「ユメ十夜」 （２００７年１３本目）

夏目漱石の原作から１００年。

１０本からなる短編の監督は以下の１０名。
いずれも今をときめくクセモノ監督ばかり！

「ユメ十夜」　　☆☆★★★

故・実相寺昭雄 「第一夜」
市川崑 「第二夜」
清水崇 「第三夜」
清水厚 「第四夜」
豊島圭介 「第五夜」
松尾スズキ 「第六夜」
天野喜孝 「第七夜」
河原真明 「第七夜」
山下敦弘 「第八夜」
西川美和 「第九夜」
山口雄大 「第十夜」

主演：小泉今日子、松尾スズキ、うじきつよし、堀部圭亮、香椎由宇、山本耕史
　　　市川実日子、大倉孝二、阿部サダヲ、石原良純、藤岡弘、、山本浩司
　　　緒川たまき、ピエール瀧、松山ケンイチ、本上まなみ、石坂浩二、戸田恵理香

超大御所監督の実相寺昭雄監督や市川崑監督から個人的にめっちゃ好きな山下監督
そして山口雄大。天才松尾スズキ氏。「ゆれる」でもう時の人になってしまった
西川美和監督。彼らのうち一人でも関わってる映画なら劇場まですっとんでいく。
そんな監督たちが１本の映画で味わえる。
最近監督で映画を選ぶ人が増えてるのも嬉しいですね。

出演者も好きな人がいっぱい。
松尾作品の阿部サダヲは活き活きしている。そしてあのオチ。
山下監督作品にはやはり常連の山本浩司。山下監督も今年２本の新作があり
いよいよメジャーになってしまい、彼の個性がなくなるのではなんて恐れてます。
新作には期待するけど間違ってもシネコンとかで上映しないでほしい。
この豪華メンバーのラストを飾るのがなんで山口雄大やねん！

「地獄甲子園」「魁クロマティ高校」「ババアゾーン」ととんでもない映画ばっか
の彼の「第十夜」はやはり彼らしい短編でした。でも出てるのが０７年の大活躍が
期待されている松山ケンイチ。本庄まなみなんて映画でブタっ鼻つけてたからね。
そして山口監督作といえば板尾創路！ちょこっとだけど出るだけで笑いを誘う。
でも好きなことを好きな面子とやりとおしている山口雄大も大好き。

全体を通してめちゃめちゃおもろかった～ってわけではないけど、クスっと笑える
ところもちょこちょこあり邦画が好きなことを再認識した。

それにしても西川美和が最近めっちゃめちゃかわいくなりましたね。女優としても
全然いける。わずか２本の助監督を経てすぐ監督になった日本映画界稀に見る超
早出世の彼女。プレッシャーに負けたりせずにゆっくり新作を作って欲しい。