combatfoxの日記

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M65ジャケットのお話(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

2014-04-13 09:40:36 | ミリタリー
先日、ご観覧くださっている方よりM65ジャケットの質問をいただきまして、そのお返事も兼ねて今回は書かせていただきましたw

M65フィールドジャケット 通称M65は米軍が長く採用しているフィールドジャケットである。その完成された機能性から米軍のみならず各国で非公式ながら軍に採用され米国にとって敵対関係にある国やグループの兵士の着用も多々みられる!映画なので有名俳優が着用しあまりにも有名な戦闘服なのでM65事態については省略させていただきます。

じゃあM65の何について話すかですが、以前記載していた私のGETした少し変わったM65記事にご質問をいただいたのですが、同じ物特徴を有するM65を所有されているらしいのですが、その特徴についての質問でした。

質問内容:こんにちは、M65の裏がグレーの通称グレライの画像がありましたが、ラベルの横3本線からみてアルファのM65だと思いますが、3本線は民間用と聞いてますが、グレランでメイドインUSAが無い民間用もあるのですか?自分も同じ物をもっています。

この質問でピンとこない方のために補足しておきますと、M65ジャケットのみならず軍の納入品などは年代や製造メーカー 用途などによって同じ型式でも若干違いがありその違いによって年代やメーカー 使用用途などがある程度判別できるのです。

※WEBより転記

実物の米軍製品は全て米国防省の厳格な軍仕様書ミルスペック「ミリタリースペシフィケーション-Military Specification」に基づきコントラクター「CONTRACTOR・軍の委託を受け製造するメーカー」が作成し、ストックナンバー「Stock Number-米国備品番号」を付け厳重に管理されており、世界中に展開している米陸軍(US ARMY)・海軍(US NAVY)・空軍(US AIR FORCE)・海兵隊(USMC)で採用されています。1950年代以前は衣料に直接スタンプなどでプリントされたものが多かったが、朝鮮戦争後あたりからラベルを縫い付けるようになった。軍は民間の提携会社に基本仕様書「ミルスペック」を渡し発注する仕組みになっている。ラベルはその仕様をクリアした証でありその物品が製造された年代・素材・製造メーカーなどを知る手がかりとなります。

M65は大まかに年代ごとに分けて3種類存在しています。まぁ最近の物を入れて細かく分けると4種類ですけどw

1965年ごろ最初に作られたモデルがファーストモデルと呼ばれるものです。特徴として襟元、前ジップともにアルミ製M51にはあったエポレットが省略されています。製造された年代:1965~1966年の約1年ほど生産されました。
しかし兵士から実際使用して様々な要望が上がってきました。そのためわずか1年のみの生産となってしまったモデルです。

1967年ごろから作られ始めたものがセカンドモデルで襟元、前ジップともにアルミ製で前作で要望が多かったエポレットを復活させました。製造された年代:1967~1972年ごろまで

1972年ごろから作られ始めたサードモデル襟元、前ジップともに前モデルでアルミジップだったところを耐久性向上のためブラスへ変更されました。製造された年代:1972~1984年ごろまで

1985年ごろから作られ始めた4番目のモデル襟元、前ジップともに前モデルのブラスから樹脂製ジップへ変更されました。製造された年代:1985~1989年ごろまでOD色は1989年で終了しウッドランドは1991年ごろまで生産されていたようです。

その後戦況の必要に応じて限定的に最終モデルのデザート迷彩などが生産されています。

上記年代はおおよその年代です。さらにモデルチェンジも随時変更ですので、襟元と前ジップが前モデルと懇請しているもの(襟元アルミジップ、前ブラスジップなど)が存在します。

ご質問をいただいた記事「http://blog.goo.ne.jp/combatfox/e/e0100a69aa34f0eb6180b9a45c7a9192」で載せているものは襟元、前ジップともにアルミでエポレットがありますのでセカンドモデルになります。
そして当時、米空軍が採用していたアルファー社製衣料に使用されていた、グレーのライニングがM65にも流用されました。数が少なく希少モデルとされています。

ここで少しアルファー社についてお話しておかねばなりません!!

アルファー社は米軍の規格「ミルスペック」をクリアし軍と契約を結んで衣料品を製造、納入しておりました。しかしM65が作られ始めたころアルファー社は民間向け製品も軍納入製品も区別せず、同じ生産ラインで同じ機械、同じ材料、同じ規格で生産販売していました。(それこそがアルファー社の品質信頼につながり、アルファー社を一躍有名な大企業へ押し上げた要因なのですが)しかし1970頃から生産ラインを区別し民間向け品のラインと軍納入品のラインを区別し明確に分けるように分けるよう米軍から要望があったらしく(当然なのですが(* ̄∇ ̄*)エヘヘ)1972年ごろ以降全製品で区別のための取り決めがされわかりやすいようにタグに軍用品は1本線、民間向けは3本線と一付け徹底した管理がされ始めました。
ただし1972年以降も製品品質は妥協せずほぼミルスペックに準じた製品の民間向け販売は継続し「私の考えでは軍納入品と同品で単に色やタグがちがうだけ」のようです。

という風にアルファー社も長らく米軍へ納入してきた会社ですが上記のような経緯でタグによる差別化があったんです。

それから米軍アイテムでよく言われてる(マニアで常識?)ことなのですが、メイドインUSAなど販売元製造国商標と言いますかがあるものは輸出使用ということになりますので、米軍が自国の軍に官給するものには当然ついて無いのが普通です。※一部例外を除く

ですのでメイドインUSAとついていたら主出用に作られたもので友好国、同盟国への物資協力などで作られたものもしくは民生品と受け取れます。

何をもって本物とするかにもよりますが・・・

米軍に正式納入されたいわゆる官給品にはストックナンバーがありコントラクトナンバーがあり、メードインUSAの表記が無いものが米軍官給品の本物の可能性が高いとされています。
しかし米兵が個人的に持ち込んだもの、正式採用ではないが数が足らず急きょ同等品や民間モデルを使用する場合もあります。さらには軍の売店で売っているものも官給品ではないので上記が当てはまらないこともあるようです。
さらに特殊部隊の装備品はその任務上上記と必ずしも一致しません。

さてさて長くなりましたがM65の話に戻りますがM65セカンドモデルで襟元、前ジップともにアルミジップ、エポレット付、グレーライナーとここまで見れば普通に米軍官給品のM65なのですが、私の物アルファー社製なのですが民間向けを表す3本線なんです。・・・・?民間向けのM65?しかし空軍のライナー生地流用でメードインUSAの記載はないよ・・・?あれっってなるわけです(苦笑い

上の記事をよく読んでいただけばなんとなく見えてくるのですが、アルミジップでエポレット付が製造された年代でアルファー社が3本線を採用し始めた年代とその線から推測すると19701~1972年までの間にアルファー社で製造された民間向けM65となります。つまりアルファー社が軍民同一ラインで生産していて、セカンドモデルの生産が終了する直前のモデルというわけです。悲しいかな民間向け製品です。まぁ物自体は全く軍納入品と同じでタグが違うだけなんですがねwそしてメードインUSAの表記ですがこれがないことから輸出向けではなく米国内民間向けということです。ですので同じ特徴があるということは1972年アルファー社で軍用の物と民間向けの物が同じ生産ライン同じ材料同じ機械同じ規格で作られていたころの物の可能性が非常に高いです。

※一時期究極の復刻版を歌って、当時のタグまで完全コピーした製品が某有名メーカーより出ていたのでこれについては勉強不足で判別法を知りません。

それではこの辺で  また誤り、新情報があったら更新いたします。




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7 コメント

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M65 (刃牙)
2014-04-13 14:43:05
こんにちわ。色々調べてくださり、ありがとうございます。私のM65グレライはブラスジッパーになります。そでに、マチがないタイプです。結論からして、実物と民生品に区別された直後のアメリカ国内向けで、軍のPXでも売っていたのでしょうか?ミルスペックは実物と同じかと認識してよいのかと?しかし、グレライのUSA表示が無いものは、逆になのですかね?なぜ、グレライなのか謎はふかまります。ちなみに、で3000円で購入しました。
〉刃牙様 (combatfox)
2014-04-13 19:12:39
私の理解ですと軍に入隊すると備品として装備が配布されます。これが官給品で国の予算で賄われており兵士がお金を払うわけではありません!
衣料品などで洗い替え、予備といったものは実費にて軍のPX(売店)などで購入します。中には狩猟洋品店やミリタリーグッツ販売店などで購入し持ち込む兵士もいるようです。しかし基本的には官給品を装備、着用するのが義務付けられていますし、官給品以外を装備する場合しかるべき上官の許可が必要です。
その点、PX品は軍が認めた物、(認可した) 物しか置いていませんので問題なく使用できるというわけです。
そこでPX品と官給品の違いですが同じものももちろんありますが、ザックリというなら、官給品より安く、ありあわせ程度の品が多いようです。官給品は国の予算で厳しい基準をクリアして必要要件を最低限満たさなければなりませんからね~wですのでPXの場合官給品納入メーカーが作る高品質民間向けモデル(軍用モデルより若干ランクが下がるものなど)が多いように感じます。
〉刃牙様 (combatfox)
2014-04-13 19:51:16
追記:それから軍納入メーカーが軍納入目的で製作した物の中で何らかの理由(縫製ミスや、サイズ間違いなど)実用上大きな問題がないものに関してはコントラクト品として民間へ払い下げられることもあるようです。

刃牙様の物がジップでグレライのアルファー社製でメードインUSAの表記が無いものであれば、おそらく1972年末~1973年くらいの頃の品で、アルファー社が民間用と軍納入用で生産ラインを分け始めた頃とセカンドモデルからサードモデルへの切り替えの重なったころに作られ何らかの理由から軍納入からはねられた物の可能性があります。同一ラインで同一材料での生産のほうが生産効率はいいのですが、普通に考えて軍用の材料を民間用でも流用すること事態が軍にとってあまりいい状態ではないので、きちんと区別し始めてからは、当然空軍で使われていたグレーのライナーも流用するとすれば、同じ軍内部の陸軍や海兵隊向けとなるわけです。しかし三本線がある以上民間向けモデルなのです。私の物もそうなのですが、上記の理由からグレーライナーなので当初軍へ納入する予定もしくは軍用と民間用を区別していなかった頃の物の可能性が高いw区別し始めた1972年ごろ以降のモデルでグレーライナーであれば傷やサイズ違い、縫製ミスなど何らかの理由で軍へ納入できなかったもので民間へ払い下げられた物と推測されます。さらに物が物ですので、民間へ払い下げたとはいえ元は軍向けに作ったものできれば国内払い下げにとどめたい、国外へ出すといろいろと面倒などといった理由があったのではないでしょうか?基本的にM65はタグ表記の違い、年代によるジップの違い、年代による材料と色彩の違い、ファーストとセカンド以降でのエポレットの違いくらいで基本的な形は変更されていないはずなので、袖にマチがない(マチの付け忘れ?)で軍へ納入できなかったコントラクト品ではないでしょうか?しかしブラスジップのグレライは珍しいですね・・・上記背景もあり、年代的にも1970~1972頃のセカンドモデルが混成品(ジップがバラバラ・グレライ・民生品と軍用品など)が多いようなんですけどね~wあくまでも私の推理ですがお役に立てましたでしょうか( ̄∇ ̄;)例外としてライナーの張替等された2個1品やよくできた偽物って可能性も付きまといます。ですので私も、一つの条件だけでだんていせず、複数の観点(生地、造り、タグ表記、ジップ、エポレット、色彩、メーカーなどなど)で総合的に判断しています。因みに米軍本物ってよく記載されているのを見かけますが、米軍が1度でも使えばそれはある意味本物ですし(苦笑  軍もものによって、部隊によって、状況に応じて官給品)軍の物資以外も使いますので正式い採用かどうか、一時的に代用したものではないか?兵士個人が勝手に?許可を得て持ち込んだものではないか?など一口に米軍物と言ってもいったん米軍に使用され払い下げられれば出所は米軍となるわけですからね~爆   あとは自己満足の世界です。おそらく民間モデルとはいえブラスジップでグレライは珍しいと思いますので大切にさ
れてください。コントラクト品はPXで出回ることはありませんのであしからず(一度、軍納入を基準外や多く作りすぎてはねられた物なので再度代用品とはいえ、軍へ入ることはありません、個人持ち込みは別と理解しております。)
まとめ、1972年以降セカンドからサードモデルへ変更され始めたころ、軍用と民間用を区別して生産し始めたアルファーで軍用で作られたがマチの縫製ミス?か何かの理由で軍へ納入できず米国内の民間へ払い下げられた物の可能性が最も高いのではないでしょうか?
Unknown (刃牙)
2014-04-14 21:18:33
こんばんは!ありがとうございます。色々調べていただきまして勉強になりました。ミリタリーの世界は、奥がふかいですね~。ミリタリーお宅としては、うれしい限りです!(^^)!
今年の冬は、ACUのM-65を購入してきていました。M-65からエクワックスに世代交代してしまったのには、残念です。先週、ローンサバイバーを見てきました。実話なのかでストーリーが単純で私の評価はあまり高くはなかったです。多少演出してますが、ブラックホークダウンの方が面白いかとおもいます。あと、ザ・シューターも好きです。
Unknown (まさあき)
2022-04-22 22:03:57
m65 2ndタイプ アルミジップ、グレライ、タグは3本線。
民間品だと思いますが。1970
〜1972の物でしょうか。
セカスト で6000円で購入しました。
民間品となるとお値段も求めやすい価格になるのでしょうか。
個体差はあると思いますが仕様の違いなどはありますか。
同じ物お持ちでしたら教えてほしいです。
→まさあきさま (combatfox)
2022-04-22 23:30:41
アルファー社製で3本線であれば民生品ですね。フロントジップがアルミで襟ジップもアルミであれば1stフロントジップアルミで襟ジップが真鍮なら2stフロント襟ともにジップが真鍮であれば3stみたいに細かく分けるとジップの混同品もありますが大きく分けて1stがアルミジップ2stが真鍮ジップ3stがプラスチックジップです。1sっとか2stとかはどこで定義するかで違ってきちゃうんです。アルミジップでグレーライナーの物は私の知る限り作られた期間が限られていて他社様のコメントにも書きましたがおそらく72~73年ごろのものではないでしょうか?タグのコントラクトナンバーが残っていれば製造年が記載されてるはずです。通常官給品であれば製造年と納入年?何年度の予算で作られたものか?等の記載があるはずなんです。民生品もタグの表記等は基本的にそれに倣っているはずですが、民生品は国の予算で作ったものでない場合や、軍へ納入していない最初から独自予算民生品として作ったものと、何らかの理由で民間へ流れたものがあります。アルファーの3本線はその最たるもので最初から民間向けに官給品と同型で事故予算で作られたものです。形や縫製など官給品とおそらく全く同じで、タグの違いだけのはずですが、ものによって若干の使用の違いがあるものもあるようです。よほどのコレクターでもなければ、見分けつかないし価値の違いもないと思います。その辺の事情に詳しいスタッフがいるお店では高く売られてても、普通のアパレル点だと一般的なM65相場から算出するのみなので希少性とかは加味されません。アルファー社が線の数で区別しだしたのが72年ごろ以降ですので70年や71年の可能性は低いと思いますよ。セカンドも72年ごろからだったと記憶しております。私もいろんな方の受け売りの知識なので正確か?と言われると自信がないのですが参考になれば幸いです。
Unknown (まさあき)
2022-04-23 01:05:04
ありがとうございます😊
ALPHA INDUSTRIES、襟、フロント共にアルミジップ(襟はscovill)
ライナーは青くも見えます。 
フロントジップの布の部分は黄色っぽいです。
m65アルミの相場は高騰してますかね。

こんなに教えていただき、とても嬉しいです^_^
気になるところ聞いてしまいますが、よろしくお願い致します。

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