無名雇われデザイナーの流浪の日々。

地球の片隅でひらめいたことを、気が向いたときに書き綴っているページです。

クルマ選びの予想外の結末^^;

2017年05月07日 | 2&4 LIFE
 さてさて、何を買うにも検討中が一番楽しい!とは良く言ったもので、今回のクルマ選びも、購入後のシミュレーション含め、アレやコレや検討を楽しませて頂きました。そして出した結論はやっぱりS660。購入後少しづつ手を入れていくのも、自分の手の内で楽しめそうですしね。と言いながら、暫くミニクーペの出物を待ち、場合によっては切り替えの余地は残すことにしました。然しながら、この【余地】=【暫し購入先延ばし】が、後にとんでもない結果を招くことになるのは、この時点では思いも寄りませんでした。

 ミニのディーラーから良い知らせが来るのを待っている間、自分でネット検索してみるものの、新幹線を使うようなエリアでしか希望のモデルが無い状態、いっそ行ってみるか?と考えている心の片隅に何故か残る、同僚が放った『味のあるフィール』という言葉、、、

 前回も書いたように、どちらかと言うと自分のクルマ趣味は、味よりタイム、今回も軽とは言え限界を突き詰める(?)気満々な訳で、ここでチンクやロードスターに切り替える気にはならないのですが、思えばあれから20年、果たしてまた元気一杯にやんちゃな走りをするのだろうか?という疑問も頭をかすめるようになったのでした。
 別に目を吊り上げて走らなくとも、普通に走っているだけで、エンジンの鼓動やハンドルから伝わるダイレクトな路面フィールを楽しみながら、マシンと一体になり、コーナーでのGの変化や、季節の移り変わりさえも敏感に感じ取れるクルマがあれば、そちらの方がこれからの自分に相応しいのではないか?と、あれほど盛り上がった気持ちにやや変化が出始めました。とは言え、何回も言うようですが、ロードスターやチンクでは中途半端、残すは旧車くらいか?でも、その昔憧れていた、1970年頃のナロー911とかジュリアGTとか、高そうだし維持もたいへんそう、無理無理。

 いや、ちょっと待てよ、それってバイクじゃね???と、突然の閃き。

 20年前に封印したクルマ趣味から遡ること10年、そっとヘルメットを置いてからは、スクーター含め一切バイクには乗っていなかったのに、何が起きた? 筑波の最終コーナーへのターンイン、360度ターンが決まるときの車体の初動、ここのところ思い出していた数々の四輪の記憶が、人里離れたオフロードを分け入る冒険心、田舎道を風に任せて流すときの爽快感など、遥か彼方にあった二輪の記憶によって、塗り替えられていくのを感じたのでした。

まさか!リターンライダー??なっちゃう??? これまで30年間、バイクのバの字も考えていなかった身としては、かなりのチャレンジ。


 ちなみに昔乗っていた(原付を除く)のは250㏄ばかり3台、今風のジャンル分けで括ると、<↑の写真左より>デュアルパーパス(XL250S)、ロードスポーツ(VT250F)、クルーザー(ビラーゴ)、その中で一番愛着がありたくさん走ったのはXL、欠点として唯一記憶に残るのは高速走行の疲労です。ちなみに持っている免許は、あの悪名高き大型二輪免許創生期と重なり中免オンリー。まあ、クルマ同様、小振りな車体を振り回す方が好きなので、リターンするにあたっても250㏄で充分だと思っています。

 ということで先ずは最近のバイク事情をお勉強(笑)

 想定する使い方は、オンロードメインで、たまにオフを流す程度に走る週末ツーリング、として物色開始。ところが、最近のオフ車はみんなモトクロッサーか?と言うくらいバリバリ仕様で、ゆるめを狙うとセローかFTR位しか無いっぽい、でもこの2台、高速はXL並みに辛そう…。う~ん、この際オフ性能はあまり求めず、VTR250にしようかな?デザインも良さそうだし、などと考えつつお勉強を進めていくと、排ガス規制や、ABS義務化、50代でリターンする場合の物選びの心得(要は年相応のものを買え)、なんてことも考慮が必要な模様。

 そうこうして、中免で乗れる世に出ているバイクをほぼ網羅する頃には、どうも、ドゥカティのスクランプラーが諸々の条件にピッタリなのではないか?と思い始めました。と言うか、そもそも最近のバイクのガンダムちっくなスタイリングには如何なものか?と感じていて、それに輪をかけるようなグラフィックにも辟易していたところに、スクランブラーのシンプルでバイクらしいスタイルは非常に魅力的に映り、それでいて最新技術も抜かりなく採用されているし、オフ車風味もいい具合に漂わせている、400㏄で高速も楽そう。てことで、もう、コレしかないという状況に。と、ここまでは机上の空論的展開、クルマからバイクに心代りした途端、もの凄い勢いで情報収集し数日で出した結論です。

 もうこうなると早く実車が見たい、ということで、仕事で外出した途中で都内某DUCATI店に突撃訪問、生憎、400㏄のSixty2は置いてなく、800㏄のアーバンエンデューロ(車格はほぼ同じ)が置いてあったので、とりあえず跨らせてもらいました。足付きも余裕で車体も軽そうな印象でGOOD!やっぱこれじゃね?と確信し、Sixty2が置いてある別の店を教えてもらうなどして仕事に復帰(笑)


 そしてその週末、オレンジ色のポップなSixty2が置いてある別の店を訪問。車体に跨ったり、眺めたり、写真撮ったり(笑)、いいっすね~コレだわ、ってことで、その場で見積もりを依頼。実は、カラーに関しては、購入するならオーシャングレーという水色に決めていて、むしろこの色の存在が購買動機の一部にもなっている位気に入っているのですが、なんと、この店にその色のSixty2が近々入荷予定でまだ買い手が付いていない!との情報。しかも、全国的に人気色で在庫は枯渇状態である、との追加情報まで^^; なんかコレって運命ですよね的な展開になったものの、その日は見積もり書だけを握り締めて帰宅。

 何を隠そう、用意周到、且つ石橋を叩いて渡る様な自分としては、30年のブランクを経て、いきなり公道を走るのも気が引けるので、その数日後に桶川にあるレインボーモータースクールで開催される、ホンダ・モーターサイクル・スクールに申し込んでいたのでした。
 申し込んだのは初心者コースなので、先ずは教習所のようなコースで遵法運転っぽいことから始めるのかな?と勝手に想像していたのですが、全く違いました。最初こそブレーキングという基礎的な訓練でしたが、ほとんどはパイロンを使ったスラロームやオフセットスラロームの複合コースの走行で、出だし、クラッチワークの要領が掴めなかったものの、慣れてくると、4輪とはいえジムカーナで走っていたパイロンコースの記憶が蘇り、超楽しくなってしまい攻める攻める(笑)

 ということで、朝から夕方までみっちり訓練したことで、自信を持ってリターンできることが分かり、スクールの数日後に入荷の知らせを受けると速攻お店に行って、契約を済ませました!!!いや~なんとなくクルマを探し始めた年初には、バイクに乗るなんて全く想像もしていなかったのに、約4ヶ月後のいま、ライダー復帰にテンションを上げているとは、人生って面白いですね。ところで、試乗もせずに決めてしまったけど大丈夫だろうか?


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