ホルムズ海峡を通る船舶を保護する有志連合に参加しよう!
1.記憶に新しい所ですが、今年(2019年)6月13日、安倍首相は、イランを訪
問され、イランの最高指導者であるアリ・ハメネイ師と会談されました。
2.同日、ホルムズ海峡に近いオマーン湾で、日本の国華産業という海運会社が運用す
るケミカルタンカー(船籍パナマ)と、ノルウエーの企業でバーミューダ諸島に本拠を
置くタンカー最大手のフロントラインという会社が所有するタンカーが攻撃を受け、船
体の損傷と火災を起こし、ノルウエーの船は、その後、沈没しました(Newswee
k)。
3.日本の国華産業のケミカルタンカーについては、アメリカ軍は、無人偵察機の映像
を公開し、同映像は、遠隔操作で起爆することのできる機雷を取り外しているところだ
と、コメントしています。イランはこれらの事件への関与を否定しています。
4.日本の原油の中東への依存度は87%です(2017年)。この原油の約80%が
ホルムズ海峡を通ります。ここで日本の海運会社が運用するタンカーが何者かによって
攻撃され被害に遭うという事件が起きました。
5.石油は、まだ日本のすべての産業と経済が回っていくための必要不可欠の物資で
す。その87%を中東に依存し、その80%がホルムズ海峡を通ります。
6.今、この海域は不安定となっています。であるからこそ、この海域での船舶の安全
を確保することは、船舶が安全ではない状態でのこの海域で起こり得る不測の事態を回
避し、突発的な事件が戦争へと拡大するのを防ぐ行動ともなります。
7.イランは事件への関与を否定しています。であるが故に、イランに対し、私たち
は、事件が起き、かかる不測の事件に対して日本が取らざるを得ないスタンスと行動を
説明し、外交上の理解を求めた上で、有志連合に参加し、行動を行う必要があります。
8.イギリスが、8月5日に参加を表明しました。
9.この海域を通る船舶の安全を確保する行動は、日本自身のためでもあり、国際社会
が成り立って行く上での国家間の約束事である「信義を守る」という国家間の責務に対
して、私たちが果たす義務でもあります。ちなみに、ノルウエーのタンカーはナフサを
中華民国に運ぶところだったと報道にあります。
10.日本が国際社会において果たすべき責務においても、求められている有志連合へ
の参加を、胸を張って堂々と行わなければなりません。
2019年8月6日の空