を待たなければなりませんでした。

 ところで、これらの銀河の塵は、何処に故郷があるのでしょうか?

 答えは、まだ明白ではありません。

 塵は、星々によって大量生産されますが、銀河に巻きついている塵が、どのように銀河周辺の全てに撒き散らかったのかが、未解決の問題として残されています。

 もう一つの謎は、銀河の特別な輝きです。

 天文学者は、宇宙の最も明るい天体であるクェーサーの新しい種類が、この異常な塵塗れの中に潜んでいるかもしれないと推測します。クェーサーは、銀河中心にある巨大な電球のようなもので、巨大なブラックホールが原動力となっています。

 私たちの太陽のような星々が、塵塗れでとても明るい付近で成長したことはあり得ますが、私たちは、本当のことを知りません。
 これらの銀河を研究することによって、私たちは、自身の銀河の歴史について、より良い考察を得ることができます。

 シュピッツァーの赤外線分光器を使った更なる観察は、これらの31の銀河のうちの17においてケイ酸塩塵の存在を明らかにしました。
 ケイ酸塩塵粒状物は、惑星の基礎単位でとても小さな砂のような無機物です。これは、最も遠い過去の時代の銀河周辺で、ケイ酸塩塵が検出されたことになります。

 この宇宙の非常に初期の時代でケイ酸塩塵が見つかったことは、私たちの地球のような惑星システムが、銀河の進化でいつ起こったのかを理解する手がかりとして重要でした。

今日の宇宙画像 2005年6月11日号へは、ここをクリックすると移動します。


鮮やかなオリオン星雲をX線で剥がすと太陽系が見えた

2005年05月23日 09時41分57秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、オリオン星雲内の太陽系の誕生についてです。
 私たちの太陽系の誕生を見るにはタイムマシーンを必要としますが、ほぼ似たような状況を近くのオリオン星雲内で観測できます。
 可視光での素晴らしいオリオン星雲内をチャンドラがX線で観測しました。
 色鮮やかな星雲が消えて現れたのは、様々なX線を発している星々で、ハッブル画像のシミのような黒い小さな天体は、その内部で強烈な閃光を放っている太陽系ディスクでした。
 その星々のX線閃光は、私たちのような太陽系の形成を促進させていました。

* X線超閃光が、「太陽系」の形成を援助



 このチャンドラ画像は、若い星々が豊富な集団の13日間のほとんど連続した観察によるオリオン星雲集団を示しています。
 長い観察で、科学者は100万年から1000万年の間の時代で、若い太陽のような星々のX線作用を研究することができました。
 科学者たちは、これらの若い星々が激しいX線爆発や閃光を生み出すということを発見しました。それは、私たちの46億才の太陽で今日見られる何よりも、非常に頻繁で精力的でした。
 他より大きい閃光をもたらしている星々の一部によって、閃光エネルギーの範囲は、100倍も広いです。
 若い太陽のような星々の異なる閃光を放つ特性は、これらの星々周辺で惑星の形成についての重要な含みを持つ可能性がありました。
 理論上の一部のモデルによれば、広範な閃光は、若い星周辺で惑星形成ディスク内に強い乱気流を作り出す可能性がありました。
 それらが若い星の方へ急速に移動して形成しながら防波堤になると共に、不安定な地球のような惑星の位置に影響を及ぼすかもしれません。
 したがって、地球の存続機会は、若い太陽からの大きい閃光で増したかもしれません。
 画像内の星々に関する異なる色は、主に照準線に沿ったガスと塵の量の違いにより、それは、より効果的に低いエネルギーX線をろ過して取り除きます。

 チャンドラX線天文台による新しい結果は、X線超閃光が若い太陽系を燃やしたことを示します。
 そのような閃光は、初期の太陽を囲む惑星形成ディスクに影響を及ぼして、地球の存続可能性を増したかもしれません。
 13日の間ほとんど継続的にオリオン星雲に集中することによって、これまでよりも濃いX線観測を得ました。
 オリオン星雲は、最も近くて豊かな星の保育園で、ちょうど1,500光年離れて位置します。
 これらのデータは、30個の初期の原始太陽を含む1400の若い星々についての他に類のない眺めです。
 科学者は、今日私たちが見る太陽のどんなフレアよりもエネルギー、規模、頻度で巨大な閃光で、これらの若い太陽が激発するということを発見しました。
 私たちは、初期の太陽がどのように振る舞ったか確かめるタイムマシーンを持っていませんが、次善の策としてオリオン内の太陽ような星を観察することです。
 現在、私たちは、惑星ができる時代の100万年から1000万才の間に関して、星々の素晴らしい観察を得ています。

 重要な結果は、より激しい星々はおとなしい星々の100倍精力的に閃光を生産するということです。
 この違いは、特に比較的小さくて岩が多い地球の様な惑星の運命に影響を及ぼすかもしれません。
 太陽から安全な距離であった地球にも大きなX線閃光が届き、私たちのような惑星システムをもたらすことができたと考えられています。
 他方、より小さい閃光の星々は、星に急落する地球のような惑星に帰着したかもしれません。
 最近の理論によるならば、X線閃光が惑星を形成するディスクを攻撃した場合、乱気流を発生させると共に、これは、不安定な惑星の位置に影響します。

今日の宇宙画像 2005年5月7日号へは、ここをクリックすると移動します。


星の重量制限を追い求めたハッブル

2005年05月02日 21時41分50秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、星の「体重」「大きさ」の制限についてです。
 これまでも比較として「私たちの太陽」の何倍の質量があるとか大きさがあると用いました。
 今日は、天の川銀河での星の上限が明らかになったかもしれない論文からです。
 地球上では、地球を越える大きさあるいは重さがある物体は、存在しえません。
 それと同じく、星団でもその星団の規模によって最大になる星の上限が定まっているというような内容です。
 至極当たり前的なことを7年間も悩んでいた天文学者チームの結晶の紹介です。
 凡人の方が専門家よりも、臨機応変・柔軟思考の証明ができそうですが、皆さんはいかが思われますか?
 今日の宇宙画像ページの制作に3日間もかけた私は、泰山騒動鼠一匹のような疲れに襲われた思いです。

* 銀河で最も重い星々を計量するハッブル



 人間と違って、星々はいつも全ての重さを持って生まれます。
 人間の出生時体重は、ほぼ数百グラム異なりますが、星の重さは、私たちの太陽の10分の1ちょっとから100倍以上の質量まで変動します。
 天文学者は、星々が様々な質量で誕生するということを知っているけれども、星が誕生時に重量制限があるかどうかを理解するには、まだ悩まされています。
 現在、天文学者は、星々の重量の確立に対する重要なステップを踏み出しました。
 天文学者は、NASAのハッブル宇宙望遠鏡を使って、星がどれくらい大きく生まれることができるか、重量制限があるかどうかについて、私たちの天の川銀河の範囲内で最初の直接測定をしました。
 天文学者は、私たちの銀河の中で最も濃い既知の星団であるアーチ星団を研究して、私たちの太陽のおよそ150倍の大きさまたは、太陽質量のおよそ150倍を超えて、星が誕生しないと結論を出しました。

 この発見は、天文学者を複雑な星構造プロセスの理解へ連れて行くと共に、そのうえ星々が重量制限を持つという考えに密接で最も強い基盤を与えます。
 星がどれくらい大きく誕生するかについて知ることは、宇宙がどのように星々を作ったのかについても、重要な手掛かりを提供するかもしれません。

 大規模な星々は、宇宙の「実力者」です。これらの「実力者」の星々は、宇宙で新星と惑星を作る基礎単位であるより重い元素の多くを製造します。
 大きな星々も、巨大なガンマ線爆発の源として銀河を放射で浸しているのかもしれません。

 これは、銀河内で最も大規模な星々の一部の豊富な集積を含む信じられない星団です。それでも、私たちの太陽質量の150倍を超える大規模な星々を「見逃している」のかもしれません。
 理論は、大規模な星団になるほどその内部に大規模な星々を含有していると予測します。
 天文学者たちは、銀河で最も大規模な星団の1つを観測して、星がどれくらい大きく生ずることができるかを知る素早い近道とわかりました。

 標準の理論は、130~1,000の太陽質量の間で、アーチ星団の星々が、20~30の集団に分かれると予測します。
 しかし、天文学者たちは、何も見つけませんでした。
 もし、そのような集団や星々が誕生していたならば、今回のハッブル観測で見ることができたかもしれません。

 チームは、今回の結果のテストを兼ねると共に他の星団内で星の重量上限の決定を求めて研究を続けています。
 チームの発見は、私たちの銀河内の小質量星団の統計研究と、私たちの銀河の隣人である大マゼラン雲内のR136として知られている大規模な星団の観察と一致しています。
 その星団で、天文学者は、星々が私たちの太陽の質量の150倍を上回る星は、全く誕生していないことを発見しました。

 科学技術の進歩を持ち得ているとはいえ、星々に関して質量の上部限界を決定するために、星の構造プロセスの詳細について、天文学者は十分に知っていません。
 従って、理論では、星々が私たちの太陽の質量で100倍から1,000倍までの間で大規模な星が誕生し得ると予測しました。

 チームがこの発見に至るまで、ハッブル・データの分析に7年間も頭を悩まされ続けたほど星の質量制限は、扱いにくい問題でした。そして、ようやく2005年3月に論文を発表することができました。

今日の宇宙画像 2005年5月1日号へは、ここをクリックすると移動します。


どっかのマークではありません。太陽の輝きです。

2005年04月08日 15時10分31秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、スペース・シャトルから見た太陽と地球です。
 2003年のコロンビア号事故から2年の歳月を過ごしてようやく、シャトル飛行が5月15日に再開されます。
 シャトル再開飛行は、いまや最古参になった3代目のディスカバリー号が、老骨に鞭打って働くという形容を付すことができますけれども、ものの見方を変えるならば熟年の技が発揮されるともなるでしょう。
 同じ老骨でも、フジテレビの創業者一族を誑かし独裁権力を手中にした日枝老獣が、ライブドアの奇襲攻撃で狼狽し支離滅裂な言動劇を見せたようなことはないと思います。
 それにしても、卑猥なマーク故に卑猥な面構えに支援を仰いだのも当然といえば当然?
 あのマークを卑猥と思う私は、ホリエモンよりも無礼?



* 等しい夜

 太陽が北に向かって天の赤道を横断し、北半球で春の最初の日で南半球の秋の最初の日となる北の春分を祝います。
 昼夜平分時は等しい夜を意味して、天の赤道の太陽によって、地球人は12時間の昼間と12時間の夜間を経験します。
 北半球で昼間は、夏に接近する太陽が空で長くそして高くなり続けます。
 1994年の北の秋分の数週間後に、シャトル・エンデヴァーのクルーは、地球のリム上に浮いている太陽のこの姿を記録しました。
 太陽の反射が、ペイロード隔室内でレーダー装置に加えて地球の方を示すエンデヴァーの垂直尾を照らします。
 スペースシャトルは、今年、STS-114の発射で継続飛行に戻ることになっています。

 今からおよそ4半世紀前の1981年4月12日、地球を軌道に乗って周回する最初のシャトルとして、コロンビア号が打ち上げられました。
 ジョン・W・ヤング司令官とパイロットのロバート・L・クリッペンを乗せて飛んだコロンビア号は、STS-1任務飛行で2日間を地球周回で過ごし、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地へ飛行機のように滑らかな着陸をしました。
 改造されたボーイング747でケネディ宇宙センターへ輸送されて、最初の再使用できる操縦人工衛星として、コロンビア号は7ヵ月後にSTS-2飛行任務で再び打ち上げられました。

 最も古参のシャトルは、1981年デビューのコロンビア号で、次には1982年に打ち上げられたチャレンジャーですが、1986年に打ち上げ時に空中分解しました。
 1983年にはディスカバリー、1985年にはアトランチスが、そして1991年にはチャレンジャーの代替としてエンデヴァーが続きました。
 このシャトル艦隊は、これまでに100回以上の飛行任務を達成しました。
 また、1961年4月12日のこの日、ロシア(旧ソビエト連邦)のユーリ・ガガーリンが、惑星地球人類で最初に宇宙空間に飛び立ちました。

今日の宇宙画像 2005年4月7日号へは、ここをクリックすると移動します。

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株投資関連のおまけ

来週、4月11日に買って、ほどなく値上がりしそうな銘柄リスト(エクセルのCSVファイル)

http://the-cosmos.org/kabuka/baibai-tyumoku/2005/04/20050408A.lzh

データ分析の結果であり、値上がりを保障するものではありません。あしからず。

 表の読み方は、R32↓□などのコメント銘柄で、前日までに陰線のローソク足であった銘柄ならば、ほぼ数日で5パーセント以上の値上がりを見せています。
 買って2日後くらいには、下げに入るのが多いので、逃げ時を失わないようにすべきでしょう。

 注意すべき点は、陽線ローソク足が続いている銘柄は、値上がりするコメントであれ、反落や下降に入る兆候として出現することがあります。

 無難な銘柄としては、前日まで陰線であって高値圏内でない銘柄となりますね。

 過去10日間ほどの表データで出現した銘柄の株価推移を比較することで、捨ててよいコメントと注目できそうなコメントを区別できるでしょう。

 ここ数日間、出現した銘柄でストップ高や高騰した銘柄が多くあります。

 下手な鉄砲も数打ちゃたるが如しで、くさい銘柄も数多く出しゃ当たりますわいな。

超新星爆発の遺産だった惑星地球生命

2005年01月28日 12時24分56秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、私たち惑星地球生命の誕生に迫る論文からです。
 これまでの仮定を計算で理論付けられた結論のひとつといえるかもしれません。
 宇宙で素晴らしい眺めを見せる超新星爆発が、やはり、私たち惑星地球生命の誕生につながっていたようです。
 いわば、私たちは、初期の宇宙の超新星爆発の遺産ともいえます。
 ですから、生命は地球よりも重たいという言葉も、その歴史を振り返るならば万遍なく理解できるでしょう。
 院政を強いて居座り続けるNHKのエビジョンイル元会長も例外ではないのですが、なんとなく釈然としないのは、私だけなのでしょうか?

* 初期の宇宙を支配した生命のない太陽


 大部分の人にとって、『太陽のような星』の決まり文句で呼ばれる親しみやすい星の姿は、おそらく生命を育てることができる惑星の従者を伴う暖かい黄色い星でしょう。
 しかし、天文学者による新しい計算は、最初の太陽のような星々は、惑星または生命を欠いた宇宙中を動き回っている孤独な天体であったことを示します。
 生命の窓は、ビッグバンの後、5億年と20億年の間のどこかで開きました。
 何億年も前の最初の低い質量の星々は、孤独な環境でした。
 その初期の孤独の理由は、私たちの世界の歴史に埋め込まれています。

 星々の本当に最初の世代は、まったく私たちの太陽のようではありませんでした。
 それらは、非常に短命で白熱する大規模な星々でした。
 ホンの数百万年間だけ燃えて崩壊し、光り輝く超新星として爆発しました。
 炭素と酸素のような不可欠な元素を広げた本当に最初の星々は、宇宙で種まきプロセスを開始して、それらは惑星状基礎単位の役目を果たしました。

 今回の論文を発表した天文学者チームは、以前に、初期の宇宙の星々の進化を計算して、最初の超新星爆発とそれによって生じた水素やヘリウムよりも重い元素をシミュレーションしました。
 現在、この研究でチームの天文学者は、第一世代の超新星が、最初の太陽のような星々の誕生を可能にするのに十分な重い元素を生み出すことができたと決めることができました。

 チームは、多くの第二世代の星々が、私たちの太陽に類似した大きさ、質量、温度を有したことを示しました。
 星々が形をなしたとき、それらの特性は炭素と酸素の冷却影響から生じました。
 さらには、基本的な存在量においてさえ、私たちの太陽で探し出せる質量の1万分の1と同じくらい低い質量の星々が、十分に誕生が可能であるとわかりました。

今日の宇宙画像 2005年1月25日号へは、ここをクリックすると移動します。


ブラックホールは、相対性理論を実証?越える?

2005年01月27日 18時43分20秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、ブラックホールの内部に迫った科学者の論文を基にしています。
 現時点において、ひょっとしたらアインシュタインの相対性理論を越えるか、実証するかの瀬戸際にあるらしいです。
 詳細な論文は、私に72時間を越す爆睡に誘いますので、簡潔なところだけを探しまくってみました。
 簡潔過ぎて、逆に相対性理論の迷宮に嵌りかけたかもしれません。
 理論上は、ブラックホールの内部を見ることも知ることもできないのですが、周囲の観測による推測はできそうです。
 当たっているかどうかの結論は、ブラックホールに侵入しないことには得られませんけれど・・・・
 私の好奇心のブラックホールによると、明日の号も宇宙論関連かもしれません。

* アインシュタインを越え、ブラックホールの軌道に乗る時空波

Credit : CfA/NASA

 天文学者は、ブラックホールのまわりで時空で波立ち重なっている熱い鉄ガスの証拠を調べました。
 確認されるならば、この時空波は、アインシュタインの一般相対性理論を越える新しい現象を意味するでしょう。
 ブラックホールの極端な重力が、どのように光を引き伸ばすかについて、これらの観察は、1つの重要な理論を確かめます。
 データは、さらに回転するブラックホールが、ブラックホールに落下する全てを歪めて変化する時空海を作って、まさにどのように周囲の空間で構造を引きずることができるか興味をそそる映像を描きます。

 天文学者チームは、NASAのロッシX線計時エクスプローラで現象を観察しました。
 ブラックホールは、それ自体が回転しながらその周辺を回転させて、実際に歪めさせて時空の構造を引きずることができる過激な天体です。
 ブラックホール周辺で急に動いているガスは、その波に乗る以外に選択はありません。
 アルバート・アインシュタインは、80年以上前にこれを予測しました。そして、今、私たちはそれについて証拠を参照し始めています。
 ブラックホールは、重力で光さえ逃げることができないほどものすごい空間の領域です。
 ガスと塵は、配水管を下る水のように融合ディスク内のブラックホールの方に渦巻いて漏斗状になっています。
 融合のこの過程は、特に融合ディスクの主な一番奥の最も熱い領域では、X線放射光のおびただしい量を生み出します。
 ブラックホールの近くで重力は、かなり激しいですが、光は上昇の間にエネルギーを失ってもブラックホールの重力から「上手く」上昇することにより、今までどおり流出を奮い起こすことができます。
 このように、科学者は、ロッシ・エクスプローラのようなX線望遠鏡でブラックホール活動を研究することができます。

 チームは初めて、ブラックホールの観察で準周期的な振動(QPOs)と幅広い鉄のK線との2つの重要な特徴と関係を見つけました。
 QPOsは、どのようにしてX線光線が点滅するかを指します。
 幅広い鉄のK線は、科学者が用いるエネルギーのような小さい特徴を分析するツールのスペクトログラム上でスパイクの形を指します。
 特定の周波数で発される鉄原子からの光は、スペクトログラムで明るい線をつくります。
 光がエネルギーを失うので、重力孔から上昇して線は、広げられるか低いエネルギーへ広がります。
 チームは、ロッシ・エクスプローラを活用して、およそ40,000光年離れている星座鷲座内のGRS 1915+105という名前をつけられたブラックホールを研究しました。
 チームは、あたかも2つの特徴が互いのことを知っているかのように、広い鉄のKラインが1~2ヘルツの低周波の変化でQPOsに結び付けられることに気がつきました。
 2つの信号が同時性があり、ブラックホール・ジェット現象のように他のものに活動を強く影響されなかったという事実は、両方が非常にブラックホールに接近して生じていることを示唆します。
 そして、これは、幅広い鉄の線がブラックホールから遠く離れてブラックホール風の中でつくられると述べる理論を不可能にします。

 この発見は、関係の原因となっている可能性があったことの問題を増やしました。

今日の宇宙画像 2005年1月24日号へは、ここをクリックすると移動します。


NASAのオキーフ局長、辞任。

2004年12月15日 12時50分55秒 | 宇宙論関係の画像
 この3年の間に、積極的かつ包括的な管理変化を通してアメリカ航空宇宙局を導き、その最も痛恨の極みの悲劇の1つに遭遇しながらも、政府機関を助けたショーン・オキーフ局長が2004年12月13日辞任しました。
 辞任に伴う後継の局長は、2005年2月までにアメリカ上院議会において指名されます。それまでは、引き続きオキーフが、局長としてNASAを統括します。
 辞任の理由は、故郷の大学の学長に就任して子供の大学進学の出費を賄うためで、決して私のようにブッシュに愛想を付かしたのではないようです。
 
 彼は、この低脳な「大統領、優秀なアメリカの人々と彼の同僚にNASAで貢献して光栄でした」と別れの言葉を切り出しました。
 「一緒に、私たちは先例のない成功を楽しんで、困難な状況を通して互いを確かめました。この職務は、私のこれまででも最も難しい決意でしたが、私が感じたものが私の家族と私たちの将来にとって最高だったと自負しています。」

 オキーフ(48)は、NASAの第10代目の局長でした。
 ジョージ・W・ブッシュ大統領によって候補に挙げられて、アメリカ議会で追認されて、2001年12月21日、オフィスに入って誓いました。
 彼は、大統領が指名する4人目のNASAの局長でした。

 NASAに参加した後に、管理者としてオキーフは、効率よく財政的信頼性を築く努力を局にもたらし、国際宇宙ステーション・プログラムのために50億ドルの予算不足を取り除くことに全力を注ぎました。
 彼は、多くの革新的な管理と予算の改革を先導しました。

最近のNASA情報 2004年12月15日号へは、ここをクリックすると移動します。


主役の暗黒物質も霞む?謎の天体

2004年12月03日 07時47分20秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、読むのも嫌になるかもしれない『暗黒物質』についてです。
 画像だけでも堪能していただければと、ものすごく「貴重な」画像を関連として取り上げています。
 どんな画像かとお尋ねですか?
 国会答弁ではないので、ズバリと申しましょう。
 答えは、『謎の天体』です。
 銀河や星々ではなく、私の大好きな「UFO(空飛ぶ円盤)」にしてはとてつもなく巨大な天体です。
 距離も大きさもわかりませんが、16メガバイトの拡大画像では、縮小画像の矢印の付近に堂々と鎮座いたしております。
 付録として、立体視画像にしてみましたが、ますます謎になっています。
 関連3枚目にも、いささか?が付く太い線が幾本か写っています。
 露出時間による星の光跡にしては、不自然でもあり、『移動中の銀河』かもしれません。
 ということで、皆様の好奇心をそれなりに掻き立てる画像と自負しております。

銀河集団の暗黒物質を突き止める



Credit: ESA, NASA, et al.

 重力レンズ効果の強力な手段を使用して、天文学者のチームは、宇宙で最も大きい体系(システム)のうちの1つから、広範囲な「集団地図」を造りました。
 チームは、どのようにして集団体系のように集まったかについて、より良い理解と暗黒物質の重要な役割に至ると思っています。
 銀河集団は、宇宙の中の最大の安定した体系です。
 また、銀河集団は、暗黒と可視の物質の分布状態の関係を調査する研究室ともなっています。
 フリッツ・ツウィッキーは、1937年に、それぞれの銀河が何百万もの星を持つ数千の銀河集団の可視の構成部分は、総質量の極小さい割合でしかないことに気がつきました。
 物質の約80-85%は見えず、いわゆる『暗黒物質』です。
 天文学者は、数十年の間、暗黒物質の存在を知っているけれども、その分布状態を見る技術の開発は、つい最近のことでした。

 この「集団地図」を作ることによって、天文学者は初めて、どれほどの神秘的な暗黒物質が銀河に関して分布するかについて、このように大規模に見通すことを可能にしました。
 この例示は、どのようにそのような大きい集団が集まるか、そして暗黒物質が宇宙の発展でどのような役割を果たすかについて、私たちに新しい手掛かりを与えます。
 暗黒物質は輝かないので、追跡するのは簡単な作業ではありません。
 地図を作るために、天文学者は、集団の後方で非常に微かなとても遠い銀河に焦点を合わせなければなりませんでした。
 これらの遠くの体系の形は、前景集団の重力によって曲げられます。
 この歪曲は、かなりの集団質量を提供して、現象は「弱い重力レンズ効果」として知られています。
 対象としたCL0024+1654銀河集団の暗黒物質を図にするために、120時間以上の鋭い観察が必要でした。
 これは、銀河集団を研究することに関して、これまでに行われたハッブルの観察時間の最大を記録しました。
 地球から45億光年、ビッグバンからおよそ三分の一に戻る距離にもかかわらず、この巨大な集団は、満月の角の大きさに等しい位、十分に広いです。

今日の宇宙画像 2004年11月26日号へは、ここをクリックすると移動します。

アンドロメダからの光輪のポスト・カード集

2004年11月29日 13時18分46秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、アンドロメダ銀河周辺の星空風景です。
 ホンの数個しか見つけられない夜空の隙間に、ハッブル宇宙望遠鏡は凝視して、遥か遠くの銀河で領域を埋め尽くしました。
 今日の主題は、遠くない明日にこのアンドロメダまで旅行した時に、日程に余裕があるならばこれらの遠くの銀河を訪れるのも一興かもということです。
 何を戯れたことをと思う方は、相当に思考能力が動脈硬化を起こしている兆しです。
 余命幾ばくもないかもしれませんよ。
 このような素敵な宇宙画像の堪能リハビリを続けるならば、今からでも間に合います。
 私のページ以外にも星の数ほど無数にありますので、今日の宇宙画像は、天の川の小さな前景星に過ぎません。
 素晴らしい宇宙画像とめぐり合っていただきたいと思います。

* アンドロメダ光輪内の若い星々



Credit: NASA, ESA and T.M. Brown (STScI)

 NASAのハッブル宇宙望遠鏡(HST)を使っている天文学者は、宇宙でこれまでに撮った最も濃い可視光画像に頼って、近隣のアンドロメダ銀河(M31)を囲んでいる星々の球状光輪の年齢を確かに計りました。
 驚いたことに、アンドロメダの光輪内の星々のおよそ3分の1が、僅か60億年から80億年前までに誕生したことを発見しました。
 それは、天の川の光輪内の星々の110億年から130億年の年齢と全く違いました。
 映像が微かな矮星と明るい巨星を捕らえるので、天文学者は、色と明るさの分布状態を分析することによって光輪個体群の年齢を推定することができます。
 光輪は、地球から250万光年に位置するアンドロメダ銀河を囲む星々の球状雲です。

 今回のハッブルの撮像では、アンドロメダ銀河の光輪内で約30万の星々を解像しました。
 驚くべき結果は、これらの星々が60億才から130億才までの広範囲の年数にわたるということでした。
 年齢の範囲は、天の川の光輪での星々の個体群の110億才から130億才より非常に広いです。
 アンドロメダの光輪のとても若い星々の存在は、多分、小さい銀河との合併によって銀河の乱暴な歴史の結果でしょう。
 光輪の星々の領域に加えて、アンドロメダの中の球状星団は、画像の左に白い球状星団として見えています。

 輝く星々、歪んだ銀河、10万以上の星々の星団、これらは、アンドロメダからのポスト・カードです。
 関連のパネル画像の中の天体は、アンドロメダ銀河周辺にある星々の球状雲と狭い範囲に見られる遥か遠くの数千の銀河から抽出した見本です。
 これらの画像は、ハッブルの撮像で見られた面白い詳細の一部を示しています。

 肉眼では、数個の天の川銀河の前景星を見るだけの範囲で、地上の大きな望遠鏡でも今日の主題のような遥か遠くの銀河の形態までは、とても認識し難いです。
 私たちが何気なく見上げる星々がまばらな空でも、ハッブルのような高解像度の宇宙望遠鏡では、ほとんど隙間を探すのが困難なほど遠くの銀河で埋まります。
 まさに無数の銀河がありその銀河は、少なくとも数億の星々を内包していて、星々の数以上の惑星があります。
 私たちの太陽系だけが、宇宙で特別な存在ではありません。まして、惑星地球のような「水」、酸素などの「空気」、岩石、そして生物の住む自然体系が整っている惑星も数限りなくあります。

 遠くない明日に、あなたもそして私もこの銀河くらいまでは、旅行ができる日が必ず来ます。もちろん生きて帰ることも可能でしょう。一泊二日は、無粋な旅です。せめて、五泊六日くらいの余裕を持ちたいですね。
 宇宙旅行は、もはやフィクションの世界ではなくなります。
 私たち惑星地球生命体が、偏見を打破し素直に森羅万象を見極めることができるならば、光を越える科学技術を得られることでしょう。
 希望を抱き続けられるならば、そして、希望の扉をたたき続けるならば、どんなに難く閉ざされている扉も開かれます。

今日の宇宙画像 2004年11月23日号へは、ここをクリックすると移動します。