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自然回帰マーチャンダイジング

-地域-自然-デザイン-商品-生活-を繋ぐ遊び場・仕事場から

DJ BOXING という試み

2007-07-30 19:45:36 | Weblog

 友人の石川善太郎さんが、転勤のため掛川を離れることになった。彼がいた3年間を振り返ると、面白いことばかりだった。夜10時ごろ事務所を訪ねてきては、音楽談義に花が咲いた。80年代のイギリスロックは、二人の共通話題だった。

 「詩のボクシングってやつがあるけど、音楽で対決、しかも選曲で勝負ってのをやらないか」と盛り上がり、一昨年の11月に milele で実現したのが、DJ BOXING Vol.1 である。

 20代の頃、イギリスのロックシーンがニューウェーブからネオアコースティックへとブームが移行する中、Prefab Sprout や Everything But The Girl の音はとてつもなく刺激的だった。DJ BOXING Vol.1 の選曲リストが見つかったので、ここに記しておく。

 Z.Ishikawa  
  1 The Hit Parade/The Hit Parade/1990
  2 Nick Kershaw/Woudn't It Be Good/1984
  3 Wang Chung/Let's Go/1986
  4 Harf Pint/Winsom/1985
  5 Rally McNealy/I've Got My Own/1986
  6 Frankie Goes To Hollywood/The Power Of Love/1984
  7 Candyflip/Strawberry Fields Forever/1989
    
 Y.Satoh  
  1 Everything But The Girl/Each And Everyone/1984
  2 Prefab Sprout/Appetite/1985
  3 XTC/The Loving/1989
  4 Robert Wyatt/Shipbuilding/1982
  5 The Monochrome Set/The Jet Set Junta/1982
  6 Sade/Maureen/1985
  7 SoulⅡSoul/Keep On Movin'/1989
    
 ちなみに、Vol.1 では僅差で勝った。先日、惜別の宴で実現したVol.2では見事に負けた。悔しいからVol.3を計画しよう。ひとまず、石川さん、さよならだ。
 

水田を走り、海へ

2007-07-27 20:06:44 | Weblog

 スロースタイルサイクリングと題したツーリングを、NPOでは年に数回実施してきた。しかし、昨年は実施できずじまいで、久し振りの開催となった。サイクリストから「あなたたちが計画するサイクリングを待ってたんだ。ここのツーリングはどうしても来たくなっちゃうんだよね」と声をかけられ、反省しきりだった。

 ビギナーからベテランまで総勢60名をガイドして、掛川市の中心部から河口までを往復する50kmのコースを走る。7月の水田は、見事に美しい。緑の中をサイクリストが走るさまは、いつみても気持ちがいい。

自然回帰型スイーツ

2007-07-19 17:15:30 | Weblog

 御前崎の気候が産み出した恵みのひとつが“干し芋”である。ドライフルーツ感覚で、これからもっと見直されるであろう食品だと確信している。砂地という不利な条件から生まれる農産物の代表格がサツマイモであり、御前崎特有の強い風で干して出来上がるという、まさに地域の自然資源を思い切り生かした、自然回帰型スイーツだ。

 ほどよい固さの食感。ほんのりとした甘み。干し芋をドライスイートポテトなどと呼ぶには抵抗があるが、干したままの状態でなく、最後にカタチを整えたり、パッケージングを工夫するだけで、ずいぶん上品な食品になるはずだ。

 七ツ山観光農園を営む沖さんにサツマイモ畑を案内いただき、葉の影に隠れた花を見つけた。サツマイモの花を見た記憶がなかった。芋焼酎にするという種だった。花は葉の影に隠れ、慎ましく咲いているから、一見しただけでは咲いていることに気がつかない。だから、余計によかった。謙虚で可憐な花を、少しだけ表に出してあげたくなった。
 

椅子の文化

2007-07-12 08:21:52 | Weblog

 ここ十数年、シトロエン-ルノー-シトロエンとフランス車を乗り継いでいる。高級車ではなく大衆車。クルマは道具だというフランスの流儀に乗っ取って、前の2車は12万㎞を、現在のシトロエンは15万kmを超えようとしている。

 フランス車の魅力のひとつは、デザインの質だ。似ているクルマがないのは大事なことだ。室内のデザインは、プラスチッキーではあるが、それをちゃんとデザインしてあるのがいい。プラスチックなのに豪華にみせようとする日本車とは、価値基準が違う。

 そして、シート。長距離走行、山道走行が多い中、これは確実にフランス車のアドバンテージだ。ドイツ車のシートとはまるで違う、やさしいシート。ただ柔らかいだけのシートではない。これだけは、実際にフランス車と3ヶ月以上付き合ってみないとわからない。

萩が群生する里山

2007-07-10 19:37:11 | Weblog

 掛川市倉真で、萩が一面に咲く光景に出会い、圧倒された。デザインの世界では難しい色の取り合わせだが、小さな花のサイズと、葉緑の絶妙なバランスで、その大群生はしとやかな色合いを呈していた。手前ではなく、向こうに見えるのがその群生である。

 倉真のすぐ北側にある集落名は“萩間”。倉真のひとは、昔からこの地域には萩が多かったと言う。いま、この地域の商品化に取り組んでいる。植生の地域DNAである萩を、面白く活用できないだろうか。

遠山川の流れ

2007-07-09 19:01:50 | Weblog

 浜野さんは初めてという遠山川へ釣行した。水量と水流に圧倒されるこの川を見て、リバー・ランズ・スルー・イットの撮影地となったギャラティンリバーのようだと浜野さんは言った。
 
 写真を見ての通り水が高く、幅広アマゴは顔を見せてくれなかった。遠山川をこよなく愛する“テンカラの鬼”こと榊原正巳さんと現地で合流できたが、二人で川に立つ絵が欲しかったなぁ。

GANGA ZUMBAで行こう!

2007-07-06 08:52:55 | Weblog

 THE BOOMの宮沢和史は、最近このバンドで音を出している。宮沢がフライフィッシャーであることを以前書いたが、詩のあちこちに、それらしいフレーズが散りばめられているときがある。

 浜野安宏さんが映画を撮る(さかなかみ)というので「ならば音楽は宮沢和史で決まりでしょ!」と言ったら「じゃ、紹介してくれ!」と言われた。うーん、さすがに宮沢本人とは面識がないので、音源を渡すしかない。あとは宮沢・浜野で一緒に釣りをする場面を設定すればいい。

 「宮沢さん、浜野さんと私と、釣りに行こう」

 http://www.gangazumba.jp/discography.html

 気になった人は、このアルバムの「銀河」「EIEN」をぜひ聴いてみて欲しい。

七夕の日、浜野安宏さんがやってくる

2007-07-03 19:03:44 | Weblog
 
 七夕の日、4ヶ月ぶりに掛川ライフスタイルデザインカレッジの講師として浜野安宏さんがやってくる。この春、ヨーロッパを旅した浜野さんの土産話をどうしても聞きたい。NPOが取り組む“まちの新しい使い方”へアドバイスをもらいたい。昨年計画した遠山川釣行を、今度こそ実現したい。そういう想いで今週末を迎える。

浜野安宏氏フォーラム in 掛川城御殿“人間のまちを再生・活性化するために”

■日時/平成19年7月7日(土)受付17:00 開演17:30 終了19:00
■会場/掛川城御殿 
■講師/浜野安宏氏 ライフスタイルプロデューサー
 http://www.teamhamano.com/ 
■レクチャー内容/
1.春のパリ、バルセロナ、コートダジュールの旅行から
カフェ文化論/金次郎カフェへの展望/金次郎Kinjiro book&cafe 全国ブランド化2.地場産業、地域文化、産地ブランドの時代
3.生まれ故郷、京都への思い入れ
4.楽な、沖縄 人間の発祥は温暖な海のほとり
5.楽しむ、北海道 アウトドア能力が必要な北の大地
6.掛川はどんな地場ブランドを起こせるか
■参加費/無料(事前登録制、定員70名)
■登録先/NPOスローライフ掛川 Tel0537-22-0654 Mail:project@slowlife.info

谷へ向かう茶畑

2007-07-02 20:22:55 | Weblog

 こんな形状の茶畑を見たのは初めてだった。茶畑が谷へ延びている不思議な光景。ここは、掛川市倉真をさらに北東へ向かい、林道を登りつめたところにある。探そうとしても、案内がなければきっと見つからないだろう。

 防霜ファンがない。急斜面の畑にありがちな運搬レールもない。まさに人の手のみでつくられた茶園。農の営みが創り出した美しい風景。効率などというコトバとはかけ離れた茶園。ここで採れたお茶は、この風景を維持する費用を付加して買ってあげようではないか。この風景が何年維持されるか、などという無責任な発言は止め、ここのお茶をどう商品化するか。それを考えようではないか。

ヤマメとアマゴ

2007-06-28 08:26:02 | Weblog

 

 静岡の渓はアマゴの生息域。神奈川を境にその東の渓はヤマメとなる。アマゴとヤマメの習性と体型に大きな違いはない。しかし、体側に朱点があるかないかで趣は大きく異なる。 http://blog.goo.ne.jp/concept_s/e/ac125f5133178c3fbc7f91a86e44ddb7

   「朱点があるからアマゴは美しい」と言う人がいれば、「派手さのないヤマメこそ日本の鱒だ」と言う人もいる。  

 岩手での初釣行で一匹めに釣れたヤマメ。リリース時に朱点がないことに気づいた瞬間、本当に遠くに来たことを実感した。これは、方言の違いを実感する時とよく似た感覚でもある。


早池峰の里川にて

2007-06-22 20:24:47 | Weblog

 岩手の早池峰山の麓を流れる里川で出合った農作業小屋。周りに整然と積まれた薪。農の営みが作った風景に、思わず見とれてしまった。

 以前、掛川市居尻で同じような光景に出会ったとき、建築家の小澤義一さんは、「この作為なき佇まいが素晴らしい」と言った。遠州地方では細い薪を「モヤ」と呼ぶが、その小屋は、老人たちが集うゲートボール場脇にあり、モヤに囲まれていた。老人がそのモヤをドラム缶で燃やし、暖をとっていた。煙に霞んで映る小屋をずっと眺めていた。こうした風景が美しいと感じられると、里山・里川の釣りは断然楽しくなる。

1,600kmの旅

2007-06-18 08:33:31 | Weblog

 岩手県安比高原へ行ってきた。今回は、現地でフライフィッシングの友人たちと合流。お馴染みの川野信之さん、小川博彦さんに、なんと小口修平さんも加わり、総勢なんと11名。走行距離は1,600kmを超える、クルマでの釣り旅だった。

 岩手の渓は初めてで、静岡の渓との大きな違いは「河原がない」ことだった。静岡の渓の上流部は地質が脆く、濁りやすく、砂が流れるため、河原が大きな面積を占め、極端に言えばウェーダーを濡らさずに遡行できるが、岩手はそうは行かない。しかし、川底に石が多く、渓は安定している。久し振りに水に浸かったままの釣行は、疲れを実感した。

 愛用のScottロッドとディアヘアカディスは、岩手ヤマメが何度も相手をしてくれた。美しい岩手の里山風景との出会いは、岩手への再度の釣り旅を決意させた。
 

時間が止まったみち

2007-05-30 22:38:50 | Weblog
 
 掛川の中心部を少しだけ外れると、魅力いっぱいの路地がたくさんある。ここはその一つで、旭町の井上銃砲店の脇を通るみちだ。

 煉瓦造りの壁、路地の狭さ、向こうまで見渡せないみちの曲がり方。このみちを使ってCMを撮った。掛川の魅力ある風景を紹介する出版物に使った。掛川を訪れたサイクリストたちと、必ずといっていいほどこのみちを走った。

 このまちには、こうした魅力ある空間がまだまだ存在する。時間が止まったままの風景。味わい深い建築群。地域の人びとは、こうした資源にもっと気付くべきだ。日々の生活道路の中に、選りすぐったかのようなロケーションが存在するのに、そこに気付かず生活するのは、あまりにもったいない。

 

フィッシュオン!

2007-05-23 08:00:12 | Weblog
 
 ライフスタイルデザインカレッジのF.Fプログラムが2回目を迎え、裾野にある管理釣り場へ総勢24名で出かけた。湧水によって年間通じて安定した釣りができ、ポンドでは、比較的コンディションの良い60cmを超えるレインボーの強烈な引きを愉しむことが出来る。

 大型のレインボーが水面上の#12ドライフライをくわえたあとは、走る走る。4Xのティペットでも不安なほどだ。ランディングにてこずるのは、カレッジ受講生ばかりではない。講師やインストラクターなどのベテランまでビッグレインボーに翻弄されたあげく、曲がっていたロッドが急に力を失い「切れた!」の声があちこちで響く。

 この状況は特殊であるものの、初心者もベテランも“フィッシュオン!”の瞬間
に、その差はまったくない。フライを通して魚と繋がったそのとき、面白いことに皆同じ表情となる。

驥山という名の地酒

2007-05-15 08:38:03 | Weblog

 昨年秋から、袋井商工会議所の商品開発に携ってきた。商品は地酒である。袋井産の特徴ある米を使い、地元の蔵元が造る、まさに地酒である。

 多彩な地域ブランドの開発が盛んである。もともとその地にあった地域食材を顕在化させようという取り組みには共感できるが、成功事例に当て込んだ安直な商品やサービスに辟易とする場合が多い。

 地域商品には、徹底的に地域の素地や得意技を反映させるべきだ。他所の成功例を持ち込もうとしてもダメで、成功の方程式はないのである。その意味からも、プロセスが重要であり、袋井の場合は、関わったメンバーがこの点を大切にしてくれた。

 “ホンモノ”“時流”“ストーリー”という3点セットを、考え方のキモとすることを主張し、この驥山(きざん)が生まれた。驥山という名称は、袋井出身の昭和を代表する書家、川村驥山氏に由来する。酒をこよなく愛する氏は、仕込み杖に酒を忍ばせ、酒で墨を溶いたという。

 静岡酵母の開発者:河村傳兵衛氏が監修し、日本酒通に高い評価を得ている蔵元:國香酒造という組み合わせで造ったこの酒は、川村驥山氏の生誕125年目の今年、しかも誕生日である5月20日に、袋井市内でのみ発売を開始する。

(報道記事)
http://www.shizushin.com/local_west/20070514000000000025.htm
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20070514/CK2007051402016022.html