ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

向井さんの主演映画

2010-10-23 | 向井理さん
向井理さんの初主演映画が発表になりました

『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』という作品だそうです

記事もたくさん出ています(その一つはこちら

何だか、彼らしい作品のチョイスだなぁとまた見なおしました

軽いノリでボランティア活動を始めた医大生が、カンボジニアにも赴くことで、現実の厳しさを思い知る…
という展開の作品のようです。

ウルルンで、カンボジニアに地雷除去に行った向井さん、
(私は、その映像を残念ながら、途中までしか見ていませんが…
映画への思い入れは強いようです

そして、共演者が、柄本祐さんと窪田正孝さん、と聞いて、
「ゲゲゲ」のアシスタントだ~っと喜んだ人も多いのでは

「ゲゲゲ」で初期アシスタント3人と向井さんが並んでいるシーンを見て、
この4人はこの後、NHKを中心に「よく見る顔」になるだろうなぁと思ったけれど、早くも共演ですね

二人とも、上手くて、気になっている俳優さんなので、その意味でも楽しみな映画です

「モーツァルト!」 歌披露♪

2010-10-22 | ミュージカル動画・記事他
ちょっと前に行われた「モーツァルト!」の歌披露の動画がアップされてました~
ここまで粒ぞろいの動画は珍しいかも

まずは、新しいヴォルフガング・山崎育三郎さんの『僕こそ音楽(ミュージック)』



上手いです。文句ないです。だったら、中川あっきーも入れてトリプルキャストにして欲しかったです

次は、島袋寛子さんの『ダンスはやめられない』



『ダンスはやめられない』は大好きな楽曲なのですが、彼女が歌うとSPEEDの歌に聞こえます(笑)
でも、きちんと歌っていて、好印象です

そして、話題沸騰(一部で)だった、涼風真世さん&香寿たつきさんの『星から降る金』



この曲は、ミュージカル・ナンバーの中でも1,2を争う美しい楽曲だと思うのですが、
これをこの二人で聴けるなんて、嬉しい限り
涼風さんは相変わらずクセがありますが、これもありかなぁと思います

そして、真打登場 井上芳雄さんの『影を逃れて』



初めて見た動画では、歌の魅力では中川あっきーには敵わないなと思い、中川ヴォルフガングを見たのですが、
この動画を見ると、歌の上達ももちろんですが、演技がやっぱり凄いなぁと思います

再々々演(?)にして、初めての井上ヴォルフガング、今からすごく楽しみです

あ、あと、↑この動画では、後ろに控えている祐一郎さまの声がかなり聴こえてくるのも、嬉しいです
祐一郎さまのコロレド、可愛くって大好きです こちらも楽しみ~

藤岡正明さんのロジャー!!

2010-10-22 | 藤岡正明さん
公演中の「レント」、Anisさんという方が降板して、藤岡正明さんが急遽代役で出演されるそうです
東宝の告知藤岡さんのブログ参照)

母と大興奮で、チケット買ってしまいました
今まで完全にスルーだった公演なのに、藤岡さんが出るとなったら現金なものです(笑)

ミミはソニンさんなので、「ミス・サイゴンだ~」っと喜んでいます
二人の「Light My Candle」がすっごく楽しみです

錦秋十月大歌舞伎

2010-10-22 | お芝居観劇記
最近、歌舞伎も見始めてしまって、毎月のように観に行っています
チケットが高いので、2階や3階からオペラグラスで頑張る観劇。
今回も3回3列16番でした 正面ではあったので、舞台は一応見えましたが

時々は、花道がちゃんと見える1階のいい席で、歌舞伎が見たいなぁ…

愚痴はさておき…
私が行ってきたのは夜の部、「盛綱陣屋」と「どんつく」と「酒屋」
お目当てはもちろん、仁左衛門さまの「盛綱陣屋」です

オペラグラスも駆使して、楽しく観劇しました

どの場面も素晴らしかったですが、
やはり、首実検の場面の表情の変化には圧倒されました

そして、「天晴れ、小四郎」の場面は、子供が腹を切るというやりきれない展開に強く疑問を持ちながらも、
思わずもらい泣きしそうでした…

「褒めてやれ、褒めてやれ」という仁左衛門さんの盛綱の言葉には真実がこもっていて、ぐっと心をつかまれましたし、
可愛い子役の演技は、もはや反則技でしょう 健気で可哀そうで、泣けます

秀太郎さんの微妙は、押さえた演技で、苦悩とおばあちゃんらしい情愛を見せていて、とっても素敵でした

最後の場面、仁左衛門さんと団十郎さんが絵のように決めるシーン、絵面の見得(というのかな?たぶん。)は、
今まで見た(数は少ないですが)歌舞伎のシーンの中でも、一二を争う美しさでした
本当、1階で正面から見たかったなぁ…
(悔しいので、ここの場面の仁左さまの写真を買っちゃいました

さて、お次の「どんつく」は…割と肩の力を抜いて見ました
隣のおばさん二人がちょっと賑やかな人々で、その人たちなんて「どんつく」の最初の頃はずっとしゃべっていました(笑)

そしたら、前列の男性の方がちょっとお怒りで、振り返って睨んでてて それも2回も

でもね、「どんつく」ならいい気がするのです
いつもは、芝居中しゃべられると怒り狂う私ですが、今回は寛大な気持ちで流してました。

その「どんつく」は、三津五郎さんの舞踊ももちろん素敵でしたが、
団十郎さんの大道芸に釘付けでした へたくそなんだもの(笑)
籠に玉を投げ入れるのは、無事成功して、拍手喝采でした

「酒屋」は…最近、渡辺保さんの「江戸演劇史」を読んでいて、
浄瑠璃・義太夫の大事さにやっと気付き始めたので、
イヤホンガイドを切って、義太夫に耳を傾けることをテーマにして見てみました
竹本葵太夫さん、という方は有名な方だと母から聞いていたこともあって。

耳が慣れてくれば、意外と聴きとれるもんだなぁというのが感想(すいません、初歩的で
役者の台詞と呼応しあっていて、劇的で、すごく面白い芸能だなぁと思いました

「酒屋」のお話の方は、ま、今の感覚とは全然違う価値観の下でのお話ですから、感情移入、という訳にはいきませんが、
上方の役者さんたちのしっとりした演技で、いい雰囲気のお芝居でした

最近、ブログをちょこちょこ見ていている福助さんも、お美しく、周りに合わせてしっとりした演技で素敵でした

最後の方にちょろっと出てくる孝太郎さんも素敵
こちらは女舞の芸人ですから、着物も華やかに美しくて、
子供を置いて死に向かう女性の迷う心を品よく見せていて、素敵だなぁっと改めて思いました

という訳で、歌舞伎らしい演目3つ、とっても楽しく見ました
真山青果作品とか、「竜馬がゆく」とか、ちょっと新派っぽい作品より、こういう方が結局好きかもなぁ、と思う今日この頃です

シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」 感想

2010-10-20 | お芝居観劇記


クドカン作・演出の問題作、「大江戸りびんぐでっど」を見てきました

「私は面白かったです

とりあえず、ゾンビ(存鼻)がビジュアル的にダメな方と、下ネタがダメな方以外は、
楽しめる可能性が高い、と思います

ストーリーは、
新島のくさや職人・半助(市川染五郎)が、同業者の新吉の女房・お葉(中村七之助)と出会い、
二人で江戸に向かうところから始まります

場面変わって、品川の遊郭で男たちが女郎を買っていると、そこへゾンビの集団が現れ、大混乱
そこへ、半助がかけつけ、彼らを手なずけた上で、ゾンビを労働者として利用することを提案します。

これが認められ、ゾンビは「はけん」という名前をもらい、半助は「よろずはけんや」を始めるのです。

以上が、物語の発端のストーリー。

しょっぱな、染さまの登場シーンは、「あの」くさやのかぶり物です
染さま、そんな自分の姿に堪え切れなかったのか、時々吹いちゃってます(笑)

遊郭で「存鼻」が大暴れするシーンでは、「あの」ゾンビ・ダンス
歌舞伎役者の方々(扇雀さんも)も、生き生きとダンシング

「はけんや」の立ち上げの後は、染さまと七之助さんも加わってゾンビ・ダンス
染さまが踊ってる~っとちょっと喜んでました(笑)

この後、はけん業は軌道に乗り、半助とお葉も晴れて夫婦となるのですが、
ここにお葉の元夫・新吉のゾンビが絡んできて、ついには半助と新吉の対決に至るのです。

…と、後半に向かって、物語はどんどん真面目になっていくので、途中からぐんぐん引き込まれました

最初は人を食ったような話で入りづらい部分もあったのですが、
実は、物語の作り方・展開の仕方はオーソドックスですし、メッセージも明確ですごくよく伝わってきます

歌舞伎の要素もそこここに取り入れていて、
歌舞伎関係のパロディ(「暫」とか)や小ネタ(「藤間さ~ん、郵便書留です」とか)
も効いていて、こちらも楽しめました

宮藤官九郎氏は、この「りびんぐでっど」を作った後も、月1ペースで歌舞伎を観に行って次回作を作る気もあるようなので、
是非、また作っていただいて、そしたら、今度は生で観に行きたいなぁ、と思いました

あ、役者さん達についても一言ずつ。

市川染五郎さん
見終わって、これは染さま大活躍の芝居だったなぁ、、、としみじみ思いました
最初の頃のコミカルな演技も、勘三郎とのシリアスなシーンも、どれも上手くて素敵でした

特に、シリアスなシーンやラストの決意の表情などは、最初の頃のどたばたパートと同じ芝居とは思えないほど。
彼のお芝居にぐいぐい引き込まれて、感情移入してしまいました

中村七之助さんは、確かに掃溜めにツル、という風情。

女方だと、中村扇雀さんも素敵でした
「年増なめるんじゃないわよ~」と言って、勘太郎さんに飛びかかるシーンは本当に笑えました
ゾンビになった後も、何だかチャーミングで憎めなくって、ダンスもしてて、大活躍でした

ゾンビといえば、片岡亀蔵さんのゾンビも何だかチャーミングでした(笑)
いや、見た目はグロテスクなんですが…
言葉が上手になっても、わざわざ「ゾンビ風」に話すあたりも、すごく面白くて

坂東三津五郎さんは、結構「痛い」役でした
「この角度が一番自信があるんです」とかって言ってるうちに、結局食われちゃって、
ゾンビになった後は、ひどいメイクだったし、
心の中で「三津五郎さんがぁ…」と残念に思いながら見てました。

中村勘三郎さんは、さすがに達者な方ですね 出演シーンは少ないですが、すごく印象に残っています。
特に、染さまとの対決のシーンは見応えがありました

ということで、役者さんたちも結構生き生きと、真剣にクドカン作品に取り組んでいらっしゃって、
すごく勢いのある、楽しい作品に仕上がっていたと思います

迷っている方は、2000円ですし、先入観は取っ払って観に行くべしっです