仄暗い水の底から

仄暗い水の底から



★4つ。

はじめに言っておくと、ホラー映画として観ない方が良い作品です。

最近観た作品の中で、1番泣いてしまいました。
正直、涙がここまで止まらなかったのは、映画に限らずここ数年記憶にない・・・(笑)

一言で述べると、母の愛を描いた作品です。
子を持つ身だからこそ共感してしまう部分が多かったと思います。

前半はいかにもジャパニーズホラーという感じです。
水、古びた団地といったアイテムを駆使し、じとーーっとした嫌な雰囲気を作りあげているのです。

古い団地というのは、瘴気と言うべきか、独特の空気感ですよね。
そこに、水という要素が加わることで、ホラーが出来上がるんですねぇ。

後半は展開が読めていましたが、それでも怖い。
そして最後のエピローグで涙腺が・・・。

この作品、呪怨、リングに次ぐ3番目のホラー映画群の一つという位置づけだと思っていましたが、ホラーと括るのは違うような気がしました。
かと言ってドラマというジャンルにするのも違うかな(笑)

いずれにせよ、後味は悪くない、納得できるラストであり、構成もしっかりしていたので、良作だと思います。

純粋に、良い作品に出会えた、と満足できました。

まぁ、ただ、ジャパニーズホラーは暫くいいかな？(笑)